2021-2022シーズン これからのHareruya Pros

晴れる屋メディアチーム

はじめに

マジックの競技シーンは年々変化をみせています。マジック・プロリーグ(以下、MPL)に続きライバルズ・リーグが発足したことで2部制となり、1年間を通じて世界選手権への切符と生き残りをかけた大規模なリーグ戦が開催されたのです。

MTGアリーナ主体で進行した2020-2021シーズンも今週末に開催される第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権で終わりを迎えようとしています。

シーズンの切り替わりを控え、晴れる屋スポンサード事業のこれからをお伝えいたします。

佐藤 啓輔選手、Hareruya Pros昇格

佐藤 啓輔

2017年よりHareruya Hopesとして活動してきた佐藤 啓輔選手が、チャレンジャー・ガントレットを勝ち抜き、見事来期のMPLの座を手にしました。

佐藤選手は過去にグランプリ・静岡2014グランプリ・千葉2016と大舞台で2度のトップ8経験があります。現在のセットチャンピオンシップの前身にあたるプロツアーにも複数回出場しており、長きに渡り競技シーンで活動を続けてきました。

特に今期の佐藤選手の戦績には目を見張るものがあります。オンライン上で開催された日本選手権2021 SEASON2でトップ8に入賞すると、続く『カルドハイム』チャンピオンシップではトップ16へ入りガントレットへの権利を掴み取ったのです。

テーブルトップとオンライン。2つの世界で自身の非凡さを証明した佐藤選手ですが、さらに驚くべきことは彼の得意とするフォーマットが多岐に渡ることです。今期結果を残したスタンダードはもちろん、モダンやレガシーとあらゆる構築戦で好成績を残しています。

佐藤選手の練習方法はシンプルであり記事にもある通り、使うデッキを1つに決めて、メタゲーム上のデッキの動きをインプットしてゲームプランを練り、あとはひたすら練習するのみ。膨大なインプットと愚直なまでの練習が佐藤選手の力の源であり、だからこそあらゆるフォーマットで結果を残しているのです。

そして何よりも精神力の強さは誰もが認めるところです。チャレンジャー・ガントレットでは予選ラウンド終了後のタイブレイカー(決勝ラウンド進出者を決めるため点数が等しいプレイヤー同士で戦うこと)で勝利すると、そこから3連勝でMPLへの階段を駆け上がりました。予選ラウンド終了から数えて4連勝。しかし、これは1敗すれば即終了の背水の陣での戦いでした。

絶対に負けられない戦いを《軍団のまとめ役、ウィノータ》で勝ち取った佐藤選手。そのプレッシャーをものともしない精神力はトッププレイヤーと比較しても遜色なく、世界最高峰の舞台を前にHareruya Prosへと昇格が決まりました。佐藤選手の今後にご期待ください。

Hareruya Hopes事業について

Hareruya Hopes

2017年よりスタートしました選手サポート事業Hareruya Hopesですが、今期を持ちまして終了とさせていただく運びとなりました。Hareruya Hopesは皆さんに支持されて、これまで国内外のテーブルトップの大会を始めオンライン大会やストリームを通じて活動してきました。

近年では平山 怜選手が2020プレイヤーズツアー・オンライン #3で準優勝、増田 勝仁選手が日本選手権2021 SEASON1で優勝しています。彼らをはじめ多くの選手が活躍してきました。

Hareruya Hopes事業は一旦節目を迎えますが、選手たちは新たなステージで活動を始めます。今後はそれぞれの選手を応援していただけますと幸いです。

これまでHareruya Hopes事業と選手各位を応援いただき誠にありがとうございました。

2021-2022シーズン Hareruya Pros

Hareruya Pros

さて、2021-2022シーズンのHareruya Prosですが、新たに昇格した佐藤選手を含め、MPLに所属する4名の選手で活動してまいります。それでは、来期のHareruya Prosの選手をご紹介しましょう。

アーネ・ハーシェンビス

アーネ・ハーシェンビス/Arne Huschenbeth選手はスタンダードへの造詣が深いドイツのプロプレイヤーです。2020プレイヤーズツアー・オンラインではトップ4まで進み、改めてスタンダードにおける彼の自力の高さとアプローチの正確さを示しました。

その後、インタビューにもあるように一時的に休息をとります。そのため昨シーズンはチャレンジャーとしてスタートしますが、予選ウィークエンドにてチャンピオンシップへの権利を獲得。その後出場した『カルドハイム』チャンピオンシップにて卓越したスキルを見せつけて優勝し、ガントレットへの出場権を手にします。

チャレンジャー・ガントレットを勝ちあがり、一気にMPL所属を決めました。「情熱と時間を注ぎこんで何かに打ち込めば、達成できないことなんてない」との言葉通り、見事栄光のゴールを切り開いたのです。

ハビエル・ドミンゲス

ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez選手はマジック最高峰の大会である世界選手権に縁の深いスペイン出身のプレイヤーです。2017年に準優勝、そして翌年の2018年に見事優勝を果たし世界中にその名を轟かせました。つい最近までスタンダードで活躍していた《熱烈な勇者》はこの優勝を称えて製作されたプレイヤー・スポットライト・カードであり、彼がイラストのモデルとなっています。

昨シーズンはMPLに所属して年間を通じてトッププレイヤーたちとしのぎを削りました。大きく崩れることなく堅実に勝ち星を重ねてMPLガントレットへ出場し、最後の最後まで世界選手権への切符を争いました。来期はさらなる飛躍を目指して活動してまいります。

リー・シー・ティエン

リー・シー・ティエン/Lee Shi Tian選手はモダンやパイオニアなどカードプールが広く、選択肢が多い構築戦を得意とする香港の選手です。デッキ構築に対する慧眼は素晴らしく、モダンのプロツアーでは3回、パイオニアで初開催されたプレイヤーズツアー・名古屋2020でもトップ8に入賞したほどです。

昨シーズンは序盤に出遅れてしまいあわやMPL降格かと思われましたが、攻撃的な戦略に活路を見出して徐々に成績を伸ばしていきます。特にサイクリングとの出会いが与えた影響は大きく、8勝をあげて復調の兆しを見せ始めました

リーグ終盤では本来の力に加えて障害を強みに転換することに成功し、ライバルズ・ガントレットでも着実に勝ち進みMPLの座を勝ち取りました。この1年間を振り返った記事「MPL残留から得られた教訓」は、マジックに限らず問題解決への端緒となる素晴らしい記事です。是非ご一読ください。

おわりに

来期のスポンサード事業につきましては以上となります。晴れる屋は今後もトーナメントシーンを盛り上げ、さらにはマジック界の発展のために所属選手一同、誠心誠意尽力してまいります。

そして今週末にはHareruya Prosから佐藤 啓輔選手とアーネ・ハーシェンビス選手の2人が第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権に参加いたします。ぜひとも応援よろしくお願いいたします。

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