Hareruya Pros/Hopes2日目成績まとめ

晴れる屋

By Atsushi Ito

 2日目はHareruya Prosのメンバーそれぞれにとってかなり厳しい試練が待ち受けていた。

 もともとプロツアーの2日目は初日よりも対戦相手のレベルが一段上がるため、勝ちづらくなる傾向にあるが、今回は2日目に進出した多くのメンバーがドラフトで他にチームに差をつけられてしまったのだ。

 トップ8までに許された黒星は3つかせいぜい4つであることを考えると、2回のドラフトで4-2した時点で、構築ラウンドでは1~2回の敗北しか許されないこととなってしまう。

 ということはつまり、ドラフトでわずかでも躓いたが最後、トップ8戦線から脱落する確率が非常に高まってしまうということなのだ。

Pierre Dagen、初日全勝からまさかの転落

 その洗礼をまともに食らったのがピエール・ダジョンだった。

 つわもの揃いの1番卓で1勝2敗を喫すると、構築ラウンドに入っても復調の兆しが見えず、スタンダードも1勝4敗で蓋を開けてみればまさかの6敗フィニッシュとなってしまったのだ。

八十岡 翔太もシーズン2度目のトップ8ならず

 今シーズンはドラフトが調子良く、ドラフトマスターレースにも食らいついていた八十岡 翔太も、2ndドラフトではついに1勝2敗で負け越し。

 構築ラウンドは3勝2敗にまとめて、トータルでは手堅い5敗フィニッシュとなった。

Martin Muller、《炎呼び、チャンドラ》を駆りトップ8へ

 一方、2ndドラフトで3-0した勢いそのままに2日目の構築ラウンド5回戦を駆け抜けたのがマーティン・ミュラーだ。

 チャンドラ霊気池はゾンビだらけの2日目のメタゲームによく合致していた。

 かくして最終戦をIDしたマーティンは、トップ8発表のアナウンスを待つ。

 そして……

最終結果

プレイヤー 所属チーム ドラフト スタンダード 総合成績
Martin MullerGenesis3-02-2-112-3-1
八十岡 翔太Musashi1-23-211-5
Pierre DagenOpportunity1-21-410-6
高橋 優太Hareruya0-35-010-6
熊谷 陸(所属チーム無し)2-14-110-6
齋藤 友晴Hareruya2-13-29-6-1
Lukas BlohonGenesis1-22-39-7
Oliver Polak-RottmannHareruya2-13-29-7
原根 健太(所属チーム無し)1-22-38-8
津村 健志Last Samurai1-22-37-9
Petr SochurekHareruya3-00-57-9
大木 樹彦(所属チーム無し)1-22-37-9
Jeremy dezaniHareruya2-10-56-10

 トップ8が一人とX-5が一人いたほかは、多くのメンバーがX-6以下で、Hareruya Pros全体としては苦戦する結果となった。

 その原因の一部がドラフトにあったことはやはり否めない。下のラインから上がってきたとはいえ、たとえば高橋 優太は構築9-1のドラフト1-5で6敗フィニッシュ。ドラフトを2-4した原根 健太も、ドラフトであと1勝できていたならば貴重なプロポイントの上乗せに成功していた。

 晴れるーむ合宿ではドラフト卓が常に一卓でメンバーの入れ替わりも少ないため、メタゲームが進みすぎたりカードの点数が平準化されすぎてしまうなどの問題点が、かねてより指摘されていたところではあった。

 今後の合宿のスタイルがどうなるかはわからないが、何らかの方針転換を迫られている状況と言えそうだ。

 ともあれ、3日目はトップ8に残ったプレイヤーのみがテーブルに座ることを許される。

 Hareruya Prosのマーティン・ミュラーは優勝すれば2年連続の世界選手権出場という大きな栄誉を手にすることとなる。

 「チャンドラ霊気池」の真価を確認する意味でも、公式生放送は必見だ。

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