『霊気紛争』で「統率者戦」の注目カード5選!

トロピ大塚

 こんにちは!晴れる屋成田店・店長の大塚です!

 新セットが出るたびに統率者戦に関する記事を書かせていただいております。また、この前は「成田店で統率者戦を1日中楽しもう!」というコンセプトのイベント、『第1回EDH三昧』を開催させていただきました。

 もっともイカしたプレイを見せた方に贈られる「プレイヤー賞」などを用意し、なんと16名もの方々にお集まりいただきました!次回も開催する予定ですので、近隣の方は奮ってご参加ください。

 さて、宣伝はこの程度にしておきましょう。新セットの『霊気紛争』ですが、『カラデシュ』に引き続き、今回も激熱カードが大豊作!!

 最近は楽しそうなカードがたくさんあって嬉しい限りです!この記事ではその中でも、僕的に外せない注目の5枚のカードをご紹介いたします!

1.《戦利品の魔道士》

戦利品の魔道士

 《粗石の魔道士》《宝物の魔道士》に続く、ちょうど3マナのアーティファクトを探すカード。この3種のなかでは《魔力の墓所》《太陽の指輪》《師範の占い独楽》を探せる《粗石の魔道士》が優先されそうですが、《戦利品の魔道士》が探し出す3マナのアーティファクトにも有用なカードはたくさんあります!

彫り込み鋼 威圧の杖 雲石の工芸品 からみつく鉄線 世界のるつぼ
千年霊薬 暗黒のマントル 爆破基地 寺院の鐘 アシュノッドの供犠台

 などなど。

ブライトハースの指輪 玄武岩のモノリス

 特に取り上げておきたいのは、無限マナコンボとして有名な《ブライトハースの指輪》《玄武岩のモノリス》!なんと両方とも3マナのアーティファクトなので、《戦利品の魔道士》のおかげで揃えやすくなりました!

2.《リシュカーの巧技》

 
リシュカーの巧技

 あるマナコスト以下の呪文をタダで唱えられる「巧技」サイクルは、統率者戦においてどれも強力な効果です。その中でも特に活躍しそうなのは緑の巧技。ドローしつつ、引いてきたカードから追加で唱えられるという効果はまさに一石二鳥!リソースもマナも増やしやすい緑にばっちりフィットする1枚ですね!

 ちなみに他の巧技シリーズは……

スラムの巧技 覇者、ジョー・カディーン

 簡単に”金属術”を達成!トークン戦略でも使いやすいカードです。

バラルの巧技

 厄介なクリーチャーをバウンスしてもよし、自分の4マナ以下のEtB能力もちをついでに戻して再キャストするのも可!

ヤヘンニの巧技

 単純に全体除去として強く、追加の呪文でテンポもとれる!最近では《トレストの使者、レオヴォルド》を倒せるかどうかも大事なので、[-3/-3]の修正は◎!

カーリ・ゼヴの巧技 面晶体の掘削者、ザダ

 《面晶体の掘削者、ザダ》に打つと、全員速攻&アンタップ&クリーチャーの枚数だけ2マナ以下の呪文を唱え放題《促進》などのキャントリップ呪文を追加で唱えられれば、奇跡のカーニバルの開幕だ!

3.《造命師の動物記》

造命師の動物記

 またもや緑のデッキで活躍しそうな1枚。

背教の主導者、エズーリ クローサの庇護者シートン

 《背教の主導者、エズーリ》《クローサの庇護者シートン》といったデッキは、高速でクリーチャーを並べてマナを伸ばすデッキですが、その分だけ息切れを起こしやすいのが難点

 それを補ってくれるのが《造命師の動物記》!毎ターンの占術で土地を余分に引かなくて済みますし、マナが余っているときはクリーチャー呪文にキャントリップをつけることができます!!

4.《巻きつき蛇》

巻きつき蛇

 スタンダードの「黒緑アグロ」で大活躍の1枚ですが、もちろん統率者戦でも活躍できます!

 アーティファクトに乗るカウンターが増えるのがミソですね!カウンターが乗るアーティファクトといえば……うぅっ、頭が……

からみつく鉄線

 他にも《永遠溢れの杯》《水晶の這行器》《連合の秘宝》などなど。つまり、《法務官の声、アトラクサ》との相性はバツグンということです!

クロールの死の僧侶、マジレク 胞子の教祖、ゲイヴ

 また、《クロールの死の僧侶、マジレク》《胞子の教祖、ゲイヴ》など、うってつけの統率者だっています。カウンターで悪さしたい方はぜひ使ってみてください!

5.《パラドックス装置》

パラドックス装置

 正直、『霊気紛争』では、このカードを語らずにはいられないでしょう。先行プレビューでこれが公開された瞬間の統率者戦プレイヤーたちの阿鼻叫喚ぶりたるや。もしかしたら統率者戦をあまりやったことのない方には、強さがわかりにくいカードかもしれません。

 統率者戦では、ほとんどのデッキにマナクリーチャー、あるいはマナアーティファクトが採用されています。《パラドックス装置》があれば、それらが呪文を唱えるたびにアンタップされるのです。

 つまり、それらから十分なマナが出る場合、ほぼすべての呪文がフリースペル状態になりますね。それどころかマナが余るようなら、呪文を唱えるたびにマナが増えていくのです。

艦長シッセイ 全能なる者アルカニス 次元の門

 しかもマナだけでなく、起動型能力をもつパーマネントも呪文を唱えるたびにアンタップされます。《艦長シッセイ》《全能なる者アルカニス》《次元の門》といった手札を増やす能力をもつカードがあると……

 そう。簡単にデッキにあるすべての呪文を唱えることができてしまいます。

 起動型能力を持つ統率者との相性の良さはもちろんのことですが、《等時の王笏》と2マナを生むクリーチャーかアーティファクトがあれば、”刻印”したカードを無限に唱えることができるのです。《劇的な逆転》って何だっけ?

 と、このようにすでに大変凶悪なアーティファクトなのですが、結局のところ統率者戦では同名のカードは1枚しか入れられません。だから、たかが1/99枚と考えるのも1つの手です。

魔力の墓所 Mishra's Workshop ヨーグモスの意志

 そもそも、統率者戦では《パラドックス装置》よりもヤバいカードが普通に使われてますし?

 とはいえ、見かけたら即座に破壊しましょう。さもなければ、最初に破壊されるのはあなた自身ということになるでしょう。

《パラドックス装置》は禁止されるのか??

 いつもならこれでカード紹介は終わりなのですか、今回は特別に《パラドックス装置》についてもう少し書いておきたいと思います。

 既に、ネット上では《パラドックス装置》が次回禁止推奨リスト入りするのでは?という声が上がっています。確実に禁止になるから、今のうちに使っておこう、という方も。

 ですが、僕の予想では禁止にはならないと考えています。

・何故禁止にならないのか?

 統率者戦はカジュアルなゲームですから、「全員が楽しめる」というのが前提のゲームになります。それが損なわれる危険性のあるものが禁止推奨とされるわけです。

 例えば、Moxや《Black Lotus》はどのデッキでも入ります。対応する色をやっていれば必須となるでしょうし、デッキを作る楽しみを減らしてしまいます(金銭面の格差も問題)。

 《星の揺らぎ》《クルフィックスの預言者》《上位の空民、エラヨウ》《カラカス》などはゲームが非常にグダったり、活躍させたい統率者を活躍させられないため、ゲームを楽しくするのとは真逆な物にあたるでしょう。

 単純なカードパワーで言えば、《グリセルブランド》《ヨーグモスの取り引き》ですね。ライフがそのままリソースになる上、出してしまえば対処がほとんどできません。

 《パラドックス装置》は、上記で言えば「カードパワー」「グダる」という2点が禁止になるのではないか?という要因です。

 しかし、《パラドックス装置》には上記のカードとの明確に違う点があります。

・対処困難ではない

 《グリセルブランド》は除去が打たれてもスタックで起動できてしまいます。《上位の空民、エラヨウ》は必ず最初の呪文が打ち消されてしまうという強烈な妨害効果で除去耐性を持っています。 しかし、《パラドックス装置》はそうではありません。1回の誘発で壊すことができればそこまで脅威ではないです。

・相手のターンに介入してまでグダらない

 《クルフィックスの預言者》は、土地が全てアンタップする上にクリーチャーに瞬速を持たせる効果によって、相手のターンに入っても自分のターンであるかのように自由に動けてしまうことが問題でした。《パラドックス装置》はインスタント呪文でなければそのようなことは起こりません。

・有効に使うためのデッキ構築をする必要がある

 どのデッキににも入るようなカードではありません《迷える探求者、梓》のような土地を伸ばしていくようなデッキではそこまで強く使えるかは微妙なところでしょうし。アンタップしたあとのマナや起動型能力の使いみちがあるデッキでこそ輝くカードが《パラドックス装置》です。

 以上により、僕は禁止にならないという結論に至りました。この問題に関しては僕の中ではかなり自信があります!

 もし禁止になったらクソコラにでもなんでもなりますよ。まあ大丈夫だと思いますけどね(笑)

【デッキ紹介】《上級建設官、スラム》

上級建設官、スラム

 統率者戦の白といえば、ドローは貧弱、クリーチャーサイズも普通、マナ加速もできない。得意なのは妨害とパーマネント破壊だけ……とsageられてしまう色でした。

 しかし、新しい伝説のクリーチャーである《上級建設官、スラム》は、従来の白の弱点の1つであった「アドバンテージが取れない」ことを見事に克服しています。おそらく白いカード史上もっともカードを引けるカードではないかと、まさに白ファンの希望の星なのです!

 というわけで、今回は白単の《上級建設官、スラム》を使ったデッキを作りたいと思います。デッキリストはこちら!


《上級建設官、スラム》

《上級建設官、スラム》

-統率者 (1)-

15 《平地》
《乾燥台地》
《溢れかえる岸辺》
《湿地の干潟》
《吹きさらしの荒野》
《古えの居住地》
《古えの墳墓》
《裏切り者の都》
《水晶鉱脈》
《宝石の洞窟》
《発明博覧会》
《Mishra's Workshop》

-土地 (26)-

《堂々たる撤廃者》
《純鋼の聖騎士》
《石鍛冶の神秘家》
《鋳造所の検査官》
《屑鉄さらい》
《カルドーサの鍛冶場主》
《マイコシンスのゴーレム》
《荒廃鋼の巨像》

-クリーチャー (8)-
《悟りの教示者》
《断片化》
《流刑への道》
《不愉快の拒絶》
《沈黙》
《鋼打ちの贈り物》
《剣を鍬に》
《税収》
《Jeweled Amulet》
《魔力の墓所》
《モックス・ダイアモンド》
《オパールのモックス》
《土地税》
《魔力の櫃》
《師範の占い独楽》
《シガルダの助け》
《太陽の指輪》
《覚醒の兜》
《雲の鍵》
《類似の金床》
《霊気貯蔵器》
《クラーク族の鉄工所》

-呪文 (22)-

《調和者隊の盾》
《骨の鋸》
《聖戦士の盾》
《カイトシールド》
《極楽のマントル》
《卓越の印章》
《蜘蛛糸の網》
《冒険者の装具》
《バジリスクの首輪》
《血の長の刃》
《猛火の松明》
《探検者の望遠鏡》
《幽霊火の刃》
《ゴーレム皮の篭手》
《ゴルゴンの首》
《皮剥ぎの鞘》
《ちらつき護法印》
《半弓》
《神々の兜》
《熱いスープ》
《浸透のレンズ》
《発明者のゴーグル》
《レオニンのボーラ》
《ニューロックの滑空翼》
《創意工夫の傑作》
《大薙刀》
《突き抜けの矢》
《忍びの釵》
《手甲》
《銀の象眼の短刀》
《頭蓋骨絞め》
《金屑ワームの鎧》
《石鍛冶の傑作》
《信頼おける山刀》
《ヴィリジアンの長弓》
《魔女の目》
《我々の刃》
《ダークスティールの突然変異》
《稲妻のすね当て》
《迫撃鞘》
《速足のブーツ》

-スラムでドロォォォ (43)-
hareruya

マイコシンスのゴーレム 荒廃鋼の巨像 稲妻のすね当て

 このデッキは、とにかく装備品を出して《上級建設官、スラム》でドローしまくる!そして《マイコシンスのゴーレム》を出して、《荒廃鋼の巨像》をタダ同然で戦場に出す!そして《我々の刃》《稲妻のすね当て》速攻無尽パンチで毒殺!

 というプランのデッキです。

雲の鍵 類似の金床 純鋼の聖騎士

 鍵となるのは、《雲の鍵》《類似の金床》といったコスト軽減カード。そして、《純鋼の聖騎士》です。

 2枚目の《上級建設官、スラム》として働くこの男は、”金属術”の効果で装備コストを0にしてくれます。このおかげでマナが足りずにドローが止まっても、ひたすら装備して守りを固める、という戦略をとることができます。

沈黙 堂々たる撤廃者

 妨害されると立て直すのが大変なので、《沈黙》《堂々たる撤廃者》でガード!

ちらつき護法印 アルハマレットの書庫

 ドローが止っているときは、《ちらつき護法印》をせこせこ出し入れしてドローしていきましょう。もしドローが止まらないようにしたいのであれば《アルハマレットの書庫》もおすすめです!

霊気貯蔵器

 《荒廃鋼の巨像》で毒殺が狙えないときのサブプランとして、【KenjiWayfinder】よろしく、《霊気貯蔵器》スラムダンクも可能!

 とにかく今までの白単では考えられないほどドローできるので、ドロー中毒者にオススメのデッキ!ぜひこの爽快感を味わってみてくださいね!

 それでは今回は以上です!次回の『アモンケット』でお会いしましょう!

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