ドラフトラウンド雑感

晴れる屋メディアチーム

ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019が始まり、我々のまだ知らない、未知なる『灯争大戦』ドラフトがそのヴェールを脱いだ。

エイヴンの永遠衆進化の賢者

フィーチャードラフトでは、Hareruya Hopesのジョー・ソー/Joe Soh選手が強力な青黒を組み上げ、見事3-0を果たした。《エイヴンの永遠衆》などの「動員」カードが大きな活躍を見せた。

対してジョー・ソー選手と3-0を賭けて争ったパウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosa選手のデッキは「増殖」にフィーチャーした緑白で、+1カウンターのみならず、プレインズウォーカーの忠誠値を増やす動きが印象深かった。

全く違う色で全く違うシステムにフィーチャーした両デッキが勝ち上がったところをからも、この環境の多様性を伺える。この環境を解き明かすキーとなりうるポイントをいくつかまとめてみたので掘り下げていこう。

さらに、それぞれの能力にフィーチャーしたデッキを組み上げ、2-1以上の優秀な戦績を残した選手のツイートを各項目の最後に掲載した。合わせてチェックしてみてほしい。

プレインズウォーカー

石の嵐、ナヒリ

皆さんもご存じの通り、『灯争大戦』には36種類ものプレインズウォーカーが収録されている。いつものドラフトと違い、対戦相手からプレインズウォーカーを出されることも珍しくはない。

「動員」はプレインズウォーカーを守ることに最適で、「増殖」は忠誠値カウンターを増やすことが出来る。プレインズウォーカーと相性の良い能力が多く収録されていることからも、この『灯争大戦』の環境を定義するのはプレインズウォーカーなのかもしれない。

「動員」

戦慄衆の先駆け

動員X

あなたがコントロールしている軍団1体の上に+1/+1カウンターをX個置く。あなたが軍団をコントロールしていないなら、その前に、黒の0/0のゾンビ・軍団・クリーチャー・トークンを1体生成する。

プレインズウォーカーを守るためにチャンプブロックをするもよし、相手のデッキのカラー次第ではトークンを強化し続けるもよし。リミテッドにおいては歴代の様々なキーワード能力と比較しても強力なのではないだろうか

「増殖」

ファートリの猛竜

望む数のパーマネントやプレイヤーを選び、その後すでにそこにあるカウンター1種類につき、そのカウンターをもう1個与える。

「増殖」は先述の「動員」との相性が良い。もちろん、軍団・トークンを強化することだけではなく+1/+1カウンターシナジーが多く入ったデッキをドラフトできれば、より強力な動きとなるだろう。

また、「増殖」はプレインズウォーカーの忠誠値も増やせるため、アンコモンのマイナス能力しか持たないプレインズウォーカーとの相性は抜群に良い

単体では何も起こらない、シナジー色の強い能力だが、上記の通り『灯争大戦』ドラフトは、「増殖」を活かしやすい環境なので積極的に使っていくのもいいかもしれない。

まとめ

まだ発売もされていない『灯争大戦』環境だが、ひとまずプロの出した解答だ。シールドとドラフトの差はあれど、プレリリースのデッキを組む際の参考にするにはもってこいなのではないだろうか。

明日以降の結果にも注目だ。

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