出張版情報局
みなさんこんにちは。
今回も最新スタンダード情報をお届けしようと思いましたが、ミシックインビテーショナルが目の前に迫っていることもあり、突然ですが今週と次週の2回に渡ってヒストリック情勢をお届けいたします。
さて、ヒストリックは8月24日に禁止制限告知があり、《死者の原野》が環境から去りました。これによりメタゲームは大きく変化したはずですが、どのようなデッキが台頭しているのでしょうか?
また、ヒストリックがどんなフォーマットか詳しく知りたい方は、下記のヒストリック・フォーマット概要をクリックしてください。
ヒストリック主要デッキ紹介
ヒストリックでは、8月24日付けの禁止制限告知により、環境から《死者の原野》が去り、まさに群雄割拠といったところ。そのなかからいくつかのデッキをピックアップし、お送りしたいと思います。
ゴブリン
4 《エンバレス城》
2 《ファイレクシアの塔》
-土地 (24)- 4 《スカークの探鉱者》
4 《人目を引く詮索者》
4 《ゴブリンの扇動者》
4 《ずる賢いゴブリン》
4 《ゴブリンの酋長》
4 《ゴブリンの戦長》
2 《ゴブリンの女看守》
1 《宝石の手の焼却者》
4 《群衆の親分、クレンコ》
1 《ゴブリンの首謀者》
4 《上流階級のゴブリン、マクサス》
-クリーチャー (36)-
古来より残る種族デッキは、ヒストリックでも存在感を示しています。当初は控えめなアーキタイプでしたが、『Jumpstart』にて収録された1枚のゴブリンによって革命がもたらされました。その名も《上流階級のゴブリン、マクサス》。
強力なテキストをもつ伝説のゴブリンの登場により、実質1枚コンボが誕生しました。《上流階級のゴブリン、マクサス》が解決した場合、誘発型能力によりライブラリートップからゴブリンを直接戦場に出すことができます。
例えば《ゴブリンの戦長》や《ゴブリンの酋長》がいればすぐさま攻撃に向かえますし、《群衆の親分、クレンコ》がいればトークン生成による倍々ゲームがスタートします。《上流階級のゴブリン、マクサス》の強さはマジックの基本であるマナという概念の無視している点にあり、同時にこれ1枚で多角的な攻め手とアドバンテージを獲得できるカードなのです。
破格の性能ですが、その分マナコストも6マナと重めとなっています。《上流階級のゴブリン、マクサス》だけなら強いカード程度で終わっていたでしょうが、ヒストリックには脇から支えるカードが揃っていたこともあり、ゴブリンを一段上のランクへと押し上げました。
《上流階級のゴブリン、マクサス》をいかに早くキャストするかがこのデッキの命題であり、マナに関連するカードが選択されています。《ゴブリンの戦長》はマナコストを軽減と速攻を持つため、先に戦場へ出ていた場合はもちろんのこと、《上流階級のゴブリン、マクサス》からも嬉しい1枚となります。
2マナを埋める《ずる賢いゴブリン》はマナ加速要員ですが、このカードと《ゴブリンの扇動者》は《スカークの探鉱者》と相性がよく、《上流階級のゴブリン、マクサス》を3ターン目にキャスト可能としてくれます。使い捨てのマナ加速となってしまいますが、《上流階級のゴブリン、マクサス》さえ着地すれば使ったコスト以上のリターンが見込めるため、1ターンでも早くたどり着きたいところです。
マナ関連以外に目を向けると、攻撃を補助するものとアドバンテージを稼ぐものに分かれます。《ゴブリンの戦長》と《ゴブリンの酋長》は速攻を付与し、キルターンを1ターン縮めてくれるカードであり、《宝石の手の焼却者》は除去カードとなります。
《群衆の親分、クレンコ》は戦場にいるゴブリンの数だけゴブリン・トークンを生み出すため、戦力は倍増!《スカークの探鉱者》がいれば生成したトークンをマナに変え、再度《上流階級のゴブリン、マクサス》をキャストすることも可能となります。時間こそかかるものの、これ1枚から倍々ゲームで戦力を増強できるため、消耗戦にも強いカードです。
新加入の《人目を引く詮索者》も注目の1枚です。ライブラリートップからゴブリンをキャストすることでカードアドバンテージを稼ぐことはもちろん、《群衆の親分、クレンコ》や《スカークの探鉱者》があれば起動型能力も使えるため、急角度から攻め手を増やすこともできるのです。
圧倒的な速度と攻撃力、そして粘り強さ。必要な要素を高い次元で満たしており、これこそがゴブリンの強さを支えているのです。
赤単バーン
4 《ラムナプの遺跡》
-土地 (18)- 4 《ギトゥの溶岩走り》
4 《損魂魔道士》
2 《渋面の溶岩使い》
4 《熱錬金術師》
4 《ヴィーアシーノの紅蓮術師》
2 《砕骨の巨人》
-クリーチャー (20)-
赤のクリーチャーへ着目した次は、赤の呪文を見ていきましょう。《湧き出る源、ジェガンサ》を「相棒」としているため、かつて赤単の顔であった《ゴブリンの鎖回し》を諦めなければなりませんが、それでも恐るべきパワーを秘めています。
攻撃的な1マナ域からゲームを始め、2ターン目までクリーチャーを展開。3ターン目以降は火力によりクリーチャーのダメージを通し続けるアグロデッキです。注目すべきは《熱錬金術師》です。このデッキでは珍しく、戦闘に参加しないクリーチャーですが、事実上インスタント・ソーサリーのダメージを1点底上げしてくれます。また、戦闘ダメージを与えられない状況でも、ほかのカードを使わずに《舞台照らし》の「絢爛」を満たしてくれたりします。
火力は定番の《ショック》をはじめ、《魔術師の稲妻》や《稲妻の一撃》といった3点火力も複数採用されています。クリーチャー除去やブロッカーによって戦闘ダメージが止まる中盤以降は、積極的にプレイヤーを狙っていきましょう。
ラクドスミッドレンジ
5 《山》
4 《血の墓所》
2 《泥濘の峡谷》
4 《竜髑髏の山頂》
2 《ロークスワイン城》
-土地 (22)- 4 《魔王の器》
4 《縫い師への供給者》
4 《戦慄衆の秘儀術師》
4 《死の飢えのタイタン、クロクサ》
-クリーチャー (16)-
2 《群れネズミ》
2 《塵へのしがみつき》
2 《リリアナの敗北》
2 《レッドキャップの乱闘》
2 《削剥》
1 《軍団の最期》
1 《夢の巣のルールス》
-サイドボード (15)-
コントロール要素がありながら、攻撃的な立ち位置にいるのがラクドスミッドレンジになります。ボードコントロールに優れ、墓地をリソースとして使える無駄のないデッキでしたが、このアーキタイプの完成度を格段に高めたのは、『アモンケットリマスター』から加入した2種類のカード、《思考囲い》とリアニメイトスペルの《立身/出世》です。
《思考囲い》は相手のゲームプランに干渉できるだけではなく、除去を落とすことで《戦慄衆の秘儀術師》を安全に着地させることができます。《戦慄衆の秘儀術師》で再利用できれば、完全にゲームをコントロールしてしまえるでしょう。
これまでコントロール要素はあっても、ダメージクロックが遅いため巻き返されてしまうことが打ち消しを持たないミッドレンジの宿命でした。《魔王の器》は5/5のデーモンとなる可能性は秘めているものの、《夢の巣のルールス》や《死住まいの呼び声》といった多少重いカードと組み合わせるしかなく真価を発揮するに至りませんでした。
《立身/出世》は高速クロックを実現するカードであり、最速2ターン目に《魔王の器》をデーモンへとすることが可能となりました。《魔王の器》さえ墓地にあれば、3ターン目であっても《立身/出世》の両面を使うことでデーモンが強襲します。このカード1枚で、3ターン目から5点以上のクロックをかけるプランが確立したのです。
スタンダードでも活躍中の《初子さらい》ですが、“生け贄に捧げる効果”を持つカードが多いこのデッキではより強力なものとなります。“生け贄に捧げる効果”を持つカードが多すぎるように感じるかもしれませんが、《縫い師への供給者》や《魔王の器》と墓地に落としたいカードもあるため、無駄になることはありません。
《縫い師への供給者》は最大6枚のカードを墓地へ送り、リソースを供給してくれます。《死の飢えのタイタン、クロクサ》や《魔王の器》を墓地へ落とす手間を省き、1マナ以下のスペルは《戦慄衆の秘儀術師》で再利用できるためです。攻撃的に立ち回り、ゲームを有利にコントロールしていきましょう。
アゾリウスオーラ
4 《島》
4 《神聖なる泉》
4 《氷河の城砦》
2 《啓蒙の神殿》
-土地 (22)- 2 《羽ばたき飛行機械》
4 《命の恵みのアルセイド》
4 《無私の救助犬》
2 《不屈の護衛》
4 《コーの精霊の踊り手》
2 《アダントの先兵》
-クリーチャー (18)-
《コーの精霊の踊り手》にオーラをつけることで、アドバンテージを失わずに育てるアグロコンボ。パイオニア顔負けの成長速度を誇ります。
《コーの精霊の踊り手》を中核に据え、ほかはサポート役か攻撃に特化したクリーチャーが選択されています。《命の恵みのアルセイド》と《無私の救助犬》はどちらも《コーの精霊の踊り手》を除去呪文から守り、《羽ばたき飛行機械》と《アダントの先兵》はブロックされにくかったり、除去呪文に強いクリーチャーです。これらへオーラをベタ貼りし、強化していきます。
この3種類が主力となるオーラとなります。前者2種類は毎ターンカードアドバンテージをもたらしてくれるため、対戦相手からすればすぐにでも除去する必要があります。だからこそクリーチャーを守れる《命の恵みのアルセイド》と《無私の救助犬》は重要なのです。
先ほどの2種類のオーラがゲーム展開を有利に進めるものならば、《きらきらするすべて》はゲームを終わらせる必殺技となります。エンチャントとアーティファクトの数だけパンプアップできるため、《羽ばたき飛行機械》や《命の恵みのアルセイド》の「プロテクション」と合わせて、一気にライフを削りきりたいですね。
このアーキタイプの骨子はクリーチャーにオーラを付けて強化するものですが、このオーラの選択肢こそ悩む部分です。今回のデッキリストでは《秘儀での飛行》と《好奇心》が入っていますが、同じ飛行を付与するオーラでも《知識のカルトーシュ》のように手札の減らないものや再利用できる《歩哨の目》もあります。メタゲームに合わせて、最適なものを選択肢していきましょう。
シミック+α
攻撃的なデッキが目立つヒストリックですが、《死者の原野》亡き後のコントロールをみていきましょう。《探検》の加入により2マナのランプ呪文が8枚となり、安定してマナ加速を狙えます。どちらもベースはシミックであり、カード選択によりバントとスゥルタイへと派生しています。
2 《森》
1 《平地》
3 《寓話の小道》
4 《繁殖池》
4 《神聖なる泉》
4 《寺院の庭》
4 《内陸の湾港》
2 《氷河の城砦》
2 《陽花弁の木立ち》
-土地 (28)- 4 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
-クリーチャー (4)-
4 《成長のらせん》
3 《ドビンの拒否権》
1 《神秘の論争》
1 《スフィンクスの啓示》
4 《神の怒り》
2 《サメ台風》
3 《覆いを割く者、ナーセット》
4 《ドミナリアの英雄、テフェリー》
1 《世界を揺るがす者、ニッサ》
1 《精霊龍、ウギン》
-呪文 (28)-
デッキ構造はスタンダードのバントランプと同じく、マナを伸ばしてパワーカードによるコントロールです。このデッキの魅力は絶対的なリセットスペル《神の怒り》と、1枚でカードアドバンテージエンジンとフィニッシャーも兼ねる《ドミナリアの英雄、テフェリー》でしょう。いずれも多大なアドバンテージを生み出し、攻守の起点となります。
2ターン目のマナ加速が安定して行えることで、後手であっても3ターン目に《神の怒り》をキャスト可能であり、先手であれば4ターン目に《ドミナリアの英雄、テフェリー》でマウントをとることも狙えるようになっています。
増えたマナの用途ですが、《精霊龍、ウギン》に加え《スフィンクスの啓示》も採用されています。《ハイドロイド混成体》と違い打ち消されてしまいますが、支払った分だけアドバンテージを獲得できます。
2 《森》
1 《沼》
4 《寓話の小道》
4 《ゼイゴスのトライオーム》
4 《繁殖池》
4 《草むした墓》
3 《湿った墓》
2 《内陸の湾港》
1 《森林の墓地》
2 《ヴァントレス城》
-土地 (29)- 4 《ハイドロイド混成体》
4 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
-クリーチャー (8)-
こちらは現在スタンダードで支配的な強さを発揮しているスゥルタイランプのアップデートバージョンです。デッキ構造はほとんど同じですが、個々のカードパワーが上がっています。特に《思考囲い》はどんな相手にも効果的な1枚であり、《思考消去》と違い1マナであるためマナ加速と被らずにキャストできる点も見逃せません。
《大渦の脈動》の存在はアグロデッキだけではなく、オーラやプレインズウォーカーなどすべてのパーマネント対策を兼ねる柔軟な1枚です。《群衆の親分、クレンコ》のトークンも一掃できるため、使いどきを間違えないようにしましょう。
打ち消し呪文も豊富に採用できます。環境には《検閲》や《神秘の論争》、《否認》など選択肢は無数にありますが、ここでは《否定の契約》に注目してみましょう。
タップアウト気味に動くこのデッキでは、自分の強力なパーマネントをキャストしながら、相手の不意を突き、反撃の芽を摘む噛み合ったカードです。特に、打ち消す呪文用のマナを残さずにタップアウトで《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《世界を揺るがす者、ニッサ》をキャストできるのは大きく、ゲームを決定づけることにもなり得ます。
最後に、禁止改定後に行われたオンライン大会の結果から、2つのデッキをご紹介していきます。
MTG Arena Zone Historic Open: MtGHistoric Subreddit Tournament #15
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Vomi | シミックランプ |
準優勝 | Lukas Dusek | 赤単バーン |
トップ4 | Ophir Marom | ゴブリン |
トップ4 | Noé Alessandro Rivera Carvallo | ラクドスミッドレンジ |
トップ8 | Ryan Betrix | ラクドスミッドレンジ |
トップ8 | Pedro Urquisa Barbosa | バントスピリット |
トップ8 | Flavio Ausilio | ゴブリン |
トップ8 | Lino Desmidt | ラクドスミッドレンジ |
(MTGMELEEより引用)
参加者134名で開催されたMTG Arena Zone Historic Open: MtGHistoric Subreddit Tournament #15はVomi選手が10-0という素晴らしい成績で優勝となりました。赤を基調とした攻撃的なデッキが上位陣に多かったものの、マナ加速に全力を傾けたシミックランプが制しています。
大会情報はこちら。
シミックランプ
2 《島》
4 《繁殖池》
4 《内陸の湾港》
3 《神秘の神殿》
2 《ギャレンブリグ城》
1 《オラーズカの拱門》
1 《爆発域》
-土地 (28)- 3 《樹上の草食獣》
4 《ハイドロイド混成体》
4 《自然の怒りのタイタン、ウーロ》
2 《ムル・ダヤの巫女》
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》
-クリーチャー (14)-
2色であり、除去呪文を持たないカラーコンビネーションのため、全精力をマナ加速へと傾けています。実に、デッキの内47枚がマナ関連とかなり偏った構成となっており、《成長のらせん》と《探検》から《自然の怒りのタイタン、ウーロ》や《ムル・ダヤの巫女》へと繋げ、5ターン目の《精霊龍、ウギン》を目指します。
ノーガード戦法ですが、《樹上の草食獣》からはじめてマナ加速を4枚キャストできれば、最速4ターン目に《精霊龍、ウギン》が登場することになります。初手に《樹上の草食獣》を見つけた場合は、ここを目指していきましょう。
メインボードはランプスペルとマナを伸ばしたあとに使用するスペルのみで構成され、妨害要素は一切ありません。そのため赤単やゴブリン、アゾリウスオーラとはスピード勝負となるものの、《精霊龍、ウギン》の制圧力があるため、クロックスピードの遅いミッドレンジタイプやマナ加速で後れをとるシミック+α系には強いデッキです。今大会では10回戦中7回がミッドレンジであり、メタゲームの成功者ともいえるでしょう。
《ハイドロイド混成体》や《自然の怒りのタイタン、ウーロ》はあるものの、大振りなデッキゆえに打ち消し呪文には弱くなっています。そのためサイドボードには“打ち消されない”《変容するケラトプス》が4枚が用意されていいるのです。
Arena Community Cup
順位 | プレイヤー名 | デッキタイプ |
---|---|---|
優勝 | Carolyn Kavanagh | 黒単王神 |
準優勝 | Eric Hawkins | ゴブリン |
トップ4 | Zach Dubin | スゥルタイミッドレンジ |
トップ4 | Humberto Patarca | グルールアグロ |
トップ8 | Zack Fink | 赤単アグロ |
トップ8 | DANCYPANTS | ゴブリン |
トップ8 | Sebastian Pineda | 青単テンポ |
トップ8 | Max Sorgenfrey | スゥルタイミッドレンジ |
(MTGMELEEより引用)
(※デッキタイプをクリックするとリストが閲覧できます。)
参加者65名で開催されたArena Community Cupはクリーチャーベースのコンボデッキ、黒単王神を使用したCarolyn Kavanagh選手が優勝しました。非常に独創的なデッキであり、台風の目ともなりそうです。
トップ8デッキリストはこちら。
大会放送リンクはこちら
黒単王神
3 《ロークスワイン城》
4 《ファイレクシアの塔》
-土地 (22)- 4 《墓所破り》
4 《縫い師への供給者》
4 《悪魔の職工》
4 《ラゾテプの肉裂き》
4 《忘れられた神々の僧侶》
3 《ぬかるみのトリトン》
1 《脳蛆》
4 《悲哀の徘徊者》
1 《貪欲なチュパカブラ》
1 《夜の騎兵》
2 《虐殺のワーム》
-クリーチャー (32)-
非常に独創的なデッキで大会を制したのがこのデッキです。『アモンケットリマスターズ』により加わった《王神の贈り物》を中核に据えた、ミッドレンジタイプのコンボデッキになります。
《縫い師への供給者》、《ぬかるみのトリトン》で墓地にクリーチャーを落としていき、《来世への門》から《王神の贈り物》をサーチして、リアニメイトしながら押し切るデッキ。《虐殺のワーム》や《貪欲なチュパカブラ》は特に相性がよく、クリーチャーベースのデッキが多いヒストリックには、適したカードです。
クリーチャーが多いデッキですが、アグロではなくコントロール色の強いものになります。《忘れられた神々の僧侶》と《墓所破り》といったクリーチャーもあり、リソースゲームでは負けません。
墓地に依存しているため対策カードにかなり弱そうにみえるかもしれませんが、環境に蔓延るのは《墓掘りの檻》の一択。《上流階級のゴブリン、マクサス》や《集合した中隊》、「脱出」を封じる強力な対策カードですが、《王神の贈り物》へのメタカードとはなりません。デッキ自体もメタゲームの隙を突いた選択となったようです。
おわりに
今回はヒストリック環境の主要デッキについてお届けしました。紹介した以外にもサクリファイス系やスピリットなど、『アモンケットリマスター』と『Jumpstart』で強化されたヒストリックのデッキは多数あります。次の大会ではどんなデッキが活躍するのでしょうか?
今週末にはMTG Arena Zone Historic Open: MtGHistoric Subreddit Tournament #16が控えています。次回もヒストリックの情報をお届けしたいと思います。