アブザンコントロール サンプルリスト
デッキの動き
アブザンコントロールは「除去コントロール」に分類されるタイプのデッキです。採用されているカードに違いはありますが、デッキのコンセプトとしては版図ランプに近しいものがあり、《偉大なる統一者、アトラクサ》をフィニッシャーとして採用したデッキもあります。
- 2024/08/02
- 版図ランプ
土地を増やして豪快な呪文を叩きつける!
序盤から中盤にかけて、対戦相手が出したパーマネントを的確に除去しながら、隙をみて土地を伸ばすのが基本的な動きとなります。
ときには確実にアドバンテージを獲得できる優秀なクリーチャーをプレイし、攻勢に出ることもあります。クリーチャーをほとんど採用していないため、これらは対戦相手の手札にあまっている除去の的となりますが、問題ありません。
《跳ねる春、ベーザ》《敵意ある調査員》は戦場に出たときの能力でリソースを獲得できますし、《最深の裏切り、アクロゾズ》は追放されない限りは破壊されても土地になるだけで、再び戦場に出ることができます。
お互いの墓地にカードがたくさん置かれたら、「証拠収集」を活用します。《緊急の検死》はたった1枚でクリーチャー・アーティファクト・エンチャント・プレインズウォーカーを同時に破壊できる強力な除去です。
《死人に口無し》は戦場のクリーチャーを全体除去しながら、対戦相手の墓地にあるカードを1枚選んで追放し、同名のカードを手札・ライブラリー・墓地から探してすべて追放することができます。この方法で対戦相手のデッキの勝ち筋となるカードをどんどん抜き去っていくのがポイントです。
最終的には《魂の洞窟》から青マナを出して《偉大なる統一者、アトラクサ》をプレイしたり、ミシュラランドで攻撃するなどしてゲームに勝利します。
また、《偉大なる統一者、アトラクサ》を採用せず、《無形の処刑者、ケイヤ》や《向上した精霊信者、ニッサ》などの重量級プレインズウォーカーをフィニッシャーに据える場合もあります。特に《無形の処刑者、ケイヤ》は除去されにくく、信頼度の高いフィニッシャーです。
序盤
1ターン目はとにかく諜報ランドや2色ミシュラランドといったタップインの土地を置きたいところです。これらのタップイン土地は中盤以降に連続して引いてしまうとマナが使えなくなり、苦しくなります。
2ターン目以降は《喉首狙い》や《執念の徳目》の出来事面で厄介なクリーチャーを除去します。余裕があれば《脚当ての陣形》でドローを進めるのも悪くありません。
また、《脚当ての陣形》は《亭主の才能》や《世話人の才能》といった強力なエンチャントを破壊できるカードでもあるため、対戦相手がセットした土地からデッキを予想し、エンチャント破壊が必要となるかどうかの判断も必要です。
《棘林のアルマジロ》は手札から捨てることで、ライフを回復しながら土地を探すことができます。地味ながら墓地に置いておくことでゲーム終盤は「証拠収集」を活用するのに役立ち、2ターン目の動きとして悪くありません。
中盤
余裕があれば《山積みの収穫》をプレイしながら土地を伸ばし、ブロッカーが必要であればクリーチャーを戦場に送り込みます。
特に《跳ねる春、ベーザ》は危険なアグロデッキ相手にライフとブロッカーをもたらしてくれるオアシスのようなカードで、時間を稼ぐのに持ってこいのクリーチャーです。
《緊急の検死》をプレイするときは、なるべく、一度にたくさんのパーマネントを破壊したいと誰もが考えます。とてもテクニカルなカードではありますが、出し渋ってクリーチャーからダメージを喰らいつづけるのも本末転倒です。
4マナで「クリーチャーを破壊するだけ」や「エンチャントを破壊するだけ」の1:1交換は強いとは言えませんが、状況次第では妥協してプレイする場面も考えられます。
終盤
丁寧に除去をつづけ、対戦相手のリソースが尽きてきたら《死人に口無し》をプレイして全体除去のついでに勝ち筋となるカードをすべて追放します。このとき、相手の手札やライブラリーに残っているカードをすべて確認することで、情報面でもかなり優位に立てることでしょう。
脅威となるカードがほとんどないことを確認したら、各種クリーチャーやミシュラランドでフィニッシュを目指します。序盤に除去としてプレイし、「進行中の出来事」となった《執念の徳目》を唱えるのも有力な勝ち手段です。
苦手なカード
コントロールデッキ同士の対戦では消耗戦の末にライブラリーアウトで決着することがありますが、アブザンコントロールには《完成化した精神、ジェイス》を止める手段がありません。
プレインズウォーカーを破壊すること自体は難しくありませんが、優先権によって《完成化した精神、ジェイス》の[-X]忠誠度能力をすぐに起動されてしまうため、実質的に「4マナでライブラリーを15枚削るソーサリー」としてプレイされてしまいます。
サイドボードの《極悪非道の盗人》や《死人に口無し》を上手く活用し、対コントロール戦を制していきたいところです。