黒緑昂揚の次は?スタンダードの新たな勝ち組を予想してみよう

Martin Muller

Translated by Takumi Yamasaki


こんにちは、Martin Mullerです。今回は【プロツアー『カラデシュ』】から【グランプリ・ワルシャワ2016】やMOCSを通して、どの様にメタゲームが変化しているかを話そうと思います。

霊気池の驚異


もしもあなたが、あの美しいホノルルで開催されたプロツアー『カラデシュ』に参加していたならば、たくさんの「《霊気池の驚異》」デッキを見たことでしょう。このデッキは一貫性がなく、とても脆いものです。平凡なパフォーマンスを見せることも多いデッキであり、コントロールデッキが流行することを考えると、このデッキはとてもいい選択には見えませんでした。そのため、調整を始めてすぐに選択肢からはなくなりました。


《霊気池の驚異》
プロツアー『カラデシュ』に向けた調整デッキ

7 《森》
3 《島》
1 《山》
4 《霊気拠点》
4 《植物の聖域》
3 《尖塔断の運河》

-土地 (22)-

4 《光り物集めの鶴》
4 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
4 《約束された終末、エムラクール》

-クリーチャー (12)-
4 《霊気との調和》
2 《霊気溶融》
3 《有事対策》
3 《コジレックの帰還》
2 《発生の器》
4 《ガラス吹き工の組細工》
4 《織木師の組細工》
4 《霊気池の驚異》

-呪文 (26)-
4《払拭》
4《儀礼的拒否》
4《天才の片鱗》
1《否認》
1《霊気溶融》
1《コジレックの帰還》

-サイドボード (15)-
hareruya


絶え間ない飢餓、ウラモグコジレックの帰還約束された終末、エムラクール


《霊気池の驚異》デッキに対してとても有利なマッチアップである「青白フラッシュ」は、このプロツアー『カラデシュ』において、とても良い成績を残しました。このデッキが採用しているカードは良いものばかりであり、《呪文捕らえ》《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《大天使アヴァシン》《密輸人の回転翼機》など、プロツアーのメタゲームにおいて完璧なカードばかりが採用されています。


「青白フラッシュ」

9 《平地》
6 《島》
4 《大草原の川》
4 《港町》
2 《ウェストヴェイルの修道院》

-土地 (25)-

4 《スレイベンの検査官》
4 《無私の霊魂》
3 《鎖鳴らし》
4 《反射魔道士》
4 《呪文捕らえ》
4 《大天使アヴァシン》

-クリーチャー (23)-
1 《石の宣告》
3 《停滞の罠》
4 《密輸人の回転翼機》
4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》

-呪文 (12)-
2 《断片化》
2 《儀礼的拒否》
2 《否認》
2 《神聖な協力》
2 《即時却下》
2 《秘密の解明者、ジェイス》
1 《保護者、リンヴァーラ》
1 《石の宣告》
1 《燻蒸》

-サイドボード (15)-
hareruya


無私の霊魂呪文捕らえ大天使アヴァシン


「黒緑『昂揚』」もこのプロツアーにおいて強いデッキでしたが、あまり良い成績を残せませんでした。なぜならば、「《霊気池の驚異》」相手では、あまりにも相性が悪すぎたからです。しかし「《霊気池の驚異》」デッキが「青白フラッシュ」の台頭により数が少なくなっている今現在、スタンダードにおいてベストなデッキであると言えるでしょう。先週の【グランプリ・ワルシャワ2016】では驚くことに6つの「黒緑『昂揚』」がTOP8を支配していました。


「黒緑『昂揚』」

7 《沼》
5 《森》
3 《進化する未開地》
4 《花盛りの湿地》
4 《風切る泥沼》

-土地 (23)-

4 《残忍な剥ぎ取り》
3 《不屈の追跡者》
1 《巡礼者の目》
1 《ゲトの裏切り者、カリタス》
1 《精神壊しの悪魔》
3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
1 《害悪の機械巨人》
1 《約束された終末、エムラクール》

-クリーチャー (15)-
4 《ウルヴェンワルド横断》
4 《過去との取り組み》
4 《闇の掌握》
2 《殺害》
1 《破滅の道》
2 《発生の器》
1 《悪意の調合》
1 《死の重み》
3 《最後の望み、リリアナ》

-呪文 (22)-
3 《知恵の拝借》
2 《自然のままに》
2 《餌食》
2 《精神背信》
1 《節くれ木のドライアド》
1 《不屈の追跡者》
1 《歯牙収集家》
1 《約束された終末、エムラクール》
1 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》
1 《生命の力、ニッサ》

-サイドボード (15)-
hareruya


精神壊しの悪魔残忍な剥ぎ取り墓後家蜘蛛、イシュカナ


もしも環境に、「黒緑『昂揚』」のように明確な最高のデッキがあるのであれば、いくつか成功する術があります。最も簡単で安全かつ成功しやすい手法は、最高のデッキを使いつつミラーマッチに強い構成にすることです。他のフォーマットならその他のデッキで最高のデッキを打ち倒すことができるでしょうが、「黒緑『昂揚』」はあまりにも高い障壁であるため、それは困難です。

しかし、プロツアーは僕たちに可能性を見せてくれました。特に「《霊気池の驚異》」デッキに関してです。「《霊気池の驚異》」のようなデッキは、環境が合いさえすればとても良いデッキ選択になるのですが、もうすぐそうなる、と僕は確信しています。

それでは、ここで僕のオススメするスタンダードのデッキを紹介しましょう。




「青赤緑《霊気池の驚異》
サンプルリスト

9 《森》
5 《山》
1 《島》
4 《霊気拠点》
4 《獲物道》

-土地 (23)-

4 《導路の召使い》
3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
3 《約束された終末、エムラクール》

-クリーチャー (10)-
4 《霊気との調和》
4 《蓄霊稲妻》
2 《霊気溶融》
4 《発生の器》
4 《織木師の組細工》
4 《霊気池の驚異》
3 《反逆の先導者、チャンドラ》
2 《炎呼び、チャンドラ》

-呪文 (27)-
4 《ラムホルトの平和主義者》
4 《不屈の追跡者》
4 《垂直落下》
2 《行き詰まりの罠》
1 《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》

-サイドボード (15)-
hareruya


反逆の先導者、チャンドラ霊気池の驚異約束された終末、エムラクール




「ジャンド《霊気池の驚異》
グランプリ・ワルシャワ2016

8 《森》
2 《沼》
1 《山》
1 《燻る湿地》
1 《進化する未開地》
4 《霊気拠点》
4 《花盛りの湿地》

-土地 (21)-

4 《導路の召使い》
1 《巡礼者の目》
3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》
1 《害悪の機械巨人》
3 《約束された終末、エムラクール》

-クリーチャー (12)-
4 《霊気との調和》
2 《ウルヴェンワルド横断》
4 《蓄霊稲妻》
1 《安堵の再会》
1 《コジレックの帰還》
1 《無許可の分解》
4 《発生の器》
4 《霊気池の驚異》
3 《織木師の組細工》
3 《最後の望み、リリアナ》

-呪文 (27)-
2 《不屈の追跡者》
2 《自然のままに》
2 《流電砲撃》
2 《餌食》
2 《知恵の拝借》
1 《陰謀の悪魔》
1 《稲妻織り》
1 《精神背信》
1 《人工物への興味》
1 《コジレックの帰還》

-サイドボード (15)-
hareruya


害悪の機械巨人無許可の分解最後の望み、リリアナ



この環境を切り抜けるための2つのサンプルデッキリストです。それではまたの機会にお会いしましょう!



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