9月7日より、パウパーに新顔が登場
2026年9月発売「Secret Lair」でのコモン収録に伴い、2026年9月5日の告知より、9月7日(※)から10枚のカードがパウパーでも使用できるようになりました。
今までにない経緯でのコモン収録であったため当初は使用不可能の予定でしたが、こういった収録は頻繁に繰り返されるものではないなどの理由を鑑み、改めて使用可能として通知されたのです。
※Magic Onlineでは、9月23日より使用可能です。
ただし、《ナルコメーバ》《発展の代価》の2枚については、同時に禁止となりました。
今回は、この『The Zeta Set』で収録されたコモンカードについて、ご紹介します。
事前に禁止
《ナルコメーバ》
このカードは、すでに強力な勢力を築いている「スパイ」デッキに加わること間違いなしだろう。
《ナルコメーバ》は、パウパーでも使用されている《戦慄の復活》と組み合わせることで長年にわたり力を発揮してきた実績がある。そのため、先手を打ってフォーマットから取り除くことにした。
▲『Pauper Challenge 64 – 2026/08/01』 優勝
パウパーの「The Spy」は、レガシーと比べると「土地をすべてサーチしきる」「戦場に3体のクリーチャーを並べる」の2つの課題が増えているにもかかわらず、強力なデッキです。
ここに《ナルコメーバ》を採用するだけで2つ目の課題は達成されてしまいます。
その危険性から、《ナルコメーバ》は事前に禁止となりました。
《発展の代価》
赤の攻撃的なデッキは、しばらくの間パウパー最強の一角であり続けていた。
2マナで簡単に6点以上のダメージを叩き出せるこのカードの効率は、特に複数枚引こうものなら不適切そのものだ。
『Pauper Challenge 16 – 2026/08/31』 優勝
ほかのフォーマットに比べてゲームが長期化しがちなパウパーでは、戦場に出す土地の枚数も必然的に多くなります。
そのため、2桁ダメージを出すことも珍しくないでしょう。
あまりにも効率的過ぎるダメージ効率であるため、《発展の代価》は事前に禁止となります。
追加されたカード
これから紹介するカードは使用可能となりますが、「いくつかのカードは厳重な監視リストに載せられる」とも書かれています。
そのくらい、どのカードも強力です。
《急送》
(中略)
プレイヤーがさらなる回答を求めていた《のたうつ蛹》や《こそこそサクサク》といったカードへの対策にも役立つ可能性があるのだ。
アーティファクトを3つコントロールして「金属術」を達成すれば、デメリットのない《剣を鍬に》となるカードです。
白のインスタント除去としては最高クラスで、引用文にもある《こそこそサクサク》を追放できるのは非常に大きいでしょう。
となると問題は「金属術」のためのアーティファクトを3つ用意できるかどうか。
「オルゾフブレード」や既存の「親和」が、調整して使うことになるのではないでしょうか。
アーティファクトカウントが足りなかったり、色が違ったりと、既存のメジャーなデッキにそのまま入るカードではありませんが、カードの強さは非常に魅力的です。
はたして今後どう使われていくのか、注目のカードです。
《塵への帰結》
強力な置物対策で、破壊不能のアーティファクト・土地も対処できます。
基本的には2枚追放を狙うでしょうから、ほとんどソーサリーのカードです。
アーティファクト対策として見ると、1マナ軽い《塵は塵に》で十分となるため、《塵への帰結》の強みは、エンチャントも破壊できることにあります。
「トロン」の色マナをまとめて薙ぎ払ったり、「ジャンド」の《ニクス生まれのハイドラ》とアーティファクト土地を薙ぎ払ったりできそうです。
そして、さらにもう1つ。
今回、同時に《急送》が使用できるようになるため、エンチャントとアーティファクト両方を用いるデッキが増加するかもしれません。
今後、《塵は塵に》との枠争いはどうなっていくのでしょうね。
《セラの天使》&《センギアの吸血鬼》
黎明期のフィニッシャー代表格、《セラの天使》と《センギアの吸血鬼》がパウパーに登場!
実は、コモンでパワー4・飛行の5マナカードは、今でもとても貴重です。
既存のカードと比べてみても、クリーチャースペックで考えれば最上位クラス。
伝統あるフィニッシャーを使う機会がやってきましたね。
天敵に関しては、今回の同期である《急送》で乗り越えましょう!
なお、同時に《急送》が天敵であることからは目をそらしましょう。
《断れない提案》
わずか1マナの、クリーチャーでない呪文に対する確定カウンターです。
範囲と信頼性と軽さを両立する点で、ほかの呪文の追随を許しません。
オンリーワンかつナンバーワンな性能を持っています。
問題は宝物・トークンを2つも与えてしまうデメリットです。
序盤に打ち消すと逆にピンチになることもありますが、ゲーム終盤の決定的瞬間に使うのであれば問題ありません。
コンボのお供や全体火力の対策として用いて、そのターンにゲームを終わらせる使い方になるのではないでしょうか。
《切り崩し》
黒の軽量除去は、世界が変わります。
1マナであれば基本的にタフネス2までの除去であり、1マナでタフネス3以上のクリーチャーを倒せるカードは数えるほどしかありません。
対抗馬である《汚涜》はほぼ「黒単」専用ですので、汎用的な除去という点において優秀です。
特別な対策を必要とせず、《陽景学院の使い魔》や《草茂る胸壁》が倒せますし、《殺し》が効かない黒の小型クリ―チャーを倒せるのも嬉しいところ。
軽量除去は環境を定義しがちなカードでもあります。
《切り崩し》の登場により、もしかしたら環境のクリーチャー群に変化が起きるかもしれません。
《汚損破》
強烈なアーティファクト対策がやってきました。
1マナで唱えても悪くありませんし、「超過」によってアーティファクトに依存したデッキを吹き飛ばします。
「親和」のマナ基盤は破壊不能の「橋」で守られているものの、それでも《汚損破》はこのデッキに対して非常に強力だ。
とはいえ、「親和」はバックアップにも復帰力にも優れており、《青霊破》のようなサイドボード・カードで《汚損破》に対応できる。
「親和」への強力な対策カードとしながらも、「親和」側も対応しうるとして、この対策カードの有効性は様子を見ることにしたようです。
なにせその効力は、使用可能になった9月7日当日にさっそく採用デッキが入賞するほど。
《汚損破》によって入賞したかどうかはわかりませんが、それほどに採用されうるカードといえるでしょう。
このカードが「親和」系のデッキにどれだけ影響を与えるのか、あるいは与えすぎてしまうのかに注目です。
《ギガントサウルス》
コモンで10/10!?デカすぎる!!!
そもそもレアと比べても常識外れのサイズですから、パウパーにおいては文字通りギガント。
これだけデカいと、単にトランプルをつけるだけでゲームが終わってしまいます。
《ティムールの激闘》とは2枚コンボではあるものの、マナベース的には苦しいでしょうか。
1枚で5つもある信心に注目するのもよさそうです。
特に《ハイドラの血》は、《ギガントサウルス》に気を取られたプレイヤーを奇襲するにはうってつけでしょう。
なにをとっても唯一無二の《ギガントサウルス》、あなたはどのギガント部分に注目しますか?
《悪意の大梟》
《悪意の大梟》は、《トレイリアの恐怖》のような強力な脅威を相討ちに取れるだけでなく、《血の泉》や《深き刻の忍者》のようなカードで簡単に再利用できるため、環境を長期戦寄りへ導く1枚だ。
非常に強力なカードだが、新たなデッキを生み出す可能性もあるため、しばらく様子を見守ろう。ただし、手綱はしっかり握っておきたいところだ。
告知文にある通り、コモンとしては破格のカードパワーを持っています。
ほかのフォーマットと比べて戦闘が多いパウパーでは、「接死」の意味はさらに大きいことでしょう。
その危険性から厳しく注視された状態ですが、告知文からすると新たなデッキが生まれれば許容されるかもしれません。
デッキビルダーの皆さん、チャンスですよ!!
《魂標ランタン》
有用な墓地対策の候補が1枚増えました。
自分が墓地を使うデッキや、黒が入らないデッキでは《大祖始の遺産》や《虚無の呪文爆弾》が使いづらく、そういった場合には優れた墓地対策になりそうです。
たとえば、《こそこそサクサク》やフラッシュバックを用いる「ナヤゲート」にとっては嬉しい墓地対策カードです。
逆に、墓地利用デッキにとってはかなり悪いニュースとなることでしょう。
おわりに
以上、『The Zeta Set』でコモンとなったカードの紹介でした。
今回の追加カードでは、特に《急送》《ギガントサウルス》《悪意の大梟》の3枚は、新しいデッキを生み出す原動力になるのでは、と期待できそうです。
ぜひ、この未開拓なカードたちにチャレンジしてみてください!

























































