前回までのあらすじ
- 2024/04/24
- 24歳。競技マジックに憧れる青年がエリア予選に挑戦!
- 晴れる屋メディア
勝ち進めばプロツアー出場もありうるエリア予選に挑むことを決めたキタシマ。メディアチームいってつに紹介されたメンターとともにディミーアミッドレンジを選択する。
まずまずの成績で一週目を終え、ホワイト餃子に舌鼓を打ち、エリア予選2週目へ臨むのであったのであった――
エリア予選2週目!どうだった?
ここは高田馬場から少し離れた某所。
キタシマ:めっちゃ負けました。
ジュ~
■人物紹介:キタシマ
晴れる屋商品管理チームスタッフ。たまに晴れる屋の神挑戦者決定戦のカバレージを手伝っている。高校3年の冬に『ワールド・マジック・カップ2017』を見てマジックの魅力にのめり込む。
メンター:めげずに今週の結果を振り返っていこう。
キタシマ:最初は結構良いところまでいけたんですが結局そこ止まりで……昨日今日はボロボロでした。
いってつ:美味しいものを食べてリフレッシュしましょう。おいしいものを食べると元気になりますからね。
いってつ:僕とメンターはこのお店のジンギスカンが大好きで、キタシマさんも連れて行こうと思っていたんですよ。
ジュ~
キタシマ:ジンギスカンは一度食べてみたかったんですよ!羊肉は苦手な人もいると聞いていたんですが、めちゃくちゃ柔らかくて美味しいですね。でも予選を抜けたわけでもないのにこんなご馳走をいただいちゃって良いんでしょうか?
メンター:エリア予選2週目を終えたことだし、そろそろ気分転換も必要かなと思ってね。
メンター:で、今週使ったデッキは変わらずディミーアミッドレンジか。
キタシマ:前日の深夜までエスパーに乗り換えようか本気で考えたんですが、ディミーアには先週の予選で得た経験値もあると思って継続しました。今週1発目の予選だった横浜は、先日の柏と同じくここ勝てばほぼ権利獲得ってとこまで勝ち進めたんですよ。
■対戦結果
4/27 MINT横浜店
R1 ゴルガリミッドレンジ◯◯
R2 ラクドスミッドレンジ××
R3 アゾリウスコントロール◯◯
R4 ゴルガリミッドレンジ◯×◯
R5 ジャンドミッドレンジ×◯◯
R6 バント毒性×◯×
R7 ボロス招集××
4-3
キタシマ:ただ、またしても最後負けちゃいました。7回中5回後手だったのでもうちょっと先手が欲しかったなあ。
いってつ:序盤のアベレージは悪くないだけに、あと一歩届かないのが惜しいな~。
キタシマ:まあこの調子ならそのうちタイムリーヒットも出るだろう――そう思っていたんですが……
■対戦結果
4/28 カードボックス青馬堂書店矢向店
R1 ディミーアミッドレンジ×◯×
R2 ゴルガリミッドレンジ×◯◯
R3 エスパーミッドレンジ××
1-2ドロップ
4/29 晴れる屋TC東京
R1 エスパーミッドレンジ×◯×
R2 エスパーミッドレンジ×◯×
R3 アゾリウスメンター◯◯
R4 ゴルガリミッドレンジ×◯×
1-3ドロップ
メンター:それも全部ミッドレンジに負けか。先週のエリア予選の結果やプロツアーのメタゲームを見て黒系ミッドレンジを握る人がさらに増えたのかもね。
キタシマ:とはいえ、ミッドレンジミラーで2勝5敗はちょっと自信を失くしそうです……
キタシマ:28日の矢向は結果だけでなく内容的にも自分のやりたいゲームができておらず、気持ちを切り替えるためにドロップしました。
いってつ:2敗でも権利獲得の可能性がないわけじゃないけど、翌日の自分のためにリソースを回したってことだね。僕らはマジックプレイヤーである以前に社会人だから、時には体調ケアを優先しないといけない。
いってつ:ジュ~(肉を焼く音)
メンター:よし、ここまでの結果を見てメンターである俺から少しアドバイスをしよう。
ミッドレンジ対決で勝ちたい!
メンター:キタシマくんがミッドレンジミラーを苦手としていることは結果を見ればわかる。
キタシマ:はい。対アグロや対コントロールの方がやることがわかりやすくて好きです!
いってつ:ジュ~(肉を焼く音)
メンター:特にキタシマくんの使うディミーアミッドレンジは、除去と打ち消しで相手の脅威を捌きつつ軽い飛行クリーチャー殴っていくデッキだ。脅威の対処方法を間違えてしまうと盤面を取り返すのが難しいから、相手のデッキもちゃんと理解しておく必要があるね。
キタシマ:予選でも「うわ―あの時切るべきカード間違えた!」ってなることが多かったです。《かき消し》を持っているのにタップアウトしたことで相手の脅威が通ってしまい、その後手札で何もしない《かき消し》を眺め続けるなんてことも……
メンター:青系ミッドレンジの難しいところだ。打ち消しは既に場に出てしまったものには対処できないから、このターンは絶対に打ち消しを構えるという意識付けができるようになりたいね。逆に、このターンは自分から動いていくという意識も必要だ。簡単に身に着けられるものではないけど。
キタシマ:メインで使われている《かき消し》が基本2マナ要求のソフトカウンターなのも難しいです。賞味期限があるって感じ。
いってつ:ジュ~(肉を焼く音)
いってつ:使うのが難しいカード、抜いちゃえば?ジュ~(肉を焼く音)
メンター:なくはない。
キタシマ:え、ディミーアなのに打ち消しを抜くんですか?
メンター:キタシマくんはまだミッドレンジに不慣れで、除去と打ち消しの切り方に慣れていないよね。ゲームをもっと単純化させてみよう。一旦メインボードの《かき消し》を減らして、空いたスペースに《長い別れ》や《保安官を撃て》のような除去を入れてみて。
メンター:そう。ミッドレンジという名のボードコントロールデッキになった。
キタシマ:なんか肉質が貧弱になって、ゴルガリミッドレンジやラクドスミッドレンジの下位互換みたいです。
いってつ:ミッドレンジミラーは難しい展開になりやすいから、せめて自分のデッキだけはわかりやすく!というコンセプトですね。
メンター:デッキパワーを落としてるから半ば荒療治だけど、除去って殴るだけの構築になっているからゲームの進め方はわかりやすくなったはず。補助輪みたいなもんだね。そのうち外せるようになるはず。
キタシマ:少しでも早く補助輪を外せるように、まずはこの構築で練習していきます!
道は開かれている
キタシマ:でも、エリア予選も残りあと1回しかないのか……
いってつ:確か5月5日に群馬県の高崎だったよね。結構遠いけど電車で行くの?
キタシマ:早起きして向かいます。
メンター:プロツアーチャンピオンの聖地宮崎へ行こう。
キタシマ:時間もお金もかかって大変だ~!ゴールデンウィークじゃなければ行ったかもしれませんが……
井川さんプロツアー優勝おめでとうございます!
— カードショップ BIGRED (@bigred_mtg) April 30, 2024
宮崎のエリア予選は一部では"聖地"と呼ばれています!
その聖地のエリア予選の現在の予約状況はなんと…8名!
予約8名です!!
GWに聖地のエリア予選はどうでしょうか!?
予約はこちらから→https://t.co/9GWPObF2wt
どうかご参加お願いします! pic.twitter.com/o34VvDG8N2
ずるすぎる告知方法
いってつ:キタシマさんは今回の「プロツアー『サンダー・ジャンクションの無法者』」は見た?
キタシマ:月曜の朝に会場へ向かう電車でプロツアーの放送を開いたら、ちょうど井川さんと高橋さんの決勝戦の最中でした。決着がついてすぐ感想戦をしていたところは笑ってしまいましたし、その後に観戦していた日本のプレイヤーが皆集まってきたところは目頭が熱くなりました。
メンター:今回に限らず、プロツアーの決勝は毎度ドラマがある。
キタシマ:少し前ですが、ネイサン・ストイアが世界選手権の優勝を決めたシーンも強く印象づいています。当時これを見て「自分もこの舞台に立ちたい」と今まで以上に思うようになったんです。
キタシマ:プロツアーという最高の場所で『Play the Game,See the World』をその身で体感する。遠い未来のことかもしれませんが、いつか必ずあの舞台に立って叶えたいと思っています。
メンター:キタシマさんが今出ているエリア予選も、確実にプロツアーへと繋がる道です。今回のプロツアーでそれが証明されたように、誰にでも道は開かれているのです。
キタシマ:はい!まずは目の前のエリア予選に集中して取り組んでいきます!
今週はエリア予選で自分の弱みと向き合い、プロツアーを観戦して改めて自分の夢と向き合いました。
エリア予選も残すところあと1日。今の自分にできる最大限のことを尽くし、チャンピオンズカップファイナルの権利獲得を目指します!
それではまた来週の記事でお会いしましょう!