ギリシャのゴールドレベルプロ!パナギオーティース・パパドプーロス選手の魅力に迫る!

晴れる屋メディアチーム

皆さんは彼のことをご存じだろうか。ワールド・マジック・カップ2016の優勝を筆頭にグランプリ・ブリュッセル2018 8位、グランプリ・ボローニャ2018 7位、プロツアー『ラヴニカのギルド』 40位、ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019 23位と様々な大会で高い戦績を誇っている男の存在を。

彼の名はパナギオーティース・パパドプーロス/Panagiotis Papadopoulos。我らがHareruya Hopesに所属しているゴールドレベルプロだ。

今回は常に大舞台の第一線で戦い続けている彼の魅力を皆さんに知っていただくためにインタビューを行った。


禁止改定を受けて、モダン環境にどういった印象をもちましたか?また、環境がどう変化していくと予想していますか?

黄泉からの橋

『モダンホライゾン』参入以前のモダン環境は実に素晴らしいものでした。ミシックチャンピオンシップ・ロンドン2019で目の当たりにしたように、プレイアブルなデッキが豊富で、メタゲームも開放的なものだったのです。今回の禁止改定は、あまりにも強く、環境を歪めていたホガークヴァインを弱体化させる狙いですから個人的には良かったと感じています。

最高工匠卿、ウルザ大いなる創造者、カーン

今後は環境が健全になっていき、新たなデッキ(《最高工匠卿、ウルザ》デッキや《大いなる創造者、カーン》を使ったトロン)が頭角を現すこともあるでしょう。ホガークヴァインによって環境から追い出されていたデッキも復権するかもしれません。現時点でのベストデッキはアゾリウスコントロールイゼットフェニックスドレッジ5色人間だと思います。

今回のMCではどんなことを意識して練習に取り組みましたか?また、前回となにか変えたことはありますか?

今回は主にMagic Onlineで調整を行いました。モダンに関しては、間違いなく禁止が出るだろうと思っていたので、禁止改定前から練習に時間をかけるようなことはしませんでした。対してドラフトはMagic Onlineである程度プレイし、『モダンホライゾン』環境における各アーキタイプの強弱を評価していました。前回は練習するために『灯争大戦』のカードを印刷しなければなりませんでしたが、今回はその必要がなくドラフトに時間を割くことができたので自信もあります。

過去の大会戦績をみてもアベレージの高さが伺えます。様々なフォーマットで、それもミシックチャンピオンシップのような強豪ぞろいの場で高い戦績を残すポイントはなにかありますか?

まずはそのような言葉をいただけたことに感謝いたします。本当に嬉しいですね。2016年のワールドマジック・カップを優勝してからあまり語るようなこともありませんが、5年越しに参加した人生2回目のプロツアーについてお話しましょう。あれはダブリンで開催されたプロツアーでした。初日のドラフト卓に座ると、好きな選手の一人である津村 健志が私の左に座っていました。当時の私は「この卓で勝つためにも、彼を倒す良い機会がやってきた」と直感的に思ったのです。

私がこれまで結果を出せているのは、練習を一生懸命にやったり練習効率を改善したりしているというのもありますが、プロツアー『霊気紛争』以降に考え方が変わったからです。あの大会でプロプレイヤーに直面しても私は臆病になることはありませんでした。彼らに最大限のリスペクトをしていますが、今の私は怖がることもありません。集中力を途切らせることなく目の前のゲームに取り組み、勝利を目指すのです。

かつての私は鳴かず飛ばずであり、大会で好成績を出すことができずに自責の念に駆られていました。ミシックチャンピオンシップへの夢を追いかけている人にアドバイスをするとすれば、まずは練習に真剣に取り組むこと。それからプレイ中は集中力を維持すること。そして結果が思うように出なくても諦めないことです。

マジックを始めたのはいつ、どのセットですか?また、マジックを知ったきっかけを教えてください。

銀のゴーレム、カーン梅澤の十手

初めてこのゲームに触れたのは2000年で、兄弟や友人と家で遊んでいたときにプレイしていました。ウルザ・ブロックのカードを何枚か持っていたのは覚えているのですが、正直なところフォーマットなどについては記憶にありません。ですから、正式に始めたと言えるのは2005年になるでしょうか。当時のセットは『神河謀叛』でした。

先ほどお伝えした通り、このカードゲームの存在は知っていたものの、とてもカジュアルに遊んでいただけで、状況が変わったのは家の近くにゲームストアがオープンしたときのことです。それ以来すっかりマジックの虜になっています。

前回のMCロンドンでは23位と非常に素晴らしい戦績を残していました。同じモダンによって行われる今大会ですが、自信のほどは如何でしょうか?

大いに自信があると言って差し支えないでしょう。モダンのデッキ選択には満足していますし、(ロンドンのときと違って)ドラフトの感触も良好です。バルセロナでも好成績を残し、できることなら人生初のトップ8に入りたいですね。

ギリシャのマジック状況について教えてください。また、普段どのようなコミュニティでマジックをしていますか?

ギリシャにはマジックプレイヤーがたくさんいますが、残念ながらカジュアルレベルで遊ぶ人がほとんどです。MTGアリーナは気軽に遊べるうえにコストもあまりかからないので、「引退」したプレイヤーも復帰してきています。以前よく通っていたカードショップは、ギリシャのピレウスという都市にあるGameOnというお店です。オーナーが私の友人であり、とてもフレンドリーな雰囲気のお店ですから、みなさんが地元のカードショップに求めるものがそこにはあることでしょう。

大半のギリシャのカードショップと同様に、GameOnも主にカジュアル層が集まるコミュニティとなっています。プレイヤーたちはTier1のデッキを使っていますが、基本的に楽しむことを目的にしており、グランプリやミシックチャンピオンシップ予選のような次のステージを目指す気持ちが強い人は少ないです。もちろんなかにはレベルアップしたいという人もいますから、私は全力で手助けするようにしています。

ギリシャにはポテンシャルの高い人が揃っていると感じますが、ミシックチャンピオンシップ予選が少なく、グランプリも多大なコストがかかってしまうことが多いため、その実力を証明できるチャンスに恵まれてないのが現状です。


彼は誰よりも真摯にマジックに向き合っている。決して恵まれているとは言えない環境下でも、結果が伴わなかった時でも、諦めずにマジックを続けてきたから今の彼がいる。

そんな彼のひたむきさ、魅力が少しでも伝わったのなら、これほど嬉しいことはない。

彼の活動がより良い形で実ることを祈って、インタビューを終えたいと思う。

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