By Takumi Yamasaki
今年活躍したプレイヤーといえば、村栄 龍司(兵庫)の名が挙がってもおかしくはないだろう。
普段はBIGMAGICでライターや配信などを行っており、関西のプレイヤーといえば彼を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
6月に開催されたプロツアー『ドミナリア』を10位という素晴らしい成績で終え、次のマジック25周年プロツアーで木原 惇希、佐藤 レイと共に15位でフィニッシュ。その後もプロツアー『ラヴニカのギルド』、グランプリ・香港2018と連続でプロポイントを稼ぎ、ノンレベルからゴールドレベルプロへと一気に上り詰めた。
先日関西で行われたRPTQをも抜け、いま破竹の勢いでマジック街道を駆け抜ける彼に、早速インタビューを行った。
勝利するより上達を意識して
――「今年の活躍ぶりは凄かったですね。ご自身で振り返ってみてどんな1年だったでしょうか?」
村栄「そうですね、今年は年間を通して勝つことができました!プロツアーでも連続して良い成績を残せてゴールドレベルに到達することができて良かったです」
今年のMTG振り返り
1月 モダンチャレンジ優勝
2月 MOCSプレイオフ突破
3月 PWCC準優勝
4月 誕生日
5月 JOT準優勝・関西帝王戦優勝
6月 PTドミナリア12-4 10位
7月 無し
8月 25周年PT10-4 15位
9月 GP香港 10-5
10月 無し
11月 PTラヴニカの献身 10-6 GPアトランタ5-3
12月 GP静岡11-4 RPTQ抜け— Ryuji (@era0405) 2018年12月10日
――「なぜこんなにも勝てたと思いますか?」
村栄「昔から勝つことより上手くなることを意識してずっと練習してきました。その成果がこの2~3年で出てきた感じですかね。昔より上手くなったと自分でも感じています」
――「ストイックに練習し続けてこその結果なんですね。一番印象に残っていることはなにかありますか?」
村栄「マジック25周年プロツアー(チーム構築)で日本からアメリカに向けて発つとき、僕だけトラブルで飛行機に乗れなかったんですよ。別の乗り継ぎで行くプランを提示されたんですが、到着するのがプロツアー初日の夕方とかで”間に合ってないやん!”って青ざめたのがかなり印象に残っています(笑)結果的には間に合ったんですけど」
村栄「チーム戦は特に好きとかではなかったんですが、かなり楽しかったですね。チームメイトにも恵まれて5-0から4連敗したんですけど、そこからすべて勝つことができて次のプロツアー権利をチェインすることができました」
――「一気にゴールドレベルに到達されましたが、周囲の環境はなにか変わりましたか?」
村栄「みんなから声をかけてもらえるようになりましたね。”ゴールドおめでとうございます!”とか”まさかリュウジがゴールドになるとは(笑)”って」
――「みなさんから祝福されたんですね。村栄さんからみて今年活躍していたプレイヤーとは誰でしょうか?」
村栄「佐藤レイくんですね。プラチナレベルまで駆け上がってそのままプロリーグのメンバーにも選出されて、本当に強い選手だなって思います。後はHareruya Hopesの宇都宮さんと岡井さんですね。2人とも若いのによく勝ってるなと。いまマジックプレイヤーって年齢層が上がってるんですが、ああいう若い選手が活躍しているのは良いですよね。一緒に仲良くできたらなと思います(笑)」
――「来年の目標を教えてください」
村栄「そうですね、プロレベルがなくなるということで自分でもどうなるか分かりません。いまチーム曲者に所属しているので、チームに貢献できるよう頑張りたいですね」
――「それでは最後に、今日の意気込みをお願いします」
村栄「普段関東でマジックすることがないので、楽しんでいこうと思います!賞金ラインに入れればいいなというのはありますが、それ以上にいろいろなプレイヤーと対戦して良い経験ができれば良いですね」
――「ありがとうございました!」
マジックを心から楽しみ、日頃から練習し続けてきた村栄 龍司選手。
今年の村栄選手の活躍には目を見張るものがある。勝利に固執することなく、自分を高めるストイックな意識がこの結果をもたらした。今後の活躍にも期待である。