ティムール果敢 サンプルリスト
- 2024/11/04
- カワウソたちが織りなす無限ループ!ティムール果敢デッキガイド
- 平山 怜
今回、サンプルリストとしてHareruya Prosの平山選手(@sannbaix3)の最新リストを参考にさせていただきました。より詳しい解説については平山選手の記事をぜひ、ご覧ください。
※平山選手が記事で紹介しているリストは『第30回マジック:ザ・ギャザリング世界選手権』に参加したときのものです。現在のリストは若干の変更(メインボードに《豆の木をのぼれ》を2枚採用)があります。
デッキの動き
戦場に《永劫の活力》と《渓間の洪水呼び》を揃え、カワウソやネズミなど《渓間の洪水呼び》の能力に反応するクリーチャーを複数体並べることでループコンボを実現させるデッキです。
また、クリーチャーの数がある程度増えれば、コンボだけでなくフェアなビートダウンプランによる勝利を目指すこともできます。
序盤
序盤は赤の軽い火力除去でクリーチャーを対処しつつ、隙をみてコンボパーツを探します。
また、これらの軽量呪文はゲーム終盤、《渓間の洪水呼び》の能力を誘発させるコンボパーツにもなりえます。
《嵐追いの才能》は1ターン目からプレイでき、1/1のカワウソ・トークンがいざとなればブロッカーにもなるため、ついつい早めにプレイしたくなってしまうカードです。
しかし、このカードは重要なコンボパーツであるため、白や緑が入ったデッキ相手に不用意にプレイすると破壊されてしまう可能性が高くなります。相手のデッキ次第では、手札に温存したままの方が良いことも多いでしょう。
中盤
3ターン目以降は《永劫の活力》のような除去耐性があるコンボパーツをプレイしていきます。
《渓間の洪水呼び》は除去耐性がなく、瞬速によって相手のターンの終了時に唱えることもできるため、土地がタップアウトした隙を狙うなど工夫してプレイしたほうが良いでしょう。
この2枚が戦場に揃ってしまえば、勝利は目前です。
終盤
ゲーム終盤、いよいよコンボを仕掛けます。《永劫の活力》によってすべてのクリーチャーがマナ能力を持ち、《渓間の洪水呼び》によって非クリーチャー呪文を唱えるとカワウソやネズミなどのクリーチャーがアンタップするという状況を作り出せていれば成功です。
この状況で4体ほどクリーチャーが並ぶと、3マナ以下の非クリーチャー呪文を唱えるたびにマナが増えていく計算となり、以下のようなループコンボが成立します。
上記の例のように「唱えた非クリーチャー呪文の数が2回」「クリーチャーが4体で8マナ出せる」「使用したマナは合計7マナ」である場合、この手順を繰り返すごとにマナが増えていき、クリーチャーたちのサイズが大きくなっていきます。
相手の盤面にブロッカーがいたとしても、《この町は狭すぎる》ですべてバウンスできるため、おおむね勝ちが確定します。
そして、このパターンは一例にしかすぎません。ほかの軽量呪文や2枚目以降の《嵐追いの才能》の有無でいくらでも状況が変わり、マナを出せるクリーチャーが3体以下でも勝てるパターンがたくさんあります。
また、《豆の木をのぼれ》が戦場にある場合は《この町は狭すぎる》をプレイするたびにカードも引けるようになるため、目に見えているリソースだけではループコンボが成立していなくても、実際に動き始めた結果、途中から成立する可能性も大いに生まれることでしょう。
そのほか、どんなケースで勝利になるかは平山選手の記事でより詳しく解説されておりますので、そちらもぜひご参考ください。
また、《渓間の洪水呼び》は目の敵のように除去されることが予想され、そう簡単にコンボを決めさせてはくれません。
《嵐追いの才能》をレベル3まで上げたり、《トーテンタンズの歌》にすべてのマナを注ぎ込むなど、コンボ以外の勝ち筋も柔軟に見つけていくことが大切です。