レガシーデッキ案内 -アルーレン- | 【晴れる屋】記事|MTGに関する読み物を更新

By 津村健志

■ サンプルリスト

kogamo「アルーレン」
レガシー・リーグ(5-0)
2 《森》 1 《沼》 1 《島》 2 《Bayou》 2 《Tropical Island》 2 《Underground Sea》 4 《汚染された三角州》 3 《新緑の地下墓地》 3 《霧深い雨林》 -土地 (20)- 4 《死儀礼のシャーマン》 4 《悪意の大梟》 4 《洞窟のハーピー》 2 《とぐろ巻きの巫女》 4 《断片無き工作員》 2 《寄生的な大梟》 2 《トレストの使者、レオヴォルド》 -クリーチャー (22)-	4 《渦まく知識》 3 《思案》 3 《突然の衰微》 4 《意志の力》 4 《魔の魅惑》 -呪文 (18)-	2 《フェアリーの忌み者》 2 《トーモッドの墓所》 2 《花の絨毯》 2 《水流破》 2 《見栄え損ない》 2 《陰謀団式療法》 1 《カラカス》 1 《トレストの使者、レオヴォルド》 1 《突然の衰微》 -サイドボード (15)-

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■ 基本的な動き

　「アルーレン」デッキは、その名の通り《魔の魅惑》を悪用した無限コンボデッキです。

　《魔の魅惑》がある状態で《洞窟のハーピー》と《寄生的な大梟》が揃うと、この2種類を循環させるだけで対戦相手のライフを吸い尽くすことができます。

　なお、もしも対戦相手が除去呪文を持っていそうな場合は、《寄生的な大梟》ではなく、先に《洞窟のハーピー》をキャストして「青か黒のクリーチャーを手札に戻す」能力をスタックに乗せた状態で《寄生的な大梟》をキャストすると、除去呪文1枚ならば無視してコンボを決めることができます。

　《魔の魅惑》が秀逸な点として、《魔の魅惑》と《洞窟のハーピー》が揃ってしまえば、例え《寄生的な大梟》を引けずともほとんどのゲームに勝利できるところです。

　上記3種類のクリーチャーと《魔の魅惑》＋《洞窟のハーピー》を組み合わせれば、ライフの続く限りドローか「続唱」を繰り返すことが可能です。多くの場合はそのまま物量差で押し切ることができますし、《洞窟のハーピー》の「1点のライフを支払う：洞窟のハーピーをオーナーの手札に戻す」能力を駆使することで《梅澤の十手》や《殴打頭蓋》などの「装備品」を無効化したり、《至高の評決》や《終末》といった全体除去にも臆することなく戦線を構築できます。

　アーキタイプとしてはかなりマニアックな部類に入る「アルーレン」ですが、使っていて非常に楽しいデッキですし比較的プレイングが簡単なので、これからレガシーを始めてみたい！といったプレイヤーや、これまでは難しそうだからという理由でコンボデッキを敬遠していた！というプレイヤーにぜひともお勧めしたいデッキです。

　ときには複雑な戦闘があったりもしますが、多少ミスしても問題ないくらいにアドバンテージ差が開いていることがほとんどなので心配はいりません (笑)

　ここ数週間でMagic Online上で密かなブームとなっており、これからの更なる活躍にも期待ができます。

■ TIPS

◆ 得意なマッチアップ/苦手なマッチアップ

　このデッキは基本地形が多いため《不毛の大地》に耐性があり、なおかつクリーチャーの多くに “戦場に出たとき” または “唱えたとき” にアドバンテージを獲得できる能力が内蔵されているので、「デルバー」や「青白奇跡」などのフェアデッキ全般に対して非常に強いアーキタイプです。

　“フェアデッキに強いデッキ” と言えば、僕の大好きな【青黒緑続唱】が想起されますが、体感では【青黒緑続唱】よりも遥かにフェアデッキに対して有利です。

　また、《魔の魅惑》コンボの魅力のひとつに、対策の難しさが挙げられます。《魔の魅惑》は「墓地」のような特定の領域を使用せず、なおかつクリーチャーでコンボを決めるため、一般的なコンボデッキ対策の多くを無視することができます。