はじめに
『プロツアー・機械兵団の進軍』が終わりを迎えました。連夜熱戦が繰り広げられ、夢中で見てしまったあまり寝不足の方も多いかと思います。
とはいえ見逃してしまった方もいるはず。そこで本稿では「あさイチ!」と称し、プロツアー3日目の配信を見逃した方に向けて、決勝ラウンドを簡易的にお届けしていきます。
栄光を手にしたのは
3日間に渡り開催された『プロツアー・機械兵団の進軍』。その締めくくりとして上位8名による決勝ラウンドが開催されました。
【#PTMachine】決勝、世界王者にして負け方を忘れた強豪ネイサン・ストイア選手と初のプロツアー上位入賞からこの舞台に登り詰めた新星ケイン・リアンハルト選手の試合をお送りしております。
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) May 7, 2023
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シングルエリミネーションのため1人、また1人と脱落していき、決勝戦へとたどり着いたのは現世界王者であるネイサン・ストイア/Nathan Steuer選手と強豪を倒して波に乗っているケイン・リアンハルト/Cain Rianhard選手。ミッドレンジとリアニメイトの多少の差異はあれど、ラクドスカラー同士の対決となりました(デッキリストはこちら)。
下馬評ではリアニメイト有利と言われていましたが、ネイサン選手は《勢団の銀行破り》と《鏡割りの寓話》でドローを進め、《削剥》を使って脅威へ対処していきます。止めとなる《絶望招来》は決勝戦自体の流れを決定付けたかと思われる1枚でした。
しかしながら、サイドボードを挟んだGame3からケイン選手が本領発揮。お返しとばかりに《絶望招来》でボードをリセットすると、《税血の収穫者》や《ファイレクシアの肉体喰らい》でビートダウンを完遂します。
Game4はネイサン選手の《強迫》で始まり、《勢団の銀行破り》の起動を挟みながら順調に展開…とはいきません。何と2枚で土地がストップしてしまったのです。その隙にケイン選手は《税血の収穫者》、《燃え立つ空、軋賜》、さらには《原初の征服者、エターリ》と展開しライフを攻め立てます。
土地が止まっているということは手札に呪文は溢れている。事実、ネイサン選手は《喉首狙い》や《抹消する稲妻》で猛攻を耐えきり、《墓地の侵入者》がクロックを刻み出します。
ネイサン選手が勝利をもぎ取ったのは、世界選手権と同じ1枚でした。《絶望招来》により、プロツアーも栄冠を掴み取ったのです!
その他のハイライト
《原初の征服者、エターリ》大爆発!!
準々決勝 ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguez選手 vs. デイヴィッド・オルセン/David Olsen選手の対戦では、ランプ戦略の恐ろしさを垣間見ることができます。《ゼンディカーへの侵攻》から7マナへとジャンプアップし、プレイされたのは《原初の征服者、エターリ》。戦場に出たときの効果で《偉大なる統一者、アトラクサ》まで降臨!!
コピーよコピー、コピーはいかが?
準々決勝 サイモン・ニールセン/Simon Nielsen選手 vs. オータム・バーチェット/Autumn Burchett選手の対戦では、《希望の標、チャンドラ》のカードパワーを目の当たりできます。常在型能力により嵐のように呪文が吹き荒れます。
除去不足
準決勝 オータム・バーチェット選手 vs. ケイン・リアンハルト選手の対戦では、白系ミッドレンジのねばり強さを垣間見ることができます。戦闘や除去で対処されようとも《セラの模範》や《婚礼の発表》で繰り返し戦線を構築し、リソース勝負で打ち勝ったのです。
おわりに
本大会のあさイチ!以上で終わりとなります。また次回のプロツアーでお会いしましょう!
【放送リンク】
準々決勝:ハビエル・ドミンゲス vs. デイヴィッド・オルセン
準々決勝:サイモン・ニールセン vs. オータム・バーチェット