プレイヤーインタビュー: BIGs 石田 龍一郎 -プロツアーに向かって-

晴れる屋

By Kazuki Watanabe


 「スーパーサンデーシリーズ スタンダード選手権2016 Summer」の対戦を眺めていると、BIG MAGICのシャツを身につけたプロツアー出場者の姿を見つけた。





 石田 龍一郎(静岡)。

 BIG MAGIC “BIGs”所属プレイヤーであり、8月21日に開催された【プロツアー『カラデシュ』地域予選in東京】で、10月14日にホノルルで開催されるプロツアーへの参加権利を獲得した。

 石田は、【権利獲得者プロフィール】にて、プロツアーを「スタートライン」と表現していた。

 今まさに、彼はスタートラインに向かって歩き始めている。



■ インタビュー: 石田 龍一郎

--「改めまして、プロツアー参加権利獲得おめでとうございます」





石田「ありがとうございます!」

--「約1ヶ月を切りましたが、今の心境はいかがですか?」

石田「2013年2月に開催された【プロツアー『ギルド門侵犯』】以来になるので、しっかりと準備して結果を残したいです。仕事の都合もあって『カラデシュ』の情報は詳しく見られていないのですが、このグランプリが終わったら、しっかりと切り替えていきたいですね」

--「プロツアーの準備、となると、今までの新セット発売前後とは、少し違った過ごし方になりますよね」

石田「そうですね。新カードの評価が、リミテッド、構築のレベルに直結してくるので、しっかりと情報交換をしたいと思っています。私は静岡県に住んでいるのですが、他の地域の人とも積極的に連絡を取り合うつもりです」



■ これまでと、これからのスタンダード

--「プロツアー『カラデシュ』はローテーション後となるわけですが、本日参加されている『スタンダード選手権』も含めた現在の環境を少し振り返っていただけますか?」

石田とにかく《集合した中隊》に尽きた環境、というのは皆さんと同じ考えだと思いますが、一言付け加えるなら、際立ったのは《反射魔道士》の強さ、でしょうか。この2枚を組み合わせられる、『バントカンパニー』が強かったのは、ある意味当然だったのではないでしょうか」

--「石田さんがRPTQで『ジャンド昂揚』を選んだ理由は『バントカンパニー』に強いから、でしたよね」


墓後家蜘蛛、イシュカナ


石田「そうですね。今日も少し調整を加えてはいますが、大筋は変わっていません。やはり《墓後家蜘蛛、イシュカナ》の強さは頼りになります。『昂揚』を採用するデッキは、ローテーション後も1つは触ってみたいと思いますね」

--「次の環境についてはいかがでしょうか?」

石田「まだ分からない部分が多いのですが、『昂揚』系のデッキにとっては、墓地対策のカードがどれくらい増えるかが気になりますね。《過去に学ぶ》《一日のやり直し》は使えなくなるので、それがどのように変わるのかな、と。もちろん、1~3マナ域の軽い動きが強化されれば、《墓後家蜘蛛、イシュカナ》が活躍できなくなってしまう可能性もあるので未知数ですが、これまでの経験を活かして、新環境に挑みたいです



■ 「良いスタートを切りたい」

--「では最後に、改めてプロツアーへの思いをお聞かせください」




石田「RPTQでは、同じ”BIGs”の永井 守さんとの【対戦】に勝利して権利を獲得しました。実は、『一緒にプロツアーに行こう!』と誓っていたんですよ。なので『永井さんの分まで』というのは少し恥ずかしいのですが、BIG MAGICの方を始めとした、支えてくれる皆さんの思いを胸に、頑張って練習を重ねていこうかと思います」

--「石田さんの『プロツアーはスタートライン』という言葉が、とても印象に残っています。そのスタートラインに向かう今、改めて決意をお聞かせください」

石田「プロツアー『カラデシュ』で良い成績を残す、というのは当然の目標なのですが、プロポイントをしっかりと取って、次のプロツアー、そして次のステップに進みたいと思っています。これからに向けて良いスタートを切りたい、という気持ちが非常に強いので、最高のスタートを切れるように、これからも練習を重ねていこうと思います」

--「応援しています。頑張ってください!」







 慌ただしく進行するスイスラウンドの休憩時間を割いて申し込んだインタビューにも関わらず、石田は終始笑顔で応対してくれた。

 微笑む彼の眼は、しっかりと力強く、次の目標を見据えている。彼にとって、目標はゴールではない……新たな目標へ向かうスタートなのだ

 「プロツアー出場」の向こう側、更なる高み。このスタートラインから、次のスタートラインへ。

 石田 龍一郎の活躍に、これからも期待しよう。



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