赤単アグロ サンプルリスト
デッキの動き
赤単アグロは1~3マナの軽量クリーチャーをマナカーブに沿って展開し、火力でブロッカーを対処しながら早期に20点を削りきる戦略の速攻デッキです。
単なるコストパフォーマンスに優れたクリーチャーの集合体ではなく、ハツカネズミによる同族シナジー、火力と果敢によるダメージ増加と、「効率良くダメージを稼ぐ」ことに特化しています。
3マナ域には速攻3/3の《叫ぶ宿敵》が採用されています。《叫ぶ宿敵》はブロックされてもダメージを通せるなど接触戦闘に強く、「ゲーム中、ライフ回復ができなくなる呪い」をプレイヤーにかけることができるなど、「アグロ対策封じ」にもなるクリーチャーです。
《魔道士封じのトカゲ》は流行りの《コーリ鋼の短刀》を牽制するクリーチャーです。プレイヤーがクリーチャーでない呪文を唱えるたび、加速度的にダメージを与えるため、軽量のドロースペルを連打して《コーリ鋼の短刀》の能力を誘発させるイゼット果敢のようなデッキに対して有効です。
序盤
序盤はマナカーブに沿って《心火の英雄》や《雇われ爪》、《熾火心の挑戦者》を展開し、ライフを攻めていきます。
一番のブン回りとしては、1ターン目《心火の英雄》から2ターン目《多様な鼠》と繋がると、《心火の英雄》に二段攻撃を付与しながら「雄姿」が誘発し、2ターン目にして4点アタックを決めることができます。この2枚だけでも圧倒的なダメージを稼ぐことができ、このスピードについていけないデッキにとっては「実質的に2ターンキル」されているような感覚となるでしょう。
相手がクリーチャーでない呪文を多用するタイプのデッキを使っていたなら、《魔道士封じのトカゲ》をプレイし、動きを制限するのも悪くありません。戦場に長くいればいるほど、多くのダメージを稼いでくれるクリーチャーです。
邪魔なブロッカーは《噴出の稲妻》などでテンポ良く除去し、攻撃回数を稼いでいきましょう。《僧院の速槍》や《熾火心の挑戦者》がいれば、果敢によりダメージを伸ばしながら除去することができます。
中盤
中盤はこのデッキのパワーカードにしてフィニッシャーである《叫ぶ宿敵》の出番です。ブロックを躊躇させるダメージ反射能力を有しており、相手のクリーチャーのサイズを無視して淡々とアタックし続けることができます。
また、ライフ回復や絆魂持ちクリーチャーを有する相手に対しては、自らの《噴出の稲妻》など2点火力を《叫ぶ宿敵》に対して打ち込むことで、以降のライフ回復を無効化することが可能となります。
《叫ぶ宿敵》は白系のデッキに対しては、特に重要なカードとなるでしょう。
マナが余れば《多様な鼠》を「新生」でプレイするのも良いでしょう。リソース獲得手段に乏しい赤単にとって、複数の有用なハツカネズミを用意できるのは強力です。
また、複数のハツカネズミに二段攻撃を付与することでダメージを伸ばしやすくなりますし、《熾火心の挑戦者》がいればカードアドバンテージを得ることも容易です。
終盤
《心火の英雄》が十分に育っていたり、《多様な鼠》によって二段攻撃が付与されているならば、《巨怪の怒り》でパワーを上げながらトランプルを付けて一気にライフを削りきりましょう!この赤単アグロ定番のフィニッシュブローは、一撃で二桁近くのダメージを与えることが容易です。
また、《噴出の稲妻》は単なる2点火力ではありません。終盤はキッカー・コストを支払うことで4点火力としてプレイすることができます。ドローが苦手な赤単アグロデッキは、1枚1枚のカードを最大出力でプレイすることも重要となります。
相手の激しい除去によって、こちらの攻め手が枯渇したとしても諦めではいけません。+1/+0修正と共に速攻を付与する《岩面村》があれば、常にトップデッキのクリーチャーを戦闘に向かわせることができますし、永続的にクリーチャー化できる《魂石の聖域》があれば攻め手を用意することが可能です。《魂石の聖域》はすべてのクリーチャー・タイプを持つため、《多様な鼠》との相性も良いことを覚えておきましょう。