By Takumi Yamasaki
第12期フロンティア神挑戦者決定戦が幕を閉じた。本大会を見事優勝したのは、フロンティア発足からプレイし続けている三科 良太だった。
『ラヴニカのギルド』が加わったことにより環境は激変することとなったが、早くもこの環境に適応し優勝を掴んだ三科。フロンティアに対しやり込みと情熱を感じさせる彼に、簡易インタビューを行った。
神とは昔からの仲
――「優勝おめでとうございます!いまの率直なお気持ちを聞かせてください」
三科「念願の優勝がようやく達成できました!フロンティアが誕生してからずっとやっているので本当に嬉しいです!」
――「現在のフロンティア環境について簡単に教えてもらえますか?」
三科「そうですね、デッキとしてはドレッジが環境に出てきました。このデッキは環境に多い赤単やコントロールに対して強いんです。《這い寄る恐怖》でライフゲインしながら攻めたり、墓地からいくらでもクリーチャーが帰ってくるので。ドレッジが環境に増えるようであれば、《先頭に立つもの、アナフェンザ》を使えるアブザンが出てきたり、《ゲトの裏切り者、カリタス》が多めに採用されると思います。」
――「現在神である石渡 康一さん含め、2連続でティムール霊気地が優勝していますが、このデッキの強みとはなんでしょう?」
三科「とにかく攻めが多角的なところですね。《霊気池の驚異》でフィニッシャーを繰り出すのはもちろん、リソースを稼ぐ手段が多くあるので、コントロールとしても動けます。《墓後家蜘蛛、イシュカナ》が非常に優秀で、クリーチャーによる攻撃は大体防いでくれます。時間を稼げれば、《霊気池の驚異》を経由しなくても《絶え間ない飢餓、ウラモグ》や《約束された終末、エムラクール》を普通に出して勝つことも良くありますね。」
――「フロンティア発足から遊ばれているとのことですが、このフォーマットの魅力とはなんでしょう?」
三科「個人的には、デッキを作るのがかなり楽しいところですね。メタもバラバラですし、カードプールが広いので本当になんでも組めるのは魅力です。とても楽しいフォーマットなので、もっとフロンティアの記事が増えればいいなと思います。神に記事を書かせてあげてください!(笑)」
――「石渡さんとは昔からの仲と聞きましたが」
三科「そうですね、もう10年弱の付き合いです。彼が前回の挑戦者決定戦で優勝した時も一緒にデッキを作成しましたし、第11期神決定戦で使用するデッキも2人で考えました」
――「そんな親友である石渡さんとの神決定戦ですが、どう考えていますか?」
三科「今まで2人でデッキを相談しながら作っていたので、もうそれができなくなります。彼とはよく家で遊んだりするので、とりあえず出禁ですかね(笑) あと、本番ではミスをしないようにしたいですね。当たり前のことではあるんですが、いつものフリープレイみたいな感じでやるとミスしそうなので」
――「それでは最後に神へ一言お願いします」
三科「神決定戦用のデッキは作らんぞ!」
フロンティアへの熱き思いを語ってくれた三科。神決定戦では親友であり神である石渡 康一と相まみえることとなった。普段共にデッキを作成するとのことだが、今回そうはならないようだ。どのような読み合いで2人がどんなデッキを選択するのか。本戦での試合が非常に楽しみである。