統率者列伝 vol.5《刃を咲かせる者、ナジーラ》
毎週統率者戦デッキを紹介する「統率者列伝」。今回はガチ統率者です。
5色統率者って憧れますよね。色が多ければ選択肢も多い。ありとあらゆるぶっ壊れカードを使うことができる。各色の得意技モリモリ。色のお互いの弱点をカバーしあうことができます。
- 2021/03/25
- 週刊 統率者デッキを作る vol.2「統率者戦のカラーパイ」
- いってつ
5色デッキは構築難度もプレイ難度も高いですが、難しいデッキこそ握りたいですよね?
今回はかなりデッキレベル高め、高速に勝利をめざすデッキです!
今回の統率者はプロプレイヤーも最強とコメントした《刃を咲かせる者、ナジーラ》! さっそくリストをご紹介します!
デッキのコンセプト
《刃を咲かせる者、ナジーラ》は一見すると赤の統率者ですが、起動効果のコストに白、青、黒、緑を含んでいるので、固有色は5色すべてになります。
5色統率者には「白の妨害」あり、「青のドロー、打ち消し」あり、「黒のサーチ」あり、「赤のアグロ」あり、「緑のマナ加速」ありとほとんど無敵。強力な統率者を5色で全力バックアップしましょう!
そして、5色使えるということは数々の悪名高いコンボもついでに搭載できてしまうということでもあります。対戦相手の皆さん。統率者ばかりケアしていたら脇を突かれちゃいますよ?
統率者の特徴
非常に強力な誘発型能力と起動型能力を持ちます。一つずつみていきましょう。
戦士(Warrior)が1体攻撃するたび、あなたは「それのコントローラーは、白の1/1の戦士クリーチャー・トークンを1体、タップ状態で攻撃している状態で生成する。」を選んでもよい。
《ナジーラ》自身が戦士なので、《ナジーラ》単体でのアタックで戦士トークンが登場します。これだけで十分強いのですが、《ナジーラ》自身は攻撃せずとも、戦士トークンで攻撃するだけでどんどん盤面に戦士が増えていきます。赤含む3マナのクリーチャーの能力とはとても思えません。レベルの高いデッキほど、序盤にクリーチャーを並べない傾向にあるので、序盤からどんどんライフを削って行けそうです。
(白)(青)(黒)(赤)(緑):攻撃クリーチャーをすべてアンタップする。ターン終了時まで、それらはトランプルと絆魂と速攻を得る。このフェイズの後に、追加の戦闘フェイズを1つ加える。この能力は、戦闘中にのみ起動できる。
実にハデな能力です。誘発型能力で戦場の駒が増えているうえ、追加戦闘に入ってさらに駒が倍になります。しかも絆魂までついてダメージにレース圧倒的有利。問題は(白)(青)(黒)(赤)(緑)という非常に厳しいコストをいかに支払うか、というところですが……
相性のいいカード
無限戦闘コンボ
お察しの通り、「毎ターン地道に殴り続けて勝利する」デッキではありません。《ナジーラ》の起動能力を何度も使って無限戦闘コンボを狙います。
《浄火の戦術家、デリーヴィー》《ドルイドの保管庫》の場合は戦士5体以上で攻撃できる盤面を作ることができれば無限に突入します。
戦場に、《ナジーラ》と《浄火の戦術家、デリーヴィー》を含め攻撃に参加できるクリーチャーを五体以上用意する。(《ナジーラ》の誘発型能力で現れるクリーチャーも勘定に入れてよい)
どのプレイヤーでもいいので、5体以上のクリーチャーで戦闘ダメージを通す。
《浄火の戦術家、デリーヴィー》の誘発型能力で、5色が出るようにパーマネントをアンタップする。そこから5色マナを出し、《刃を咲かせる者、ナジーラ》の起動型能力を使い、追加戦闘へ。
※パーマネント5つをアンタップではなく、「パーマネントをアンタップ」を5回行うので、《統率の塔》1枚から5色マナも出すことも可能。以上の繰り返しで戦士トークンを無尽蔵に増やしながら無限戦闘が成立する。
《ドルイドの保管庫》の場合も同様です。こちらの場合は攻撃宣言するクリーチャーを五体用意します。蓄積カウンターを5つ乗せて5色マナを出し、追加戦闘へ入れます。
こちらはもっとシンプルです。《自然の意志》を置いてとにかく一体でもダメージを通せれば土地がすべて起き上がるので、5色分の土地を確保できれば無限戦闘に入ります。
戦闘ができないならいつものアレ
《罠の橋》や《プロパガンダ》でなかなか戦闘できないだとか、《呪われたトーテム像》で無限戦闘にはいれないだとか、コンボが相手にばれていて徹底的に統率者を除去されるだとかで全然ダメ。
そんな日もあります。そんな時は5色統率者の強み、「いつものアレ」でいきましょう
一応説明しておきますが、《タッサの神託者》の誘発型能力に対応する形で《Demonic Consultation》などでライブラリーを全部吹き飛ばすと勝ちます。勝つったら勝つ。
5色デッキはサーチカードの数が尋常じゃないので、あっという間にパーツを集められます。中にはこっちがメインプランになってしまっているプレイヤーもいるんだとか。白の《沈黙》からコンボに入ればもう止まりません。
サーチカード多すぎ。
いってつのイチオシ!
ほかにも無限戦闘のルートとして《饗宴と飢餓の剣》があります。 《自然の意志》 同様、戦闘ダメージを通せれば土地がすべて起き上がります。あとは5色マナ払うだけです。
《タッサの神託者》での勝利に頼りたくないという方は《石鍛冶の神秘家》も入れてよりアグロ戦略に寄せてみるのもいいかもしれません。それでも十分、十分強いです。
《刃を咲かせる者、ナジーラ》は、Jacob Nagro氏による競技性の高い統率者戦を考察するコラムで「最強の統率者」だと考察されています。より高いレベルを目指したいならぜひご一読ください。
- 2021/2/28
- 競技EDHへの招待状
- Jacob Nagro
おわりに
コンボを知らないプレイヤーが相手なら、勝ち筋を悟られにくいのでコソコソ準備を進めて一気に勝利できそうです。
そうでなくても5色ならではの豊富なサーチ手段で、その場その場のクリティカルな解答を引っ張り出して第二第三のプランに移ることもできます。その一方、やはりマナ基盤を整える難度が高く、どんな手ならキープできるのか、ひたすら研究と研鑽を続け、デッキとともに強くなっていく自分を楽しむことができそうな統率者です。
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次回はカジュアルで安価……でも強力なコンボを搭載! 戦場にパーマネントを並べるのが好きな方にうってつけのデッキをご紹介します。お楽しみに!