『カルロフ邸殺人事件』世論調査！！このカードは使われる？

ついに今週、新セット『カルロフ邸殺人事件』が発売されます！

久しぶりのイクサランへの来訪、新たなメカニズムなどが誕生していますが、世間の評価はどうなっているでしょうか？

今回は『カルロフ邸殺人事件』のトップレアカードを中心に、その人気とスタンダードでの評価を覗いてみましょう。

(※記事中の価格はいずれも執筆時点のものです。カード価格はカードの強さだけでなく、供給量やコレクション性、使用されるフォーマットの種類など複合的な要素によって変動します)

《世慣れた見張り、デルニー》

アンケート結果は「使われると思う」が51.4%という結果に。予約価格は現時点で4,200円と『カルロフ邸殺人事件』のトップレアとなっています。

能力の性質的にカードプールが広がれば広がるほど条件に合った強力なカードが見つかるため、おもに下環境で注目されているカードということでこれほどの価格に。

スタンダードでもすでに《毅然たる援軍》と《悪魔的な客室係》によるパワー倍々ワンパンコンボが発見されており、発売後にはどんな悪さをしてくれるのか楽しみです。今一番使われている《大洞窟のコウモリ》とも相性が良いのがいいですね。

ETB、攻撃時、アップキープ開始時、ターン終了時、死亡時……etc。誘発型能力であればなんでも2倍になる能力には無限の可能性がありそうです！

《陰謀の解明者》

アンケート結果は「使われないと思う」が68.8%と、みんな意外と冷静です。スタンダードではそこまで期待されていない様子ですが、予約価格は1,600円と高めなのは神話レアだからでしょうか。

「使われない」と思われつつ、コンボ好きなプレイヤーやローグデッキ使いにとっては絶好のオモチャが手に入りました。既にさまざまなルートの即死コンボが発見されているようです。

スタンダード版《全知》との呼び声もありますが、トーナメントレベルでの活躍はするでしょうか？いずれにしても、今セットのロマン枠としては間違いなくNo.1のカードですね！

《謎の骸骨の事件》

約60％の方が「使われると思う」と期待を寄せているカードです。初動2,200円とかなりの高額レアとなりました。

2マナと軽く、使いやすいのがいいですね。単純に2マナ2/1威迫に将来的な確定サーチがオマケでついたと考えると、悪くないコストパフォーマンスです。

ただし、赤単アグロがトップメタである現スタンダード環境において「ブロックできない」のは致命的かもしれません。

こちらの動画で実際に使われた感じをみる限りでは、「弱くはないけど強くもない」という印象でした。

スタンダードではまだまだ研究の余地がありそうです。

事件の能力を最大限に活かすためにはサクリファイス系のデッキが合うでしょうか。とくにパイオニアのラクドスサクリファイスなどで活躍する可能性は高そうです。

一番重要なカードである《波乱の悪魔》を2マナ払ってサーチできるのは強いかも！？

《真紅の鼓動の事件》

こちらも62％の方が「使われると思う」と期待されているカードです。初動は1,600円となりました。

Hareruya Wayfinder『カルロフ邸殺人事件』編で松浦 拓海プロによる評価を引用しますと、

《真紅の鼓動の事件》は、手札を使い切って「解明条件」を満たせば毎ターン実質3枚ドローと破格のリソース源となります。息切れが課題のバーンと相性の良いエンチャントだと思います。

とのことですが、スタンダードの赤単やパイオニアのボロスバーンなどで活躍する可能性が大いにあるカードです。

ただし、スピードが命の赤系のデッキで3マナ払って手札の質が向上するだけのターンが生じるのはかなり思い切った投資となりそうです。

同じ3マナ圏では《勝負服纏い、チャンドラ》がありますが、《真紅の鼓動の事件》も大まかにはリソース勝負に持ち込むためのサイドボードとして真価を発揮するカードなのかもしれません。

《下生えの偵察者》

こちらのカードは70％以上が「スタンダードでは使われない」と判断しました。初動1,200円とそこそこの価格です。

墓地に土地があればあるほど強いカードなので、「切削」などのギミックを多く積んだスライムロームのようなデッキに居場所を見つけるのかと思いましたが、《大スライム、スローグルク》の土地回収能力と比べると効率が悪く、物足りない性能なのは否めません。

タップインって……

世論調査の結果がふるわなかったのも頷けます。

一方で、墓地に置かれた各種ミシュラランドを再び戦場に呼び戻せるのは堅実に強い動きです。

リソースが稼げる土地とも相性がよく、《下生えの偵察者》自体がエンチャントであるため、《道路脇の聖遺》のような土地と組み合わせるとドローが弱い緑系のデッキにとって救世主のようなリソース源となりますし、《隠された生育場》で「発見4」を延々と繰り返すのも強そうではあります。

タップインじゃなければなぁ……

ちなみに《洞窟探検》でタップインをカバーしつつ、手掛かり・トークンや地図・トークンなどでアーティファクトも用意すれば《道路脇の聖遺》だけで毎ターン2ドローできるのはすごいですね。

《ギルドパクトの力線》

なにかと話題の《ギルドパクトの力線》ですが、75％以上が「スタンダードでは使われない」と考えているようです。初動3,500円は驚異的ですが、下環境でとにかくヤバい動きをすることを見越しての価格なのでしょう。

1万年ぶりくらいにアリーナ起動してエクスプローラー潜ったら先手2ターン目にウラモグ出たwww pic.twitter.com/ZcKlh03Ouq

— マルオ/かんでー【MTG】 (@Maruo_MTG) February 7, 2024

なんせ、2ターン目に《絶え間ない飢餓、ウラモグ》が出てきますからね！

下環境ではとにかく派手なコンボが次々と発見されています。いまや《舷側砲の砲撃手》で《ドラコ》を投げる時代です。

アンケート結果からもわかるように、多くの方はスタンダードでは使われないと思っているようですが、意外と相性の良いカードはあります。例の動画(2回目の登場)でも《騒音の悪獣》が凄まじいダメージを叩き出しました。

版図の可能性は無限大？

《地震土竜、アンズラグ》

およそ半数の方が「使われる」と考えている最強のモグラです。初動価格は3,200円とかなりの評価を受けています。

《世慣れた見張り、デルニー》や《ギルドパクトの力線》が下環境を見越しての価格だと考えれば、スタンダードにおける今回のトップレアは《地震土竜、アンズラグ》といえるかもしれません。

Hareruya Wayfinderではハビエル・ドミンゲスが《ヴォルダーレンの興奮探し》とのコンボを紹介していましたが、とても豪快な《投げ飛ばし》デッキを組むことができそうですね！

《戦導者の号令》

《戦導者の号令》はスタンダードで

— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) February 5, 2024

驚愕の79％以上の方が「スタンダードで使われる」と回答したカードです。数百円台からスタートした予約価格はみるみるうちに高騰し、1,200円となりました。

《栄光の頌歌》の系譜ですが「アンセムもついにここまで強くなったか」と多くのマジックプレイヤーが思っていることでしょう。

ボロス召集のようなデッキにすんなり入りそうですし、《トーテンタンズの歌》や《最深の力、オヘル・アショニル》とも相性が抜群。

《戦導者の号令》が戦場にあるときに《最深の力、オヘル・アショニル》を出すだけで5点のダメージがプレイヤーに飛ぶのは挨拶がわり。以降はクリーチャーが戦場に出るたびに5点入ります。

コンボ以外にもいろんな使われ方がする予感です。期待通り、スタンダード環境を大きく動かす1枚となるでしょうか。

「諜報」土地サイクル

「諜報」土地サイクルはスタンダードで

— 晴れる屋メディア (@hareruya_Media) February 5, 2024

67％以上の方が「使われる」と回答した「諜報」土地サイクル。2色の組み合わせで価格は多少かわりますが、いずれも数百円台に収まりそうです。

『テーロス』ブロックで活躍した神殿土地サイクルと似たような性能ですが、「諜報」土地サイクルは基本土地タイプを2種類もっているため、神殿よりは強そうです。

とはいえ、赤単や毒性アグロなど高速ビートダウンがメタゲームの中心である現スタンダード環境において、タップイン土地をどこまで許容できるでしょうか。

「諜報1」はとてもささやかな能力ですが、今をときめく《鍾乳石の追跡者》の「落魄」を達成できるなど、土地がきっかけで起こるムーブメントとしては上々の効果ではあります。

そのほか、たった1枚とはいえ墓地を肥やせるので、リアニメイト系のデッキにも採用されるかもしれません。

『カルロフ邸殺人事件』はどうなる！？

新セットのトップレアについて世論調査を行いました。今回の結果はどうだったでしょうか？世間と自身が考える評価に違いはありましたか？

実際に発売され、蓋を開けてみれば大きく予想と違ったものになるかもしれませんね。

• 2023/11/13
• スタンダード世論調査！！『イクサラン：失われし洞窟』のトップレアをチェック！
• 晴れる屋メディアチーム

前回の世論調査で挙げられた7枚はスタンダードでそんなに使われなかったですしね。これから大爆発するかもしれませんが！

実のところ、「ほんとうのトップレア」はいま、数百円で売られているあのカードなのかも！？

それではみなさん、新環境でお会いしましょう。