統率者 列伝! 飛んでる!飛んでるぞ!《先見的な縫い師、ゲラルフ》

いってつ

統率者列伝!ホラーな統率者もいかが?

みなさんこんばんは。ホラー映画と統率者戦が大好きないってつです。

おすすめのホラー映画はアリ・アスターの『ヘレディタリー/継承』(2018,アメリカ)です。『イニストラード:真紅の契り』のおすすめ統率者は《先見的な縫い師、ゲラルフ》です。

ホラーな世界観で描かれてきたイニストラード次元の新セットの新顔もやっぱり怖い!今回は動画でも使用したデッキをご紹介します。

出演するたびに太っていく。怖い……

統率者の特徴

先見的な縫い師、ゲラルフ

《先見的な縫い師、ゲラルフ》 (2)(青)

伝説のクリーチャー – 人間・ウィザード

あなたがコントロールしているすべてのゾンビは飛行を持つ。

(青),(T),これでもトークンでもないクリーチャー1体を生け贄に捧げる:青のX/Xのゾンビ・クリーチャー・トークン1体を生成する。Xは生贄に捧げたゾンビのタフネスに等しい。

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ギサとゲラルフ縫い師、ゲラルフゲラルフの伝書使

ゲラルフといえば屍術者ギサを双子の姉に持つ、イニストラードの有名人。死者をよみがえらせて使役するギサ姉貴に対し、ゲラルフの兄貴は死体をつなぎ合わせて最強生物を作るのがライフワーク。

今回のゲラルフはクリーチャーを生贄にして、そのクリーチャーのタフネスと同じパワー/タフネスを持つゾンビトークンを生み出します。ゲラルフが戦場にいるとすべてのゾンビが飛行を持つので、このトークンももちろん飛びます。

怒り狂う島嶼、キャリクス

というわけでキャリクスを17/17飛行にして遊びましょう。

デッキのコンセプト

ゲラルフフライヤー

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屋根の上の嵐

このデッキにはゾンビ・カードをあまり採用しませんでした。青の絡むゾンビデッキなら定番の《屋根の上の嵐》でさえ採用していません。

このデッキで重要なのはゾンビではなく、マナ総量のわりにタフネスの高いクリーチャーです。

Shield Sphere通路の監視者霜の壁

《Shield Sphere》はなんと0マナで出てくる0/6のクリーチャー。ブロックするたびにサイズが小さくなってしまうデメリットを持っていますが、ゲラルフの「実験材料」にしてしまえば6/6飛行に早変わり。

《通路の監視者》は戦場に出たときにクリーチャーかアーティファクトをアンタップできます。《先見的な縫い師、ゲラルフ》をアンタップしてもう一度能力を使ったり、マナアーティファクトをアンタップしたり、なかなかテクい一枚。ゲラルフの手で4/4飛行になります。

《霜の壁》は3マナ。7/7の飛行としての来世が待っています。

7/7飛行ともなればライフが40点ある統率者戦でもなかなかの脅威です。しかし統率者戦には《神の怒り》《サイクロンの裂け目》があります。全体除去を撃たれて、打ち消すことができなかったらどうしましょう?

偵察任務タッサの二叉槍好奇の造り手

そう、全体除去に備えて打ち消しを引き込み、もし全体除去されてしまったとしても再展開できる潤沢な手札を獲得すればよいのです。

《偵察任務》《タッサの二叉槍》はともに対戦相手に戦闘ダメージを与えるたびにドローできます。毎ターン2~3枚のドローが当然のように可能になります。

『統率者2021』で登場した《好奇の造り手》はクリーチャートークンが戦闘ダメージを与えることでドローできるようになります。手札上限もなくなり、ドローが無駄になりません。

そろそろお気づきになりましたかな、姉上。このデッキはゾンビデッキに見せかけた「飛行ビートダウン」デッキだったのですよ!

相性のいいカード

このデッキは「青単のくせにコンボ勝利しない」シリーズの第二作だったのです。僕はこんなデッキが大好きです。

前作《生ける卒論、オクタヴィア》もぜひ。

デカいクリーチャーを飛ばしたものがマジックを制する!!

飛行ビートダウンデッキとだけあって、もちろんもともと飛行を持つクリーチャーも採用しています。

大いなる玻璃紡ぎ、綺羅エレンドラ谷の大魔導師誘惑蒔き

《大いなる玻璃紡ぎ、綺羅》は自軍のクリーチャーが「毎ターン初めて呪文や能力の対象になったときにその呪文や能力を打ち消す」ようになります。単体除去に圧倒的に強くなりますね!

《エレンドラ谷の大魔導師》は優秀な打ち消し能力を内蔵したクリーチャーです。青1マナと自身の生け贄でクリーチャーでない呪文を打ち消し。この妨害を阻むには「起動型能力を打ち消す」必要があります。「頑強」を持つため、相手にするのは非常に厄介です。

《誘惑蒔き》は対戦相手のクリーチャーのコントロールを奪う飛行クリーチャー。《誘惑蒔き》が戦場を離れると奪ったクリーチャーがもとのところへ帰ってしまいますが、その前に《先見的な縫い師、ゲラルフ》でゾンビに作り変えてしまいましょう。

不可思議原初の潮流、ネザール嵐潮のリバイアサン

ゲラルフ君も空を飛びたいというなら《不可思議》の出番です。《不可思議》が墓地にあればこちらのクリーチャーはぜ~んぶ飛行を持ちます。さあゲラルフ君、《不可思議》を生贄に捧げて君も飛び立とう!よかったね!

《原初の潮流、ネザール》《嵐潮のリバイアサン》はダメ押しとなるクリーチャー。《原初の潮流、ネザール》はさらにドローを加速させてくれます。《嵐潮のリバイアサン》がいれば飛行持ち以外はほとんどアタック不能になるため、反撃を恐れずオールアタックしやすくなります!

コンボ?

ブライトハースの指輪

《先見的な縫い師、ゲラルフ》の起動型能力をコピーしてゾンビを倍出す《ブライトハースの指輪》を採用していますが、無限マナコンボとなる《玄武岩のモノリス》は不採用です。無色無限マナの使い道もありませんし。

侵入警報極楽の羽ばたき飛行機械銀のマイア

コンボらしいコンボといえば《侵入警報》コンボくらいでしょうか。《侵入警報》があるとクリーチャーが戦場に出るたびにすべてのクリーチャーがアンタップされます。

《銀のマイア》などから青マナを出して《先見的な縫い師、ゲラルフ》を起動、適当なクリーチャーを生贄に捧げます。するとトークンが戦場に出るため《銀のマイア》《先見的な縫い師、ゲラルフ》もアンタップされます。

そう、この繰り返しで自分の戦場のクリーチャーをすべてゾンビにできてしまうのだ!

すっげー!

それだけです。

十三嗜好症

このデッキは手札が15枚くらいに膨れ上がることも珍しくないので《十三嗜好症》でサクッと勝ててしまうこともあります。特殊勝利を目指さない場合でも打ち消しを構えつつ余ったマナでドローできるのがうれしいですね。

いってつのイチオシ!

同族の発見

このデッキはゾンビデッキではないものの、大量のゾンビクリーチャーが出るのは事実です。部族サポートカードもぜひ使いましょう。特に《同族の発見》は強力!

戦場に出たときに選んだクリーチャー・タイプのクリーチャーが戦場に出たり攻撃するたびにドローできるのです。《先見的な縫い師、ゲラルフ》の起動でドロー、殴るとさらにドロー!

青の絡む部族デッキにおすすめの一枚です。言語・バージョンにこだわらないならザ・リスト版が手に入れやすくなっています。

おわりに

さあみなさんも17/17飛行を突撃させましょう。

統率者戦の青単色というとコンボのイメージが強いですが、「強いクリーチャーで殴ったやつが勝つ」マジックの根本に立ち返ってデッキを組んでみるのも楽しいですね。

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そうそう、大阪でのコマンダーサミットももうすぐですね!丸一日統率者戦が遊べてしまう大規模イベントです。いってつも大阪へ出張してイベントを取材します!たくさんのプレイヤーやデッキと出会えるのが楽しみです。

それではみなさん、また統率者戦のテーブルやイベントでお会いしましょう!

この記事内で掲載されたカード

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。 いってつの記事はこちら

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