By Yamasaki Takumi
The Last Sun2018はモダンとレガシーの混合フォーマットで行なわれた。初日8回戦、2日目6回戦の計14ラウンドの戦いの後に、8名の決勝ラウンド進出者が決定する。
険しいトップ8争いを勝ち残り、準々決勝に臨む二人を紹介しよう。
初日全勝から、勢いそのままスイスラウンドを1位で駆け抜けたのは須江 椋一(千葉)だ。
須江 椋一
大きなイベントで結果を出すのは初めてと語った彼は、緊張やプレッシャーを押しのけ見事決勝ラウンドへと臨む。
対するはスイスラウンド8位抜けの岡 洋介(東京)。
岡 洋介
大学の友人とマジックを始め、主にレガシーを中心にプレイしている。大舞台でここまで勝ち上がって見せた岡。勢いのある須江を乗り越えることができるか。
さて、The Last Sunの決勝ラウンドでは、スイスラウンド上位者がフォーマットを選ぶこととなる。選択権を持つのは須江だ。
須江が使用するモダンのデッキはトロン、レガシーはミラクル。一方の岡はモダンが鱗親和、レガシーはANTを使用している。
互いのデッキリストをじっくりと眺めながらどちらのフォーマットで戦うのか吟味し、考えた末に選んだのはレガシー。本大会に向けての準備をレガシー9割、モダン1割で行なってきたと語った須江は、自身のあるレガシーで勝負を挑む。
勝利するのはレガシー王道のコントロールデッキ、ミラクルか。それともレガシー王道のコンボデッキANTか。
準々決勝の幕が上がる。
岡 洋介(東京) vs. 須江 椋一(千葉)
Game1
先手はダイスロールで勝利した須江。
ワンマリガンでスタートした須江は《沸騰する小湖》を置いてターンを返す。
岡のファーストアクションは《強迫》。《溢れかえる岸辺》、《渦まく知識》2枚、《意志の力》、《終末》という手札からまずは《渦まく知識》を抜く立ち上がり。
須江 椋一
須江は《渦まく知識》をはさみながら相手のコンボに抗う術を探す。
同じく岡も《渦まく知識》から《思案》と順調にコンボの準備を進め、《冥府の教示者》から《思考囲い》を持ってきた岡はそのままプレイ。《意志の力》2枚と《精神を刻む者、ジェイス》、《平地》のハンドから《精神を刻む者、ジェイス》を捨てさせる。
その後、思うように動けない須江にさらなる《思考囲い》、《強迫》と計4枚のハンデスを撃ち続け、これでもかとハンドを攻める岡。須江のハンドに残るたった1枚の《意志の力》も《思考囲い》で抜くと、安全にコンボを始めるのであった。
綺麗な手つきで《暗黒の儀式》、《ライオンの瞳のダイアモンド》、《冥府の教示者》と繋ぎ、捨てた《炎の中の過去》を墓地から唱えるとあれよあれよとストームを稼ぎ、最後はもちろん《苦悶の触手》。
須江のライフは残らない。
須江 0-1 岡
Game2
マリガンした手札にハンデスが刺さる展開となったGame1。お互いのデッキリストを再び眺め合いながらサイドボードを行う。
再びマリガンした須江の《先触れ》から第2ゲームは始まる。
岡 洋介
ドローゴーが続く中、先に仕掛けたのは岡。《強迫》でお伺いを立てるもこれには《対抗呪文》。須江のマナが寝ているうちにと《冥府の教示者》から《暗黒の儀式》をハンドに加える。
ターンをもらう須江だが《溢れかえる岸辺》を置いてターンを返すのみ。岡も《ライオンの瞳のダイアモンド》をプレイするだけで、いつ仕掛けるかタイミングを伺っている状態だ。
そしてまた須江がターンを返そうとすると、岡はエンド時に動いた。《暗黒の儀式》を立て続けに2枚目をプレイすると、そこから生み出されたマナで唱えたのは《むかつき》！！
これを通すまいと、まずは《外科的摘出》で岡の墓地にある《冥府の教示者》を刺しにいく須江。ハンドから公開されたのは《暗黒の儀式》、《陰謀団の儀式》、《突然の衰微》、《炎の中の過去》だった。岡のハンドにカウンターがないことを確認した須江は《瞬唱の魔道士》を唱え、そのまま《対抗呪文》で《むかつき》を打ち消し、事なきをえる。
須江の起きている土地は1枚。《呪文貫き》を構え安心してターンを岡へと返す。しかし、恐怖はすぐさまやってきた。岡がトップしたのは《渦まく知識》！引き込んだ《強迫》で《先触れ》、《呪文貫き》、《瞬唱の魔道士》、《精神を刻む者、ジェイス》から《呪文貫き》を抜き去り、コンボが始動！
《炎の中の過去》からマナを増やし、墓地の《むかつき》を唱える。そのまま山札から《苦悶の触手》を捲ると、膨大なストーム数から繰り出される触手に須江は飲み込まれてしまった。
準々決勝を見事勝利したのは岡 洋介！
須江 0-2 岡
