Translated by Kohei Kido
(掲載日 2020/08/21)
はじめに
みなさんこんにちは!
数か月もの間、スタンダードは青緑のデッキに蹂躙されていたね。またスタンダードの記事をみんなのために書けて嬉しいよ。幸運にもウィザード・オブ・ザ・コーストはスタンダードに変化が必要だと決断して、スタンダードを抑圧していた多くのカードを禁止することにした。ほとんどのカードはもうすぐスタン落ちするところだったとは言ってもね。
数週間で次のセットが出るけど、それでもスタンダードの速い進化を体験し続けられる大会がまだたくさん残っているね。禁止が発効されると、ティムールアドベンチャーが即座に支配的になったけど、その後はフォーマットの怪物の座を新しい形のスゥルタイランプに譲っている。
でも今日は俺が数週間の間使ってきた別のデッキについて紹介しよう。ティムールフラッシュだ。新しいデッキではないけど、このデッキにとっての悪夢であった《時を解す者、テフェリー》と長い間共存しなければならなかった。テフェリーは単体でこのデッキがしようとすることをすべて否定してしまうから、《神秘の論争》と合わさったテフェリーに打ち勝つのはすごく難しかったんだ。テフェリーが消えた今、瞬速クリーチャーが再び日の目を浴びる時が来た。
デッキリスト
これが今の俺のデッキリストだ。
2 《森》
1 《山》
2 《寓話の小道》
4 《ケトリアのトライオーム》
4 《繁殖池》
4 《蒸気孔》
4 《踏み鳴らされる地》
2 《神秘の神殿》
1 《ヴァントレス城》
-土地 (26)- 1 《楽園のドルイド》
4 《砕骨の巨人》
3 《厚かましい借り手》
4 《夜群れの伏兵》
3 《エリマキ神秘家》
-クリーチャー (15)-
3 《火消し》
2 《否認》
3 《悪意ある妨害》
2 《神秘の論争》
1 《薬術師の眼識》
1 《崇高な天啓》
2 《サメ台風》
2 《世界を揺るがす者、ニッサ》
-呪文 (19)-
2 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
2 《炎の一掃》
2 《終局の始まり》
1 《レッドキャップの乱闘》
1 《ナーセットの逆転》
1 《神秘の論争》
1 《薬術師の眼識》
1 《嵐の怒り》
1 《サメ台風》
-サイドボード (15)-
今このデッキの立ち位置は非常にいいと思う。やりづらいマッチアップは、現在そこまで流行っていない黒単アグロだけだ。
カード選択
ここからはデッキのカードについて見ていこう。
打ち消し
こういうデッキでは、カードを散らして柔軟性を持つのはいいことだ。ゲーム全体を通して対戦相手に幅広いカードをケアして立ち回ることを要求するからね。それに、打ち消し呪文のなかには特定のデッキを標的にしているものもあり、こういったものは間違ったタイミングで手札に多く来ると自滅してしまうから、複数枚引きたくないんだ。
クリーチャー
デッキに入っている多くのクリーチャーは自明だろう。「出来事」持ちのクリーチャーは2ターン目にできる動きを用意して、自分よりも速いデッキに押し負けないようにしている。そして瞬速持ちのクリーチャーはゲームを決着させる力になる。
デッキに含まれているドルイドについても話そう。《成長のらせん》の喪失によって、カギとなる4マナの瞬速持ちクリーチャーのための4マナ目に到達するのが難しくなることがある。《世界を揺るがす者、ニッサ》のための5マナもそうだね。ゲーム中ほとんどのターンでマナを立たせておく必要があるから、ランプのためにあまり多くの枠を割くことはできない。だから《楽園のドルイド》を1枚入れてマナが伸びるのを少しだけ滑らかにすることにしたんだ。
《世界を揺るがす者、ニッサ》
ここ数年のスタンダードで一番強力なカードのひとつについて今から語らなくてはならないこともあまりないだろう。『イコリア:巨獣の棲処』から追加された「トライオーム」サイクルはアンタップしてニッサ自身を守る打ち消し呪文のためのマナを立たせるには最高だ。
サイドボード
サイドボードではクリーチャー中心のデッキを相手にしたときのためのカードを主に入れたい。全体除去とか単体除去とかね。
それを頭に入れたうえで、相手に焼き切られないためのライフ回復手段として必須に近い《自然の怒りのタイタン、ウーロ》も何枚か採用すべきだ。環境でアグロデッキに多く当たると予想するなら、メインデッキに入れることも考えていいくらいだね。スゥルタイを相手にしても相手の除去が少ないなら、ゲーム後半でガス欠になるのを防ぐためにも入れるべきだ。
サイドボードガイド
スタンダードの今この瞬間に一番よく当たるデッキを想定したサイドボードガイドだ。
スゥルタイランプ
対 スゥルタイランプ
ティムールアドベンチャー
対 ティムールアドベンチャー
赤単アグロ
対 赤単アグロ
マルドゥウィノータ
対 マルドゥウィノータ
ミラーマッチ
対 ミラーマッチ
緑単アグロ
対 緑単アグロ
黒単アグロ
対 黒単アグロ
ボーナスデッキ
友人諸君、今日はこれで終わりだ。このデッキリストとサイドボードガイドを楽しんで使ってくれると嬉しいね。もうすぐ『ゼンディカーの夜明け』が出るからそのときにまた多くのコンテンツを提供しに戻ってくるよ。
先週末、ハビエル・ドミンゲス/Javier Dominguezからこの素晴らしいラクドスサクリファイスデッキの情報を送ってもらって、SCG予選で使って6-2の結果だった。デッキが強いうえに使っていて楽しくて驚いたよ。ハビエルは自らのサイドボードプランもTwitterに投稿していたから絶対試してみた方がいい!
4 《山》
4 《寓話の小道》
4 《血の墓所》
3 《ロークスワイン城》
-土地 (24)- 4 《囁く兵団》
3 《どぶ骨》
1 《鋸刃蠍》
4 《忘れられた神々の僧侶》
2 《ラゾテプの肉裂き》
4 《波乱の悪魔》
4 《悲哀の徘徊者》
1 《真夜中の死神》
2 《悪ふざけの名人、ランクル》
-クリーチャー (25)-