エイドリアーン!!何度でもリングに現れるブルー・エイドリアン
みなさんこんにちは、メディアチームのいってつです。
『神河:輝ける世界』リリース当時から《開闢機関、勝利械》を使っていたのですが、クリーチャーが少ないデッキがあまり肌に合わず、結局崩してしまいました。
ところが統率者ドラフトで思いがけない出会いがありました。クリーチャーやアーティファクトをブリンクしまくって戦場にトークンを並べ、アドバンテージも稼ぎ出してしまう《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》!やはり『バルダーズ・ゲートの戦い』の新顔たちは本物でした!
今回は《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》を中心にクリーチャーやアーティファクトをブリンクしてアドバンテージを稼ぎコンボを狙います!
統率者の特徴
《ゴライオンの養子、アブデル・エイドリアン》が戦場に出たとき、自分の土地以外のパーマネントを好きなだけ追放します。こうして追放されたパーマネント1つにつき、1/1の兵士を1体生成します。
肝心なのは、追放されたパーマネントの行方です。《エイドリアン》が戦場から離れると追放されたパーマネントが戦場に戻ってきます。
思い浮かぶのは《世界喰らいのドラゴン》。戦場に出ると土地を含めた自分のパーマネントが全て追放され、《世界喰らいのドラゴン》が戦場を離れるとそれらのパーマネントが戦場に戻ってきます。
《動く死体》で《世界喰らいのドラゴン》を墓地から吊り上げると、
《動く死体》が追放される
《世界喰らいのドラゴン》が墓地に行く
追放されていた《動く死体》が戦場に戻り、《世界喰らいのドラゴン》を吊り上げる
……といったループが成立。このとき、土地やアーティファクトも出入りするので、それに合わせてマナを生み出すことで無限マナが成立します。パーマネントの出入りに反応する誘発型能力も無限に誘発。「ゴージャーコンボ」と呼ばれる有名なコンボです。
《エイドリアン》は白い《世界喰らいのドラゴン》であり、統率領域に置くこともできます。ゴージャーコンボと違い、途中で除去が挟まれても全てのパーマネントを失うことが無く、ローリスク。
実際、先日の第二期統率者神挑戦者決定戦ではトップ12に《エイドリアン》+《鉄の玉座の工作員》が残っています!デッキリストはこちら
デッキのコンセプト
今回はゴージャーコンボではなく、ブリンクコンボを狙って見たいと思います。基本はゴージャーコンボと同じで、《エイドリアン》が戦場を出入りするのにあわせてマナアーティファクトからマナを出したり、パーマネントが出入りすることに反応する能力を駆使します。
パターン1
《守護フェリダー》など、戦場に出たときに《エイドリアン》をブリンクできるカードを《エイドリアン》の能力で追放しておきます。
この状態でなんらかの方法で《エイドリアン》をブリンクさせます。
すると、戦場に《守護フェリダー》、《エイドリアン》が戦場に出ます。
このとき、《守護フェリダー》のブリンク能力の対象は《エイドリアン》をとります。そして、《エイドリアン》の追放能力を先に解決するようにスタックに積みます。
能力を解決していきましょう。《エイドリアン》の能力で再び《守護フェリダー》追放。そして《守護フェリダー》の能力で《エイドリアン》をブリンク……そう、最初の状態に戻りましたね。
《エイドリアン》の追放能力にマナアーティファクトを絡ませれば無限マナ、戦場に出たときにドローできるカードを使えば無限ドロー、《幻影の像》などを使えば対戦相手のクリーチャーの戦場に出たときの誘発型能力も使えます。さらに、《エイドリアン》の能力で無限トークンまでついてきます。
大量ドローしたのち、《タッサの神託者》での特殊勝利や、《運命のきずな》での無限ターンを得て勝利します。
パターン2
《エイドリアン》に、無色マナを含む合計3マナ以上を生み出せるアーティファクトを追放させておく。
それを《変位エルドラージ》の起動型能力でブリンク。《エイドリアン》が出し入れするマナアーティファクトからマナを捻出してまた《変位エルドラージ》の能力を起動することで無限にパーマネントの出し入れが可能になります。4マナ以上生み出せるなら無限マナ!
相性のいいカード
《エイドリアン》自身はトークンを生み出すほかにアドバンテージをとることができません。そこで、《エイドリアン》のもつ能力、「背景選択」が活きてきます。
《キャンドルキープの賢者》は統率者の出入りのたびにドローさせてくれる背景。これがあれば、統率者をブリンクすることで2枚のカードが手に入ります。固有色に青を加えることで《リスティックの研究》などのアドバンテージ源も採用できるようになります。
終了ステップ開始時というタイミングではありますが、毎ターンクリーチャーをブリンクしてくれます。《魂寄せ》は軽量で自身のサイズが大きくなっていくのがうれしいところ。《深海住まいのタッサ》は破壊不能を持っているため除去されにくいのが魅力。
これらのカードで終了ステップ中に無限マナ無限ドローが成立したときには《運命のきずな》で追加ターンを得て勝利できます。《エイドリアン》だけでなく、ただ《神憑く相棒》をブリンクしているだけでも十分です。
いってつのイチオシ!
EDHオタクカード紹介でも登場した《模倣メカ》。
ただただ強いです。
対戦相手のアドバンテージを稼げるクリーチャーに変身してみたり、《献身のドルイド》に変身して無限マナをゲットしたり。
《模倣メカ》は「搭乗」しなければクリーチャーではないため、召喚酔いの影響を受けないということをお忘れなく!!
おわりに
- 2022/06/11
- ドラフト参加レポート!『バルダーズ・ゲートの戦い』は楽しいセットか?
- いってつ
統率者ドラフトは、思いがけずすばらしい統率者と出会える最高のゲームです。ここで組んだ60枚のデッキに40枚のカードを足して統率者デッキを組むのもおすすめです!
ちなみに、《エイドリアン》のブリンクコンボ自体は白単でも十分成立するので、背景選択で自由に色を加えることができます。
白単ではトークンをバックアップする強力な背景カードがあります。黒には強力なサーチとゴージャーコンボ、赤には《波止場の恐喝者》や追加戦闘カード、緑はクリーチャーサーチや《出産の殻》コンボがあります!
いつかエイドリアン統率者戦もやってみたいですね!
統率者戦のテーブルでお会いしましょう!