第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権注目ポイント!

晴れる屋メディアチーム

はじめに

みなさんこんにちは。晴れる屋メディアチームです。

《レンと七番》《アールンドの天啓》が活躍する豪快なスタンダードですが、今週末にそのスタンダードでビッグイベントが控えているのをご存知でしょうか。そうです、ついに今期のプロシーンの総括イベントに位置づけられた第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権が開催されるのです。

でも世界選手権と聞いても誰が何のためにどのフォーマットで競うかはっきりとはわからない方も多いはず。そこで今回は世界選手権をより楽しんでいただけるように、注目ポイントをまとめてお届けしていきます。

世界選手権てどんな大会?

MPLおよびライバルズ・リーグを勝ち抜いた選手に加え、各種ガントレットにおいて特に好成績を残したプレイヤーたちが、世界の頂点を目指す2020-2021シーズンの総決算となるイベントです。参加者はいずれも名の知れた強豪であり、個人やチーム単位で調整してこの大会へ挑んでいます。

トッププレイヤー同士の熱戦、そして彼らならではの驚くような超絶テクニックが披露されます。来週末開催のスタンダード神決定戦を前に、デッキ選択を迷っている方や特定のマッチアップでのキープレイをお探しの方の参考に必ずなるはずです。

熱烈な勇者精鋭呪文縛り

また、世界選手権といえば優勝を称えてプレイヤー・スポットライト・カードが作成されます。過去の世界選手権王者であるハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezやパウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサ/Paulo Vitor Damo da Rosaと同様に、その雄姿がマジックの世界で描かれるのです。

配信は下記のスケジュールで行われます。この3日間だけは夜更かし推奨です!

1日目:10月8日(金) 24:30~ 予選5回戦 Youtube/Twitch
2日目:10月9日(土) 24:30~ 予選5回戦+タイブレーカー Youtube/Twitch
3日目:10月10日(日) 24:30~ 決勝トーナメント Youtube/Twitch
※ 開始時間については日本時間となります

次は世界一を決めるフォーマットについて見ていきましょう。

『イニストラード:真夜中の狩り』ドラフト

まず初日に行われるのは『イニストラード:真夜中の狩り』ドラフト・ブースター3つで行われるブースタードラフト。青と黒が強く、緑と赤が厳しめというゾンビ優位な環境ですが、トッププレイヤーたちの見解はどうなのでしょうか。ピックのほうは昨晩に終了し、すでにデッキは完成済となります。

意気盛んな墓守りスカーブの世話人曲芸師の一座肉削ぎ屋

一部のアーキタイプをご紹介すると「降霊」クリーチャーを使って戦闘やアドバンテージゲームを優位に進められる青白降霊、最強色にして「腐乱」のゾンビトークンを《包囲ゾンビ》《スカーブの世話人》などで有効活用する青黒ゾンビ、クリーチャーサイズを階段式に揃えてボーナスを得る緑白集会、生け贄に捧げて強力なボードを作り上げる白黒サクリファイスなどです。

臓器の貯め込み屋窓からの放り投げ月の憤怒獣の切りつけ

Magic Esportsでは、この環境の各色のコモンとアンコモンのトップ3が発表されています。対戦中はここで紹介されているカードに注目すれば、よりドラフトラウンドを楽しめるでしょう。

ドラフト巧者マルシオ・カルヴァリョ/Marcio Carvalho選手によるドラフト解説記事もぜひ参考にしてください。

スタンダード

昨日、世界選手権参加者16名全員のデッキリストが公開されました。イゼットターンと緑単アグロの二強といわれるスタンダードですが、果たしてトッププレイヤーたちはどんな選択肢をとったのでしょうか。

イゼットターン 4名

アールンドの天啓感電の反復

イゼットターンは《感電の反復》《アールンドの天啓》をコピーして、複数の追加ターンを得るコンボデッキ。予想通りイゼットターンが最大勢力となりましたが、その勢力が半数になるとは誰が想像できたでしょうか。コンボデッキながら複雑な工程がないことも魅力であり、とにかく8~9マナとキーカード2種類を揃えるだけです。ほかの部分は除去と少量の打ち消し、そしてコンボパーツを集めるためのドロー呪文から構成されています。

グリクシスターン 4名

強迫溺神の信奉者、リーア

また、イゼットターンの中には黒をタッチしたグリクシスバージョンも登場し、4名が選択しています。《強迫》や単体除去が追加されており、それらを使い回すことができさらに《アールンドの天啓》を打ち消し呪文から守る《溺神の信奉者、リーア》が目を引く存在となっています。《強迫》は「予顕」前に手札から《アールンドの天啓》を捨てさせたり、自分がコンボを仕掛ける前の露払いとなり、ミラーマッチで差をつけられる1枚です。

緑単アグロ 3名

群れ率いの人狼エシカの戦車

緑単アグロを選択したのはわずか3名ながら、世界選手権へ出場しているプレイヤーの中でも一歩抜けた選手です。パウロ・ヴィター・ダモ・ダ・ロサはイゼットターンに採用されている《棘平原の危険》で出鼻を挫かれないように、マナクリーチャーとして《冬を彫る者》を選択しています。かつてのアブザンアグロを彷彿とするスタッツの高いクリーチャー中心で構築されており、イゼットターンとのスピード勝負はギリギリながらもやや有利となっています。

その他 5名

光輝王の野心家精鋭呪文縛り運命的不在

また、第三勢力として白単アグロやアゾリウステンポを選択したプレイヤーもいます。果たして、王座を手にするのはどのアーキタイプでしょうか。

Hareruya Pros大会参加選手一覧

今回の世界選手権へHareruya Prosからは2名のプレイヤーが参加します。

佐藤 啓輔

画像タイトル

もっともフレッシュなHareruya Prosである佐藤 啓輔選手はチャレンジャー・ガントレットを勝利し、MPLと世界選手権への招待権利を獲得しました。1敗すれば即終了の背水の陣での戦いを制した精神力はほかのプレイヤーと比べても遜色なく、この大舞台でも発揮してくれることでしょう。

佐藤選手のイゼットターンはメインボードのカードを散らしており、デッキ公開制度を最大限生かした構築となっています。安定と上振れが絶妙なバランスで共存しており、対戦から目が離せません!

イゼットターン

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アーネ・ハーシェンビス

アーネ・ハーシェンビス/Arne Huschenbeth選手は『カルドハイム』チャンピオンシップの王者としてチャレンジャー・ガントレットへ挑み、見事世界選手権への道を切り開きました。スタンダードへの造詣が深く、卓越したプレイスキルに加えてその眼は常にゲームの終着点を見据えています。

アーネ選手のイゼットターンはメインボードの《才能の試験》《予想外の授かり物》が特徴的。ミラーマッチを強く意識した構築であり、立ち回りを含めてスタンダードラウンドは彼の対戦に注目です!

イゼットターン

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おわりに

ここまで簡単ですが第27回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権についてご紹介してきました。Hareruya Prosから出場する佐藤 啓輔選手とアーネ・ハーシェンビス選手の2人をぜひとも応援よろしくお願いいたします。

選りすぐりのプレイヤーによって競われる最高峰のトーナメントが始まるのは今夜24時30分。お見逃しなく!

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