HJインタビュー: BIGMAGIC協賛「adam paquette直筆プレイマット争奪モダン」HJ 井谷 大志氏

晴れる屋

By Daisuke Kawasaki





大幅な禁止カード変更が行われたり、来期プロツアーレギュレーションから外れたりと、激動が続くモダンというレギュレーション。

だが、そんな中で、いや、そんな中だからこそ、モダンで行われたBIGMAGIC協賛「adam paquette直筆プレイマット争奪モダン」には100名を超えるモダンプレイヤーが集結した。

ここでは、そんなBIGMAGIC協賛「adam paquette直筆プレイマット争奪モダン」のヘッドジャッジを務めた井谷 大志氏へのインタビューを行おう。





-- 「今回は、ヘッドジャッジ、おつかれさまでした。このヘッドジャッジインタビューでは、ジャッジになったキッカケを聞かせていただくことが多いのですが……まずは、ジャッジになったキッカケを聞かせていただいてよろしいですか?」

井谷 「うーん……実は少しお恥ずかしいのですが、他にインタビューをされていた方々ほど、『こういうジャッジになりたい』みたいなヴィジョンがあってジャッジになったわけではないんですよね」

-- 「といいますと?」

井谷 「僕も北海道のジャッジなんですが、地域コーディネーターの牧野さんのイベントをお手伝いしてまして、(【昨日インタビューされていた】)東志さんと同じ日に、会場に行ったら突然レベル1の試験用紙を渡されて『これを受けるのが今日の仕事だ』って言われたんですよ」

-- 「それは突然ですね。その前にイベントのお手伝いっていうのは、やはりフロアのお手伝いなどをなさっていたということですか?」

井谷 「いやいやいや!基本的に、大会中はカバレージなどの記事を書いていて、大会の前後では会場の片付けなどをしていたので……会場でイベントに関わっていたわけですけど、正確な意味ではジャッジの仕事をしたことはなかったと言ってもいいかもしれません」

-- 「ある程度のイベントの感覚は仮にわかっていたとしても、それこそ、ルール部分とかってどうやって勉強したんですか?」

井谷 「勉強というか……そもそも、ジャッジになる前は、いわゆるサーキットプレイヤー(主に権利獲得のために各地を回るプレイヤー)で、PTQ行ったり、グランプリをまわったりしていたんです。それこそ、プロツアーも3回ほど行ったことがあるんですが……で、プレイヤーとしてスキルを磨いているウチに、カードのルールについての知識を身につけていったという感じです」

-- 「なるほど……そういうことはあるんですね」

井谷 「実際、ジャッジとしての活動をしているかどうかはともかくとして、プレイヤーでレベル1を受けて受かったって人は多いじゃないですか。それこそ、津村 健志さんとか。ジャッジ活動はある程度以上の期間、活動しなければ失効してしまうので、ずっと保持しているかどうかは別ですが、プロはもちろん、セミプロくらいのプレイヤーなら、受けて受かる人は結構多いと思います」

-- 「そこで、レベル1になったことをキッカケに、ジャッジとして活動されるようになったというわけですね」

井谷 「そうですね。昨年の9月末頃に、レベル2に認定していただいたんですが、そこまでの20ヶ月間、一年の半分くらいはジャッジをやっています。ジャッジ活動の履歴を確認できるんですが、三十数週くらいやってますね」

-- 「北海道でジャッジをやってらっしゃるということですが、それでは東志さんの札幌ジャッジゼミの方も……」

井谷 「一緒に活動しています」

-- 「ちなみに、昨日につづいてのインタビューとなってしまうのですが、札幌ジャッジゼミとは、どのような活動をしているのですか?」

井谷 「基本的には、札幌のジャッジで集まって、間違えやすいルールや、最近変わったルールを実際のカードを使ったプレイを見て意見を交わす感じです。いわゆる《実物提示教育》ですね」

-- 「なるほど。確かに、ただテキストを読むよりも実際のカードで見たほうが理解もしやすいですし、なにより実際のフロアでも気が付きやすいですもんね。ちなみに、何人くらいでいつ頃やっているんですか?」

井谷 「10人前後ですね。仕事の都合などもあるので、平日に集まるのは難しいので、PPTQやGPTがない土曜日、もしくは日曜日にやってます」





-- 「年の半分以上でジャッジをやり、それ以外の週末にも札幌ジャッジゼミなどの活動があるとなると、プレイしている暇がないですよね。以前は、サーキットプレイヤーだったということですが……」

井谷 「いや、今もプレイヤーも続けていますよ!今も年間PWPが2250くらいあります。ジャッジでこれくらいためてる人はほとんどいないんじゃないでしょうか。選手権だったり、FNMだったり、でれる大会はでてます」

-- 「すごいですね!ジャッジをしつつ、プレイヤーへの情熱もキープしているという……」

井谷 「もちろん、プレイをする時間は減りましたが、情熱はジャッジもプレイヤーも同じくらいにかけています。色々なスタイルのジャッジがいるとは思いますが、プレイする回数が多いと、自分の場合はプレイヤーに寄り添った考え方でジャッジングができると思いますし」

-- 「じゃあ、海外グランプリなどにも行くんですか?」

井谷 「プレイヤーとしてですか?実はジャッジとしてもグランプリ・台北に採用が決まりまして、今後は海外でもジャッジをしていきたいと思っています。今のところ、クアラルンプールとサンティアゴは応募する予定です」

-- 「プレイヤーとしての遠征のつもりで聞いたのですが、ジャッジとしても海外進出はすごいですね。ちなみに、国内だとどうなんですか?」

井谷 「グランプリなどももちろんですが……実は、第一回が札幌だった縁もあって、マジックチャレンジにはプレイヤーで参加した一回も含めて、毎回参加させていただいています」

-- 「それでは、日本各地を回るチャンスもあるのですね。それでは、最後に、この記事を読んでいる方へのメッセージをお願いいたします」

井谷 「僕、旅が大好きなのでサーキットもしてたんですが、ジャッジと旅は親和性が高いので、旅好きの方にはオススメです。それと、個人的には死ぬまでに47都道府県すべてでジャッジをしたい!という夢があるので、各地で『イベントしたいな』と思う方はぜひ【itanimtgjudge@gmail.com】こちらのメールアドレスまでご連絡ください!ちなみに、先日は沖縄にイベントで行きました!

-- 「47都道府県すべて、というのは聞きそうで意外と聞かない目標ですね。今日はありがとうございました」


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