はじめに
みなさん、こんにちは。富澤です。
先週末は競技イベントの最高峰である『第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権』が開催されました。見事、世界王者となったのはフランスの強豪ジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz選手。エスパーレジェンズを操り、鮮やかなプレイと華麗なコンバットで相手を圧倒し続けました。
【お知らせ】2年前の世界選手権を決勝で敗れ、あと一歩まで来ていたジャン=エマニュエル・ドゥプラ選手が、遂にマジックの頂に到達し第29回世界選手権の王者となりました!おめでとうございます!https://t.co/DsW29toGTU#mtgjp #MTGWorlds pic.twitter.com/GoK2D3jfbo
— マジック:ザ・ギャザリング (@mtgjp) September 24, 2023
世界中から精鋭たちが集合するとあって、どんなデッキが持ち込まれるかに強い関心が集まっていたと思います。世界選手権の結果は今後のスタンダードが向かべき指針となるもの。スタンダードの次のステップを見ていこうではありませんか。
今回は世界選手権の結果を中心に振り返っていきます。
注目トピック
世界中のトッププレイヤーが一堂に会し、最新鋭のデッキを手に世界王者をかけて競われた先週末。1日目のメタゲームブレイクダウンをみてわかるとおり、バラエティに富んだデッキが持ち込まれていました。
そのなかにあって、独創的なデッキやシステムを持ち込んだプレイヤーがいたのもまた事実です。今回のトピックでは『エルドレインの森』から世界選手権へと持ち込まれ、強烈なインパクトを残した2マナ域のカードをとりあげます。
まずご紹介するのは《アガサの魂の大釜》。初期に可能性を示唆されながらも結果を残せなかったアーティファクトですが、世界選手権へシミック型と青単の2つパターンが持ち込まれていました。クリーチャーを使いますが、キーとなるカードは《アガサの魂の大釜》であり、打ち消しや手札破壊のないランプを狙ったコンボです。
残念ながら決勝トーナメントへ進出することはなかったものの、スイスラウンドにおいて強烈なインパクトを残しましたのはまぎれもない事実です。デッキ紹介記事も用意されているため、あわせてご覧ください。
お次は前週から話題だった《忠義の徳目》。今大会で一大勢力となったエスパーミッドレンジを中心に、アグロやセレズニアエンチャントで採用されていました。これ1枚で序盤のマナカーブと中盤以降の脅威を兼任する「出来事」のお手本といえるカードです。
特に《かき消し》や《喉首狙い》など2マナのインスタントが充実しているエスパーミッドレンジでは、構えと展開の両立に貢献してくれます。《フェアリーの黒幕》よりも防御面で特化しており、接触戦闘の絡むマッチアップでは《策謀の予見者、ラフィーン》への繋ぎとして最適なクリーチャーです。
本体であるエンチャントは単体除去と高スタッツのクリーチャーからなるミッドレンジに効果的です。ターン毎に配置される+1/+1カウンターはミッドレンジの攻撃を押しとどめるには十分な脅威であり、早急な破壊が求められます。《太陽降下》のような全体除去されたとしても、ボードの再構築を容易にしてくれます。
最後にご紹介するのが《豆の木をのぼれ》です。モダンやレガシーで話題のこのエンチャントは、コントロールやランプの新たなアドバンテージエンジンとなりました。《意志の力》や《激情》との組み合わせが有名ですが、スタンダードではどのように運用するのでしょうか。
《豆の木をのぼれ》が求めるのは、序盤のガードを下げずにかつ誘発条件を満たすカードです。《力線の束縛》は組み合わせの最たる例であり、「版図」により軽量化しながらもそのマナ総量のため誘発条件を満たしています。
2つの使い方がある当事者カードも相性の良いカードです。求められるのは「出来事」のマナ総量が軽くボードに触れる効果であり、本体が《豆の木をのぼれ》の誘発条件を満たすという別々の役割を持つものです。《有角の湖鯨》や《執念の徳目》が該当しており、どちらもクリーチャーに対処しながらフィニッシャーとしての活躍が期待できます。
最後にマナ総量にXを含むカードです。《冥途灯りの行進》や《中略》はときに2マナ域、ときに5マナ以上としてカウントできるため、先ほどの「出来事」と同様にマナカーブを埋めながらシナジーを形成します。ここにきてマナ総量にXを含むカードが再評価されるとは、『エルドレインの森』恐るべしといったところでしょう。
それでは大会結果をみていきましょう。
第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Jean-Emmanuel Depraz | エスパーレジェンズ |
準優勝 | 小坂 和音 | エスパーミッドレンジ |
トップ4 | Simon Nielsen | アゾリウス兵士 |
トップ4 | Anthony Lee | ゴルガリミッドレンジ |
トップ8 | Reid Duke | 版図ランプ |
トップ8 | Greg Orange | バントコントロール |
トップ8 | Willy Edel | 版図ランプ |
トップ8 | Lorenzo Terlizzi | エスパーミッドレンジ |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
今シーズンを締めくくりとなる『第29回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権』が開催されました。参加者105名の頂点に立ったのはジャン=エマニュエル・ドゥプラ/Jean-Emmanuel Depraz選手。使用したエスパーレジェンズは準決勝以降、土つかずでの優勝となりました。
《ラフィーン》デッキ
優勝を争ったのは《策謀の予見者、ラフィーン》を中心に構築された2つの中速デッキ。インスタントを多用して呪文を多用し攻めと受けの両立を目指した「ミッドレンジタイプ」と、伝説のクリーチャーに寄せボードでの圧力を高めた「レジェンズタイプ」があります。
エスパーレジェンズ
エスパーレジェンズはエスパーミッドレンジの中でもクリーチャーに寄せた構築であり、序盤からの展開を重視しボードへの圧力を高めたアーキタイプです。
《離反ダニ、スクレルヴ》から《スレイベンの守護者、サリア》《策謀の予見者、ラフィーン》へと繋ぐ黄金パターンは相手に干渉を許さず、強固なミッドレンジやコントロールの牙城すらも崩す必殺の動きです。
エスパーレジェンズの安定性を支えているのはそのマナ基盤にあります。3色かつ初動の早いデッキですが、《英雄の公有地》とファストランドのおかげで序盤から安定した展開が可能です。さらに《スレイベンの守護者、サリア》の影響を受けぬよう呪文は最小限に留められていますが、「魂力」土地が疑似呪文として機能するため、干渉手段も確保されているのです。
これまでエスパーレジェンズの3マナ域は《策謀の予見者、ラフィーン》のほかに《輝かしい聖戦士、エーデリン》や《ヨーグモスの法務官、ギックス》など複数の候補がありましたが、決め手に欠け、不確定でした。マナ基盤の強いエスパーレジェンズであっても3ターン目に安定してダブルシンボルを用意するのはややハードルが高かったのです。
《下水王、駆け抜け侯》はマナベースを圧迫せずに採用できる3マナの脅威。《策謀の予見者、ラフィーン》用のアタッカーを複数用意し、ミッドレンジやコントロールに対しては単体でゲームを作ってくれるクリーチャーです。ぜひ《離反ダニ、スクレルヴ》とセットで運用したいところ。
ミラーマッチやゴルガリミッドレンジでは墓地追放も意味がありますが、自身が《敬虔な新米、デニック》をコントロールしていると対象にとれません。
「魂力」土地と並んでこのデッキに柔軟性をもたらしているのが《復活したアーテイ》です。序盤の3ターンでボードを構築すれば、あとは相手の脅威や全体除去へ対応するだけ。《太陽降下》や《告別》、ときに《黙示録、シェオルドレッド》《偉大なる統一者、アトラクサ》などほかのカードで守れない部分を補ってくれます。
相手にカードを与えてしまうため、受けに回っては弱い効果です。《復活したアーテイ》はダメージレース中の貴重な1ターンを稼ぎゲームに蓋をする役目であり、前のめりなエスパーレジェンズでこそ輝くクリーチャーなのです。
エスパーミッドレンジ
エスパーミッドレンジは2~3マナ域のクリーチャーを《策謀の予見者、ラフィーン》や《婚礼の発表》でバックアップしていく攻撃的な中速デッキ。打ち消しや除去、プレインズウォーカーとインスタントトリックが多彩です。展開と妨害の両立こそ、このデッキが目指すゲームプランなのです。
クリーチャーのみならず《婚礼の発表》や《放浪皇》と多角的な攻め札を有しており、受けるのが難しいデッキとなります。
先週末から話題の《忠義の徳目》が4枚採用されています。これまで2マナの瞬速枠には《フェアリーの黒幕》が採用されていましたが、ダメージレースとミッドレンジを意識したのかこちらのみ採用されています。《かき消し》や《喉首狙い》と併用してゲームをコントロールしていきます。
《忠義の徳目》は膠着したゲームを打破する、新たなフィニッシャーです。毎ターン自動的に置かれる+1/+1カウンターは圧巻であり、ミッドレンジもたじろぐほど。これまでミッドレンジ戦では序盤のクロックを捌かれて出遅れると、リソース面で差をつけられて相手の脅威に押し負けてしまうことが多々ありました。しかし、《忠義の徳目》があればボードの再構築は容易であり、その後のクリーチャーすべてが脅威へと変貌します。
仮に《婚礼の発表》を貼り合ってで膠着した戦場であっても、このエンチャントがあれば瞬時に主導権を握れます。マナ総量が重く打ち消し呪文に引っかかりやすいのは難点ですが、定着した際のリターンが非常に大きく、4枚採用されているのも納得のカードです。
《豆の木をのぼれ》エンジン
《豆の木をのぼれ》はコントロールやランプが手に入れた新しいアドバンテージ源です。「版図」ベースで構築されたこれらのデッキにとって1~2マナ程度でプレイできる《力線の束縛》はテンポとカードの両アドバンテージをもたらしてくれます。これからご紹介するデッキでは「出来事」やマナ総量Xの呪文など、《豆の木をのぼれ》の誘発条件を満たすカードがふんだんに採用されています。
版図ランプ
版図ランプはマナ加速呪文を使って土地を増やし、早期に高コストカードをプレイすることを目的としています。《装飾庭園を踏み歩くもの》や《ゼンディカーへの侵攻》で7マナを目指し、《偉大なる統一者、アトラクサ》や《原初の征服者、エターリ》のカードパワーをもって相手を圧倒します。マナコストの差から生まれるカードパワーの差を利用してゲームを進めるため、ミッドレンジなどの中速デッキを得意としています。
今回の構築で注目したいのは《山》抜きのマナベースです。《群れの渡り》からサーチできるためついつい《山》を採用してしまいますが、メインカラーを安定させるべく排除されています。山カウントできるのは《ジェトミアの庭》と《ジアトラの試練場》の8枚のみであり、従来の構築ほど基本土地タイプはそろいません。
その代わりに《ミレックス》が採用されています。コントロールやミッドレンジでは頼もしいクロックであり、一時的ですが好きな色マナを出せるため《山》よりもわずかながらマリガンの可能性を下げてくれます。除去用の黒マナや中盤以降のダブルシンボルとしてもカウントできます。
赤単アグロの隆盛を睨み、メインからボードコントロール要素を多めに採用しています。《執念の徳目》はライフ回復がついているためアグロに強い除去であり、《力線の束縛》と併用して序盤の守りとしています。
これらのカードは《豆の木をのぼれ》とシナジーを形成する点も見逃せません。特に《執念の徳目》は序盤は防御として、後半はドロー付きのフィニッシャーとなります。当事者カードはマナカーブを埋めつつ《豆の木をのぼれ》をトリガーさせる魔法のキーワード能力です。
バントコントロール
バントコントロールは打ち消しと除去呪文で脅威へ対処し、ドロー呪文やプレインズウォーカーでアドバンテージを稼いでいく防御的な戦略です。デッキの大半がインスタント呪文で構築されているため相手の動きに応じた最適解をプレイしやすく、動かなければ《記憶の氾濫》でドローを進めたり、《放浪皇》でトークンを並べるといった風に臨機応変なプレイが可能です。
単体除去に加えて押されたボードを一手で返す全体除去も特徴のひとつ。《太陽降下》はボード上のクリーチャーを一掃しつつ、戦況次第ではフィニッシャーまで得られます。《しつこい負け犬》や《苔森の戦慄騎士》有するゴルガリミッドレンジには効果的な1枚です。
青の定番《記憶の氾濫》に取って代わったアドバンテージは《豆の木をのぼれ》。画期的なのはマナコストにXを含むカードを採用することで、序盤のガードを下げずに誘発条件を満たすカードを増やしている点です。
《中略》と《冥途灯りの行進》は序盤を支えるリアクションカードであり、相手のデッキを問わず機能します。真価が発揮されるのは《豆の木をのぼれ》設置以降。マナが伸びてくればXの値を4以上にすることで効果にプラスしてカードが1枚ついてくるわけです。脅威に対処しつつ、アドバンテージまで得られるのです。
《有角の湖鯨》は先のランプに採用されていた《執念の徳目》と同じ用途です。除去として使い、マナが伸びればフィニッシャーとなりますが、ここに《豆の木をのぼれ》があれば1ドローが付いてきます。
《豆の木をのぼれ》の条件を満たすには代替コストしかないと思われていましたが、X呪文や「出来事」と併用することでデッキバランスを崩さずに新たなドローエンジンとして確立しました。
土地構成は3色土地を多用した「版図」ベースですが、平地タイプが多いことから《軍備放棄》が採用されています。ソーサリーであるため速攻には弱いものの、タップインを処理しながら打てる軽さが魅力です。
アゾリウス兵士
アゾリウス兵士は白の軽量クリーチャーを青のインスタントでサポートしていくクロックパーミッションの一種。《徴兵士官》や《毅然たる援軍》などの低マナ域からクリーチャーの展開を始め、《かき消し》や《微風の歩哨》でバックアップしていきます。デッキは《婚礼の発表》を以外ほとんど2マナ以下のパーマネントで構築されており、中盤以降メインフェイズでマナを使わず隙を作らない設計といえます。
兵士デッキの3マナ域といえば《天空射の士官》が定番でしたが、このデッキに姿はなく、代わりに《婚礼の発表》が採用されています。1枚でクリーチャー3体分になるスタンダードきってのパワーカードであり、種族が不統一な構築なため《雄々しい古参兵》よりも優先されています。
このデッキの主役であり、リソース面を一手に引き受けているのが《イーオスの遍歴の騎士》です。マナ総量が5と重いにもかかわらず、「召集」によりマナを使わずにプレイできます。高スタッツとアドバンテージ源の2軸の脅威であり、早期のプレイが勝敗を分けるといっても過言ではありません。
《人狐のボディガード》は《粗暴な聖戦士》に代わる除去枠ですが、兵士ではありません。3ターン目以降は《婚礼の発表》以外ではメインフェイズでマナを使わないように徹底されています。
そのほかの大会結果
大会数が多いため、今回はデッキリストのみの掲載となります。
第24期スタンダード神挑戦者決定戦
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | 友水 拓也 | ボロス召集 |
準優勝 | 石川 翔 | 白単人間 |
トップ4 | 増田 勝仁 | エスパーミッドレンジ |
トップ4 | 末光 真規 | 赤単アグロ |
トップ8 | 藤原 瑞季 | 版図ランプ |
トップ8 | 宮嵜 喬斗 | 青単テンポ |
トップ8 | 中道 大輔 | 白単人間 |
トップ8 | 宮國 武蔵 | エスパーミッドレンジ |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
参加者90名越えで開催された『第24期スタンダード神挑戦者決定戦』はボロス召集を使用した友水 拓也選手が挑戦権を手にしています。
大会放送リンクはこちら
9/23(土):Standard Challenge
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Bullwinkkle6705 | エスパーミッドレンジ |
準優勝 | Graciasportanto | バントコントロール |
トップ4 | canepis16 | 版図ランプ |
トップ4 | pokerswizard | セレズニアエンチャント |
トップ8 | remf | アゾリウス兵士 |
トップ8 | Veraquios | バントコントロール |
トップ8 | FerMTG | ゴルガリミッドレンジ |
トップ8 | Killah_SUV | バントコントロール |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
9/23(土)に開催されたStandard Challengeを制したのはエスパーミッドレンジ。トップ8にバントコントロールが3名残るなど、世界選手権の結果が色濃く反映されています。
メタゲーム
デッキタイプ | トップ32 |
---|---|
版図ランプ | 5 |
赤単アグロ | 4 |
バントコントロール | 4 |
ゴルガリミッドレンジ | 3 |
エスパーミッドレンジ | 3 |
白単人間 | 3 |
アゾリウス兵士 | 2 |
その他 | 8 |
合計 | 32 |
トップ8デッキリストはこちら。
9/24(日):Standard Super Qualifier
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | ThaisM | アゾリウス兵士 |
準優勝 | unagieel | エスパーミッドレンジ |
トップ4 | reisenza | グルールアグロ |
トップ4 | bcs8995 | 版図ランプ |
トップ8 | canepis16 | 版図ランプ |
トップ8 | LucasG1ggs | バントコントロール |
トップ8 | kanister | 版図ランプ |
トップ8 | duke12 | アゾリウス兵士 |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
9/24(日)に開催された『Standard Super Qualifier』はアゾリウス兵士が制しました。昨日の結果を受けてクロックパーミッション戦略のアゾリウス兵士が増加。ランプ戦略を狙い撃ったかたちとなりました。
メタゲーム
デッキタイプ | トップ32 |
---|---|
版図ランプ | 8 |
アゾリウス兵士 | 6 |
バントコントロール | 4 |
赤単アグロ | 3 |
その他 | 11 |
合計 | 32 |
トップ8デッキリストはこちら。
9/24(日):Standard Challenge
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Ignotus97 | エスパーコントロール |
準優勝 | Raydan | 版図ランプ |
トップ4 | gazmon48 | ゴルガリミッドレンジ |
トップ4 | LucasG1ggs | 赤単アグロ |
トップ8 | Sapoa | ボロス召集 |
トップ8 | Tutsandallthat | 版図ランプ |
トップ8 | Lennny | 赤単アグロ |
トップ8 | jvidarte | 白単人間 |
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
9/24(日)に開催された『Standard Challenge』はエスパーコントロールが優勝しました。軽量除去が多く、クリーチャーの質でアゾリウス兵士に勝る赤単アグロ、ゴルガリミッドレンジが息を吹き返し、トップ8に入っています。
メタゲーム
デッキタイプ | トップ32 |
---|---|
赤単アグロ | 7 |
版図ランプ | 5 |
ゴルガリミッドレンジ | 4 |
エスパーレジェンズ | 3 |
アゾリウス兵士 | 2 |
その他 | 11 |
合計 | 32 |
トップ8デッキリストはこちら。
おわりに
今回は世界選手権で活躍したデッキを中心にご紹介してきました。《策謀の予見者、ラフィーン》を使ったミッドレンジはスタンダードを代表する戦略であり、今後もメタゲームの中心として活躍していくはずです。マリガンやゲームプラン、戦闘とマジックの基本が詰め込まれており、学びも多く楽しいデッキです。
ですが、今は手軽にカードが引ける《豆の木をのぼれ》が気になっています。《力線の束縛》や《中略》でカードが引けるなんて反則級。現段階でも十分に運用可能ですが、セットが増えるごとにシナジーが発見され可能性が広がっていくはずです。
また、先日公式より「スタンダードに再び活気を その2:プレイについて」が発表されました。大型イベントへ向けて今後も盛り上がっていきそうですね。楽しみでなりません。