Round8: 須江 椋一(千葉) vs. 平木 孝佳(東京)

晴れる屋メディアチーム

Round8: 須江 椋一 (千葉) vs 平木 孝佳(東京)

By Wataru Otsuka

 第8ラウンド、ここでは初日全勝を懸けたマッチアップをお届けしよう。

 ここまで無敗で勝ち進んできたのは「白青奇跡」操る須江 椋一(千葉)と「ANT」操るコンボマスター、平木 孝佳(東京)の2名だ。いずれもエターナルフォーマットに精通するプレイヤーであり、モダンとレガシーというローテーションの概念が存在しない2フォーマットで開催された今回のThe Last Sun 2018でここまで勝ち進んできたのも納得といえよう。

 果たして初日最後の試合で勝利を掴み、2日目の戦いに大きく弾みをつけるのはどちらになるのか!?

Round8: 須江 椋一 (千葉) vs 平木 孝佳(東京)

Round8: 須江 椋一 (千葉) vs. 平木 孝佳(東京)

Game1

 ゲームは3ターン目に動いた。平木が《暗黒の儀式》で須江の出方を伺い、これが通るや《陰謀団の儀式》を続け、これも解決される。すばやく5マナを捻出することに成功した平木だったが、しかしそのマナの使い道――《むかつき》には須江の《意志の力》が刺さる。

 返す須江は平木のエンドに《渦まく知識》、そして平木のフルタップの隙を縫って《基本に帰れ》で土地を縛る。

 しかし平木は土地が使えずとも意にも介さない。その手札から飛び出したのは《ライオンの瞳のダイアモンド》×2! これらをすぐさま起動した平木の手札からは《炎の中の過去》が捨てられ、ここから先ほど唱えた《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式》《むかつき》が繋がっていく。

平木 孝佳

平木 孝佳(東京)

 これによって10枚以上のカードを手札に加え、コンボ成立までの道筋は整った。最後に平木が《強迫》で石橋を叩くと、須江は結末を見届ける前に畳んだ。

須江 0-1 平木

Game2

 先ほどやられたお返しにと、須江は2ターン目に《相殺》。平木は気にせず《思案》を撃つが、トップにあった《先触れ》によって打ち消されてしまう。

 だが、平木も次のターンには《定業》を唱え、須江が《瞬唱の魔道士》をめくったことを受け、さらに《思案》を唱えようとする。だが、須江はこれに対応して《渦まく知識》《先触れ》を積み、駆け引きが続いてゆく。

精神を刻む者、ジェイス

 《相殺》があるためなかなか仕掛けられない平木。その間に須江は盤面と手札を整えていく。そして須江が4マナに到達すると、ついに《精神を刻む者、ジェイス》が現れた。これによって毎ターンアドバンテージを稼ぎながら《相殺》を積み込める状態になる。

 さらに須江は《瞬唱の魔道士》でクロックを用意すると、《精神を刻む者、ジェイス》でデッキトップの検閲を始めた。

 意を決して《燃え立つ願い》を唱えた平木だったが、これには須江から待ったがかかる。神がもたらした圧倒的な手札から唱えられる《意志の力》によって平木の願いが成就することはなく、やがて《先触れ》の対象に平木が選ばれると、速やかに投了を宣言した。

須江 1-1 平木

Game3

 先手の平木がまずはとばかりに《思考囲い》で須江の手札を覗く……が、須江はこれに《意志の力》

 平木は続くターンに《強迫》を撃つと、《終末》《安らかなる眠り》 《水流破》、土地という手札から《安らかなる眠り》を落とす。

 だが、須江はトップから《相殺》を引き当てた。さっそくこれをプレイする須江だったが、平木の《残響する真実》《相殺》を手札へと戻す。

 さあ、この最大のチャンスを逃すわけにはいかない。平木は先ほど須江の手札を見ており、そこに打ち消しがないことを知っている。仕掛け時だ! 《暗黒の儀式》《陰謀団の儀式》《むかつき》!!

 須江もこの呪文は通すわけにはいかない。残された最後の希望はこの1枚の《予報》だけ。そこで引いたのは……《意志の力》

須江 椋一

須江 椋一 (千葉)

 絶好の機会を逃してしまった平木。戻した《相殺》を再キャストされ、《僧院の導師》をプレイされてしまうと、ひとたび放出した手札が再度整う前に残されたライフは0になっていた。

須江 1-2 平木

The Last Sun2018、初日全勝は須江椋一!!

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