Deck Tech : 松本 友樹のゴロスマーベル

晴れる屋メディアチーム

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突如発表された新フォーマット、パイオニア。スタンダードを去ったものの、モダンに存在を示すことができないカード達へとスポットライトが当たる可能性を秘めた、未知の環境だ。

その未開の地をひも解き、パイオニア神の称号を得るために、晴れる屋トーナメントセンターへ261人ものプレイヤーが集まった。

だが、今大会結果の意味するところは神を決めるだけに留まらない。年明けに控えている『マジックフェスト・名古屋2020』への指針ともなるのだ。

メタゲームブレイクダウンでも解説のある通り、多種多様なデッキに溢れたなかに、一際目を引くものがあった。パイオニアと近しいフォーマットの初代神でもあったBIGs 松本 友樹のデッキだ。

ここまで6回戦を終え、5-1と好成績を収めている『ゴロスマーベル』へと迫った。

松本 友樹

ーーパイオニアが発表されて以降、松本さんはTwitter上で積極的に情報発信をされていましたね。そのなかからこのデッキの選択理由から教えてください。

完全に趣味です。」

ーー!!!

「もちろん、好きなデッキだけではなく勝てるデッキと考えていますよ。デッキパワーもしっかりあるのにイマイチ活躍しきれていない現状を打破したい気持ちと、Magic Onlineのリーグ戦での使用感から持ち込むことを決めました。」

霊気池の驚異

デッキの動きは単純明快、エネルギーを溜め、ガチャを回す《霊気池の驚異》を起動する)。後は、巨大なエルドラージたちで蹂躙するのみです。《約束された終末、エムラクール》《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の誘発型能力もあり、コントロールやミッドレンジには滅法強いものの、アグロデッキはきついです。逆境ではありますね。」

ーーかつてのスタンダードでもこのアーキタイプは存在していました。以前との違いは新加入の《不屈の巡礼者、ゴロス》かと思います。採用理由を教えてください。

「このデッキのメインプランはエルドラージを展開することで、その一番手っ取り早い方法が《霊気池の驚異》です。ただ、《霊気池の驚異》を必ずしも引けるわけではないので、別の方法を用意しておく必要があります。」

反逆の先導者、チャンドラ世界を揺るがす者、ニッサ

「スタンダードの時は《反逆の先導者、チャンドラ》がこの役割を担っていました。[+1]能力でマナ加速すれば手札に来たエルドラージを出しやすくなります。」

「一方、パイオニアではショックランドを多用することでデッキ内の「森」の比率を高め、《世界を揺るがす者、ニッサ》を採用した構成も見られます。また、これらのプレインズウォーカーは、奥義であったり土地のクリーチャー化であったり、エルドラージなしでも勝てるのが魅力です。ですが、いずれもアグロデッキ優位となっている現パイオニアでは、活躍が見込めません。」

不屈の巡礼者、ゴロス

「今のパイオニアはアグロデッキが多い環境なので、プレインズウォーカーよりクリーチャーの方が場に残りやすいと考えられます。《不屈の巡礼者、ゴロス》《見捨てられた神々の神殿》を場に出し、エルドラージの召喚ターンを一気に2ターン縮めてくれます。それだけでなく、アグロデッキ優位のパイオニアにおいて戦闘で破壊されやすいプレインズウォーカーとは異なり比較的場に残りやすく、手札にエルドラージがない場合には《霊気拠点》と合わせることで、第2の《霊気池の驚異》ともなり得るのです。」

「本当はメインで4枚採用したいのですが、前述の通りアグロデッキが厳しいため、2枚はサイドボードへ移してあります。サイドボード後は手札破壊や打ち消しといった各種カードによって《霊気池の驚異》は対策されてしまいます。ですが《不屈の巡礼者、ゴロス》《否認》《強迫》といった採用率の高い対策カードを潜り抜ける強みがあります。」

ーーなるほど、裏目を減らしつつ、デッキの動きを助けるカードというわけですね。先ほどアグロデッキには相性が良くないとの発言がありましたが、何か対策はあるのでしょうか。

「デッキの構成上多くをエネルギー関連のカードに割く必要があり、避けるスロットが限られています。なので除去を増やし、《霊気池の驚異》を起動できなくなれば勝つことができません。アグロデッキへの勝率を上げようと様々なカードを試しましたが、結局は最速で《霊気池の驚異》を起動するしかないと結論付けました。」

ガラス吹き工の組細工霊気溶融

「そのためにエネルギー供給と《霊気池の驚異》へのアクセスを早める《ガラス吹き工の組細工》を採用しています。サイドボードでは《削剥》ではなく《霊気溶融》を採用することで、クリーチャー除去とエネルギー補給が1手でできるようになっています。」


回った時の爽快感がたまらない。重いクリーチャーや派手な動きが好きな方にはぜひお勧めしたいデッキ」と教えてくれた松本。付け加えるならば、おそらくマジックフェスト・名古屋までは《霊気池の驚異》関連で禁止カードが出ることはなく、安心して使えるだろうとも語ってくれた。

新フォーマットに蘇った《霊気池の驚異》。ぜひみなさんも使ってみてはどうだろうか。

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