ボードゲーム みたいな カードゲーム!統率者戦ってなに?どうやって始めるの?

いってつ

ボードゲームみたいなカードゲーム!統率者戦ってなに?

みなさん初めまして!ライターのいってつです。

マジック:ザ・ギャザリング専門店晴れる屋のメディアチームとして、いつもはマジック:ザ・ギャザリング(以下マジック)の情報をマジックプレイヤーに向けてお届けしていますが、今回はこれからマジックの世界に飛び込むみなさんに向けてお話します。

そう、統率者戦(EDH)のお話を。

マジックとボードゲーム両方が遊べるショップが増えてきたことが手伝ってか、ボードゲーム仲間から「統率者戦って何?どうやったら始められるの?」と連絡をもらうことが増えてきました。

僕自身、「マジックにはボードゲームのような遊び方がある」と聞いてマジックの世界に飛び込んだプレイヤーの1人です。ボードゲームからマジックの世界にやってくるみなさんを歓迎でします!

マジックってなに?

マジックは1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームです。「ポケモンカードゲーム」や「遊戯王OCG デュエルモンスターズ」、「デュエル・マスターズ」の先祖とも言えるかもしれませんね。

Black Lotus地震筋肉スリヴァー

みんなコロコロ読んでた?

自分で用意したデッキは魔法のつまった魔術書。土地からエネルギーを引き出して、それを源に自分の仲間であるクリーチャーを呼び出したり、呪文を唱えて対戦相手を攻撃します。

シヴ山のドラゴン稲妻山

そんなマジックの先祖はというと、『Cosmic Encounter』というボードゲームから着想を得ているとゲームデザイナーが語っています。そう、たくさんのボードゲームたちです。

ボードゲームから生み出されたカードゲームがボードゲームへと先祖返りしたのが統率者戦(EDH)なのです!

マジックの魅力のひとつに遊べるゲームが多い、ということが挙げられます。「過去2年に発売されたカードだけで遊ぶ」、「パックを開封して出てきたカードだけで遊ぶ」、「過去に登場したほとんどすべてのカードが使える」などなど。基本となるルールはみんないっしょですが、登場するカードの違いでゲームの雰囲気は大きく変わります。

統率者戦もそんな数あるマジックの遊び方のうちのひとつです。

カードゲームと言えば1対1の戦いを想像しますよね。マジックも同じです。しかし統率者戦は4人で対戦します!自分の分身的存在の「統率者」を中心に戦うバトルロワイアル、それが統率者戦です!

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ゲームの様子。
4人は敵同士だが時として同盟関係に。

4人は互いに敵で、お互いの持ち点(ライフ)を減らしあって、0になると敗北。最後に残った1人が勝者となります。

自分以外のプレイヤー3人は敵でもありますが、時として協力関係をもつこともあります。誰かひとりが強力なカードを使って、一気に有利になったとき――もし1対1のゲームなら一方的にやられてしまうかもしれません。しかし統率者戦ではそんなとき、自分と他の対戦相手2人が仲間になって戦うことができます。3人の力を合わせて強大な敵に立ち向かうのです!ここに統率者戦のボードゲームらしさがあります。

型破りな協力

4人のプレイヤーは自身の勝利を目指してプレイするわけですが、「負けたくない」という利害が一致したとき、とたんに同盟軍が生まれるのです。それはときにより2対2かもしれませんし、急に誰かが裏切るかもしれません。

命乞いもよく見る光景です。「待って待って、こっちを攻撃しないで!」「こっちを攻撃しないでくれたら、君の邪魔をしているあのカードを破壊してあげるよ!」もちろんプレイヤーはそんな命乞いを無視して冷酷にゲームを勧めたってかまいませんし、圧倒的な暴力を振りかざして不利な取引を迫ることだってできてしまうのです。

マジックには競技大会があります。高額な賞金や大きな名誉がかかることもあるため、時としてシビアで緊迫した雰囲気でイベントが行われます。

しかし統率者戦は「競技性」よりも「ゲームプレイを通して自己表現をする楽しさ」を追及するゲームだとされているため、イベントも和やかでわいわいと楽しまれています。殺伐とした雰囲気、緊張した空気が苦手な方でもきっと楽しんでいただけるはずです。

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大規模イベント「コマンダーサミット」。
今後も定期開催予定。

1月10日に東京で開催されたイベントではなんと240人の定員が予約で完売。競技大会で活躍する強豪だけでなく、カジュアルなプレイヤーも大勢参加して、1日で300以上のゲームが遊ばれたのです。そんな大盛り上がりなゲーム、統率者戦にあなたも挑戦してみませんか?

それボードゲームでよくない?

確かに、同じことがすでにボードゲームでできているのなら、わざわざルールを覚えてカードを買ってマジックを始めなくてもよさそうです。近年ではコンポーネント(内容物)がカードだけというコンパクトなゲームが書店でも販売されたりと人気ですね。『ナンジャモンジャ』や『ソクラテスラ』はコンポーネントがカードのみというコンパクトな設計でありながらテレビ番組やSNSで大きな話題を呼びました。

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カードとダイス、コインだけで遊ぶ『街コロ(グランディング)』。
コンパクトなゲームは持ち運びや収納に便利です。

もし自分だけのオリジナルなコンポーネントが手に入るとしたらいかがですか?

ブライトハースの指輪威圧の杖

僕が好きなアーティファクトという種類のカード。
強力な魔力を持った道具です。

マジックの最大の魅力は、プレイヤーひとりひとりがオリジナルのデッキ を持つことができることだと僕は感じています。自分が気に入ったカード100枚の組み合わせで自分の「すきなこと」を表現するというのはカードゲームならではの楽しみ方と言えるでしょう。

マジックにはルール上同じ能力として扱われるものの、デザインが大きく異なるカードがたくさんあります。そうしたカードのなかから自分が好きな見た目のものを使ってデッキを組むことができます。

稲妻稲妻稲妻

ゲーム上すべて同じカード。
好きなデザインのものをどうぞ。

それがどんなことをもたらすのかというと……ゲームを遊んでいない時間もとても楽しくなるのです。カードショップのショーケースをながめて、「すごくきれいなカードだ!」「これはどんなふうに強いんだろう?」と悩む時間をぜひ楽しんでください。

ひとつキットを買えば基本的にすべてがそろうボードゲームと違い、デッキをより強くしたり、カードのアートスタイルにこだわるとその都度手間がかかってしまうのは難点です。しかしそれは裏返せばコレクションという楽しみなのです!

どうやって始めるの?

周囲にマジックプレイヤーがいるのなら、その人にルールやカードの買い方を教わってもいいかもしれません。もし頼るアテが無ければ晴れる屋を頼ってみてください。

晴れる屋では無料で初心者体験会を行っています。お近くの店舗でお気軽にご相談ください!ルールの質問以外にもマジックのことで困ったことがあればお気軽にどうぞ。店舗では統率者戦のイベントも定期的に開催しているので「ゲームの相手がいない!」と嘆く必要もありません。すなおに「初心者です!」と申告すれば先輩プレイヤーもきっと親切にしてくれますよ。
晴れる屋の店舗一覧

デッキは1人ひとつ持つ必要があります。新しくマジックに参入する方はカード100枚のデッキがそろった「構築済みデッキ」から始めるのをおすすめします。!お楽しみに!待ちきれない方はお近くの晴れる屋にお問い合わせください。

それではみなさん、晴れる屋でお会いしましょう!

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いってつ 晴れる屋メディアライターです。最近の悩みは記事執筆と動画出演で忙しくて統率者戦が1日2回くらいしか遊べないこと。Commander Format Panel メンバー。 いってつの記事はこちら