はじめに
『ストリクスヘイヴンの秘密』が正式リリースし、ついに大型大会も始まりました!
みなさんも新しいカード、使ってますか?
前回のJust Nowスタンダードは新デッキについての特集でしたが、今回は新環境のメタゲームに踏み込んでいきます!
軽く前環境を振り返って、『Standard Showcase Challenge』の大会結果から分析していきましょう!
前環境の振り返り
まず、前環境は「イゼット果敢」および「イゼット講義」「イゼットエレメンタル」のイゼット三銃士が特に目立った環境でした。
青と赤には優秀な軽い呪文が多く、手数と質の両面で強力です。
特に「イゼット果敢」は苦手なデッキが少なく、前環境の代表デッキといえます。
「イゼット果敢」唯一の弱点ともいえる「白系モモ」が登場してからが特徴的で、メタゲームによって活躍するデッキが激しく変動する環境でもありました。
環境末期に「イゼット講義」に強い「ボロストークン」が登場したところで、新環境に入ったという状況です。
まとめると、「イゼット果敢」を中心としつつ、その週のベストデッキがぐるぐると入れ替わり続ける、どのデッキにもチャンスのあった環境でした。
そんな状態から新環境に変わり、どう変化していったのか。
まずは、4月25日に行われた『Standard Showcase Challenge』の結果からみてみましょう!
大会結果
『Standard Showcase Challenge』
開催日:2026年4月25日
優勝 緑単上陸
準優勝 セレズニア律動
3位 イゼット果敢
4位 イゼット講義
5位 イゼット果敢
6位 イゼット果敢
7位 緑単上陸
8位 イゼット果敢
9位 イゼット果敢
10位 イゼットエレメンタル
11位 黒緑ミッドレンジ
12位 緑単上陸
13位 イゼットエレメンタル
14位 ディミーア加虐者
15位 緑単上陸
16位 黒緑ミッドレンジ
1位、「緑単上陸」!
2位に「セレズニア律動」、3~8位には「イゼット果敢」が4人と、前環境と同じものを感じる結果でした。
しかし、驚くべきことでもあります。1位と2位のリストを見てみましょう。
おや?なぜか見覚えのあるカードがいっぱいですね。
気のせいではありません!新カード採用なしのデッキが、1位と2位!
もちろん、詳細を見れば「イゼット果敢」を意識したカードが増えているという違いはあるものの、大幅な変更なく上位を取りました。
後ほど紹介しますが、「イゼット果敢」をはじめとするイゼット系のデッキは、新戦力が豊富でした。
こういった新戦力を携えた前環境の覇者を、前環境のままの「緑単上陸」や「セレズニア律動」が破ったのです。
勢力図としては今も「イゼット果敢」が最多なものの、周囲が1位の座を狙っている構図。
これはつまり……
変動の激しいメタゲームが続きます!
新カードを手にしたイゼットが最強になるかと危惧していましたが、これならば。
ぐるぐると変動するスタンダードらしい環境を楽しめそうですね!
ここからは前環境から何が変わったのか、新カードを採用していないデッキはどうやって乗り越えたのか、それを見ていきましょう。
強すぎて伸びしろが少ない!?
先ほど紹介したように、イゼット系のデッキは多くの新戦力を獲得しました。
《没頭》は下環境でも使われるほどのパワーを持ち、《彩嵐の雄馬》は攻撃的な追加戦力、ほかにも便利なスペルが複数。
前環境で活躍したイゼットがこれほど強いカードを手に入れたら、イゼット一強環境になってもおかしくないですよね?
でもそうはならなかった、その理由を調べてみました。これらを入れるために、何が抜けたのかを。
こちらは、環境末期の「イゼット果敢」で、メジャーな《渦泥の蟹》が4採用のリストです。
この《渦泥の蟹》はミラー戦で強く、「イゼット果敢」のシェア率が増えていくにつれ、このカードも増えていきました。
さて、このデッキと今回3位のリスト、比べるとこのような違いがあります。
前環境と今回の3位リスト比較
今回の5位のリストと比べてみると?
前環境と今回の5位リスト比較
対応カードが対応カードに、アドバンテージカードがアドバンテージカードに……
あれ?ちょっと引きで見たらほぼ変わってませんね?
そう!たしかに新カードは手に入れましたが、あくまで手に入れたのは選択肢!
どんなに強いカードであっても、デッキという枠に収める限り、そのカードの代わりに何かが抜けます。
「イゼット果敢」は元々強力なデッキでした。強力なデッキだけに、抜けたカードもまた強力です。
強すぎたために、デッキ自体の強化はわずかというわけですね。
選択肢の増加によっておこる真の変化は、メタゲームへの対応力強化です。
今回の1大会だけを切り取った場合には小さな変化でも、メタゲームにおいては無視できません。
特定のデッキに効くカードを《プリズマリの魔除け》という汎用性のあるカードに差し替えたり、速度を速くしたり遅くしたり……
ただでさえ難攻不落であった「イゼット果敢」を攻略するには、弱点を突くのではなくデッキパワーで勝ることが必要になってきました。
引き続き「イゼット果敢」は意識されるでしょうが、それを乗り越えることは可能でしょう。
「緑単上陸」と「セレズニア律動」
さて、今回の優勝と準優勝である「緑単上陸」と「セレズニア律動」は、どちらも「イゼット果敢」との相性がほぼ五分のデッキです。
「セレズニア律動」は「バント律動」から青を抜いて序盤のもたつきを軽減したデッキですので、「バント律動」の相性関係とほぼ変わりません。
どちらも除去が苦手で《精鋭射手団の目立ちたがり》が厳しいところ、《溶かし歩きの消散》やサイドボードの飛行対策がきっちりなされています。
デッキを選んだ理由が、「イゼット果敢」を意識したものであることは間違いありません。
さらに「イゼット果敢」に有利な「白系モモ」などのアグロデッキに対して「緑単上陸」が強く、さらにその「緑単上陸」に対して「セレズニア律動」が強いという特徴があります。
どちらも「イゼット果敢」を中心としたメタゲームに合ったデッキであり、先週のベストデッキでした。
しかし、今週は?来週は?前環境からデッキの強さが変わっていないので、結果はメタゲームに左右されるでしょう。
前環境に引き続き、2番手のデッキはぐるぐると変動することが予想されます。
気になる新デッキ
ここまでは既存のメタ上位デッキに注目してきました。
しかし、最近見ていなかったデッキが再び登場しています。
それが今回11位、16位の「黒緑ミッドレンジ」です!
11位 黒緑ミッドレンジ
16位 黒緑ミッドレンジ
先週のJust Nowスタンダードで紹介した形とはやや違いますが、多くの新カードを携えて競技シーンにも登場しました!
除去、優秀なクリーチャー、アドバンテージというミッドレンジの主要素にそれぞれ追加戦力があります。
やはり新カードの活躍には胸が躍りますね!
マッチアップによっては有効でない《名もなき都市の歩哨》が、ほぼ同じ仕事をこなしつつ除去を回収できる《豊穣の名誉教授》へ。
《黙示録、シェオルドレッド》がスタンダード落ちして不在だったフィニッシャーが《デリアン・フェル教授》に。
どんな相手でも一定の活躍をするカードにより安定性が向上しています。
また、《ウィザーブルームの魔除け》や《悪意ある競争心》はマナ総量を参照する除去です。
額面のマナ総量が大きい《渦泥の蟹》《刻み群れ》といったエレメンタルには効きませんが、軽いカードがよく使われる現在のスタンダードではかなり頼もしいカードでしょう。
デッキリストはまだ固定化されておらず、これから精錬されてまだ強くなるデッキだとも言えます!
メタゲームに名乗りを上げた「黒緑ミッドレンジ」が今後どのように活躍していくのか、注目ですよ!
おわりに
以上、『Standard Showcase Challenge』の結果から、今後も変動し続けるメタゲームを予想しました。
しかし、まだまだ新環境は始まったばかり。まだ見ぬ新デッキが大活躍することだってあり得ます!
Just Nowスタンダードでは、この変動する新環境をばっちり追っていきます。めまぐるしい変化のスタンダードを楽しみましょう!






































