優勝者インタビュー: 岡 洋介 -夢追う物語は終わらない-

晴れる屋メディアチーム

By Wataru Otsuka

 総勢190名が集まった『The Last Sun 2018』。2日間の長丁場を駆け抜けて、見事優勝したのは岡 洋介(東京)だった。

 モダン・レガシー両フォーマットを制し、歓喜冷めやらぬ彼の素顔に迫ってみよう。

岡 洋介

岡 洋介

マジックを引退しようと思っていた!?

――「優勝、おめでとうございます!」

「ありがとうございます!」

――「今回はThe Last Sun史上初のモダン・レガシーというフォーマットの組み合わせでしたが、この話を聞いたとき、どう思いましたか?」

「自分に合ってるレギュレーションだなと。スタンダードはやっていないので、素直にチャンスだと思いました」

――「構築最強とも言えるタイトルを獲得したわけですが、マジックを始めて2年と9か月と聞きました。わずか3年弱でここまでたどり着けた秘訣を教えてください」

「特に秘訣と呼べるものはなくて、自分の直感を信じてデッキを選んだだけでした。練習方法も大したものではなくて、とにかく一人回しが好きなんですよね。今日使ったANTもThe Last Sun 2018開催前日に気づいたら半日回してましたからね(笑)」

――「なるほど。トップ8プロフィールにも『ANTは情の選択』と書かれていましたが、ANTのどういうところに魅力を感じていますか?」

「やっぱり勝つときは劇的に、派手に勝つところですね。それに今日の決勝のようにドブンがあり、ドローソースがあり、持久戦も可能ですから。本当に全て好きです!」

――「プロフィールでは2019年の目標に『PT出場する』と『引退する』の2つが書かかれていますが、この優勝を受けて心境に変化はありましたか?」

「もともと長年カードゲームをやっていて、マジックをやっているからにはプロツアー(編注:来期から『ミシックチャンピオンシップ』)に出場してから引退したいと思っていて。モダンとレガシーは非常に魅力的なフォーマットではありますが、プロツアーからは少し遠いフォーマットなので、今日でこの2つは一旦引退してスタンダードに打ち込もうと思っています。なので本当の引退はもうちょっと先かな(笑)」

――「優勝賞金50万円を受け取ったわけですが、どのように使いますか?」

「いつかプロツアーに出場することになった際の旅費……いいホテルをとったり、おいしいご飯を食べるための資金にしたいなと思います。まずはプロツアーの出場権利を得ないとですけど(笑) でも、せっかくこうして大規模な大会で結果を残すことができたのでがんばりたいと思います」

――「ぜひこの優勝を皮切りに活躍してください! それでは最後に一言お願いします」

「『マジックは、辞めようとすると引き留めてくる』という言葉があるようですが、まさに今回のイベントはこれからもマジックを続けていきたいなと思える大会でした」

岡 洋介

 終始興奮した様子で答えてくれた岡は、インタビュー後、友人からも熱い祝福を受けていた。引退を口にしていたが、モダン・レガシーを主戦場としていた彼も来年はスタンダードに挑戦しようとしている。

 何一つ同じ人生を歩むことはないように、マジックの楽しみ方は一つじゃない。一つの栄冠を勝ち取った岡の物語は、ここから始まるのかもしれない。

岡 洋介
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