ロストレジェンドから何当てたい?収録カードを見てみよう!
みなさんこんにちは。メディアのいってつです。
先日の『団結のドミナリア』のファーストプレビューにて、「LOST LEGEND」なる企画が発表されました。コレクター・ブースターから3%の確率で『レジェンド』のカードが収録されるのです!
『レジェンド』といえば”名前の長い土地”こと《The Tabernacle at Pendrell Vale》など数多くの強力なカード……それも再録禁止カードが手に入る大チャンスというわけです。
というわけで、改めて「ロスト・レジェンド」枠から排出されるカードを見てみましょう!
- 2022/07/22
- 『団結のドミナリア』ファーストプレビュー!
- いってつ
全カード一覧
多すぎ!とても1枚1枚解説はしていられません。そこで今回は注目されているカードの解説をしていきましょう。
特に高額なカードたち
トップレア!再録禁止《The Tabernacle at Pendrell Vale》
すべてのクリーチャーは「あなたのアップキープの開始時に、あなたが(1)を支払わないかぎり、このクリーチャーを破壊する。」を持つ。
通称「タバナクル」。現在は《先祖の院、翁神社》に抜かれているものの、かつては「最も長い名前のカード」でした。
全てのクリーチャーにアップキープごとに1マナの維持コストを要求することで、クリーチャーを高速に展開するデッキに強くブレーキをかけることができます。レガシーやヴィンテージでは土地単でその姿を見ることができます。
今日では『レジェンド』のトップレア。この記事の執筆時点では晴れる屋で英語版NMに70万円の値がついています。今回のロストレジェンドの大当たり枠と言えるでしょう。
再録禁止《Moat》
飛行を持たないクリーチャーは攻撃できない。
どんな濠も、その目的は攻撃を妨げること。水を満たした濠、アザミを植えた濠。なかには、見てはならないもので満たされた濠もある。
飛行クリーチャー以外の攻撃を制限することでライフを守ります。レガシー、ヴィンテージのコントロールデッキで活躍。統率者戦でもプレインズウォーカーを中心に戦うデッキで利用されています。《The Tabernacle at Pendrell Vale》に継ぐ高額カードです。
再録禁止《Chains of Mephistopheles》
プレイヤーが各ターンの自分のドロー・ステップに自分が引く最初のカードを除いて、そのプレイヤーがカードを引く場合、代わりにそのプレイヤーはカードを1枚捨てる。これによりカードを捨てた場合、そのプレイヤーはカードを1枚引く。これによりカードを捨てない場合、そのプレイヤーは自分のライブラリーの一番上のカードを1枚、自分の墓地に置く。
かなり難解なテキストですが、早い話が毎ターンのドロー以外では手札が増えなくなるカードです。ドローを重ねてコンボパーツを集めるデッキやコントロールデッキに激烈な効き目。
再録禁止《The Abyss》
各プレイヤーのアップキープの開始時に、そのプレイヤーが選んだ自分がコントロールするアーティファクトでないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。
忘却の大河、ここにあり。我らを名も無き深淵へといざなう。――― アーネスト・ルナン「少年時代・青年時代の追憶」.
毎ターン《恐怖》を飛ばすかのような凶悪なエンチャント。自軍をアーティファクト・クリーチャーや破壊不能持ち、被覆持ちで固めることで対戦相手に一方的に損害を与えることができます。
伝説のクリーチャーたち
『レジェンド』といえば「伝説のクリーチャー」が初めて登場したセットでもあります。癖の強いデザインが非常に多いのですが、オールドスクールEDHと呼ばれる、オールドスクールのカードプールで遊ぶ統率者戦では重要な選択肢になります。
再録禁止《Tetsuo Umezawa》
日本風のデザインのキャラクターは『神河ブロック』以前から存在していました。浮世絵を思わせるエスニックな雰囲気でコレクター人気があります。
《Tetsuo Umezawa》は除去能力を内蔵しています。彼にかかれば《ニコル・ボーラス》さえ一撃です。
《ニコル・ボーラス》
ニコル・ボーラスはマジックの世界では長きに渡り強大な悪役として君臨しています。そのカードとしての初出が《ニコル・ボーラス》です。再録禁止カードではないものの、人気あるキャラクターなので、その初版である『レジェンド』版も非常に人気があります。
その能力も豪快で、7/7飛行とフィニッシャー級のステータスに加え、ダメージを与えた対戦相手の手札を全て捨てさせます。
再録禁止カード《Hazezon Tamar》
Hazezon Tamarが戦場に出たとき、あなたの次のアップキープの開始時に、赤であり緑であり白である1/1の砂漠の民・戦士クリーチャー・トークンをX体生成する。Xは、あなたがその時にコントロールしている土地の数である。
Hazezon Tamarが戦場を離れたとき、すべての砂漠の民・戦士を追放する。
大量のクリーチャーを一気に生み出すことができます。今日では統率者としてカルト的な人気があります。トロピ大塚によるリストはこちら。
再録禁止《Rasputin Dreamweaver》
怪僧ラスプーチンを思わせる、怪しげなカード名とアート。その独特な雰囲気がコレクター心をくすぐりますが、その能力も統率者戦で通用します。
Rasputin Dreamweaverはその上に夢カウンターが7個置かれた状態で戦場に出る。
Rasputin Dreamweaverから夢カウンターを1個取り除く:あなたのマナ・プールに(◇)を加える。
Rasputin Dreamweaverから夢カウンターを1個取り除く:このターン、Rasputin Dreamweaverに与えられる次のダメージを1点軽減する。
あなたのアップキープの開始時に、Rasputin Dreamweaverがターンの開始時からアンタップ状態であった場合、その上に夢カウンターを1個置く。
Rasputin Dreamweaverは、その上に夢カウンターを8個以上置くことができない。
カウンターが7つのって戦場に出て、カウンターを1つ外して無色マナを生み出します。ブリンクすることで再びカウンターを7つ置くことができるので、連続して莫大なマナを生み出すこともできます。
《変位エルドラージ》は無色3マナでクリーチャーをブリンクできるため、この2枚の組み合わせで無色無限マナとなります。ほかにも《屍賊の死のマント》を使ったパターンなど、無限マナコンボは多数。
0マナクリーチャー
0マナのクリーチャーと言えば《ロフガフフの息子、ログラクフ》や《羽ばたき飛行機械》が有名ですが、なんと1994年の時点ですでに0マナのクリーチャーは存在していました。
この3枚のコボルドたちはいずれも0マナ0/1。現在でも統率者戦において貴重な0マナクリーチャーとして活用されています。例えば《軍団のまとめ役、ウィノータ》の誘発の種、《鍛冶場主、コル》の無限コンボのパーツ、《船壊し、ダーゴ》を唱えるためのコストとして。
奇怪なカード
再録禁止《Falling Star》
Falling Starをプレイしている場所から少なくとも1フィート高い場所からはじく。Falling Starは、それが上に乗ったすべてのクリーチャーに3点のダメージを与える。Falling Starによってダメージを与えられたすべてのクリーチャーをタップする。Falling Starが水平に1回転以上しなかった場合、それは効果を及ぼさない。
《Chaos Orb》同様、カードを物理的にはじくというマジックらしからぬギミックを持ったカード。レガシーや統率者戦はもちろん、ヴィンテージでも禁止されています。
再録禁止《Acid Rain》
すべての森を破壊する。
マジック黎明期特有の極端すぎる色対策カード。現在では《成長の揺り篭、ヤヴィマヤ》と組み合わせて《ハルマゲドン》相当となります。
再録禁止《Eureka》
あなたから始めて、各プレイヤーは自分の手札にあるパーマネント・カード1枚を戦場に出してもよい。この手順を誰も戦場にカードを出さなくなるまで続ける。
《実物提示教育》の豪快なバージョンとでもいうべきでしょうか。カードタイプの指定が無いため、当時は存在しなかったプレインズウォーカー・カードも戦場に出せます。
現在ではレガシーの《全知》系デッキや、強力なパーマネントカードが大量に詰まっている《樹の神、エシカ》などの統率者でそのカードパワーを発揮しています。
再録禁止《Divine Intervention》
Divine Interventionはその上に介入(intervention)カウンターが2個置かれた状態で戦場に出る。
あなたのアップキープの開始時に、Divine Interventionから介入カウンターを1個取り除く。
あなたがDivine Interventionから最後の介入カウンターを取り除いたとき、このゲームは引き分けになる。
悪名高い「引き分けエンチャント」。統率者戦の悪ふざけカード。
引き分けだから!
いざドミナリア、伝説の地へ!
『団結のドミナリア』コレクター・ブースターから《The Tabernacle at Pendrell Vale》が出ちゃったら……?すでに取引相場がわかっている超高額カードが当たるかもしれない。何とも夢のあるパックではありませんか!
『レジェンド』リリース当時すでにプレインズウォーカーであった古参プレイヤーやコレクターにとっては青春の日々を思い返すセットに、『レジェンド』よりも年下のプレイヤーにとってはマジックの歴史に触れるセットになりそうですね。8月18日の「ウィザーズ・プレゼンツ」での続報が楽しみですね!
それではみなさん、ドミナリアでお会いしましょう。いざ「始まりの地へ」。