【プロツアー『イニストラードを覆う影』】前の【グランプリ・北京2016(リミテッド)】から始まった4連戦は、【グランプリ・トロント2016】、【グランプリ・東京2016】とスタンダードグランプリ2連戦を戦って終わりました。
飛び回ることには慣れているものの、さすがに疲れ気味です(笑)
そんなときは、なるべくしっかり睡眠をとって頭を稼働させるようにしていますが、終わったイベントについて記憶が新鮮なうちに書き止めて今後に活かすのもまた重要なので、いい結果ではありませんでしたがしっかり書き残しておこうと思います。
■ グランプリ・トロント2016
【前回】書いたようにプロツアー『イニストラードを覆う影』のスタンダードでは青赤コントロールを使用して大敗しました。
皆さんご存知のように、トップ8へは8種類のデッキが進出したという結果に。
「大量の優良デッキがおおむねプロツアーで出てしまった」
と考えることもできますが、
「多様性がある環境の象徴、まだまだ凄いのが眠っている可能性がある」
と受け取ることもできました。
この段階で【グランプリレース】は5点差を付けられて2位。5点というのはグランプリでの3位に相当するポイントで、大差であるといえます。
大逆転しなければならない。
この環境でのスタンダードのグランプリには4回出るから、毎回最適なデッキを選ぶための経験値を付けたい。
この思考から探求ルートを選択し、限られた時間で幅広く試していくも自分の中での選択していいラインを越えるデッキができずに、気が付けば当日の午前2時でギブアップ。
結果、プロツアーのチームデッキだったため知識はあったものの、全く回したことがないバントカンパニーにささやかな変更を加えてオンラインでリスト提出。
4 《森》 3 《島》 3 《平地》 3 《梢の眺望》 3 《大草原の川》 4 《進化する未開地》 3 《伐採地の滝》 2 《ヤヴィマヤの沿岸》 -土地 (25)- 4 《薄暮見の徴募兵》 4 《ヴリンの神童、ジェイス》 4 《森の代言者》 4 《跳ねる混成体》 4 《反射魔道士》 4 《不屈の追跡者》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 -クリーチャー (26)- |
2 《ドロモカの命令》 4 《集合した中隊》 3 《オジュタイの命令》 -呪文 (9)- |
4 《否認》 3 《払拭》 3 《悲劇的な傲慢》 2 《狩猟の統率者、スーラク》 2 《侵襲手術》 1 《龍王ドロモカ》 -サイドボード (15)- |
プロツアーに向けて研究されまくったあと、いきなり新しい最強デッキができる可能性が高くないのは分かっているから、今回はぐちゃったらバントカンパニーを使おうとなんとなく考えていた。リミテッドで培った戦闘に関するスキルが活きることや、適時カウンターを構える動きができればシンプルで強いデッキだと受け取っていた。
メングッチやモリカツらがプロツアーで使用したリストから変更したのは主に下記の2点。
《大天使アヴァシン》2枚を抜き、《不屈の追跡者》を2枚から4枚に。
前者はこのデッキでは本領を発揮できない上、サイドアウトすることが多い。後者は《集合した中隊》経由の驚異的プレッシャーにもなるパワーカード。同系にも強いし、プロツアーのときよりコントロールが多いだろうことを含めても4枚以外はありえないと感じた。
《ドロモカの命令》を4枚から2枚に、《オジュタイの命令》を1枚から3枚に。
どちらもよくサイドアウトするカードではあるけど、メタゲームができた後に伸びるのはコントロールだから、よりコントロールを意識したかった。《謎の石の儀式》は割りにくくなるが、黒緑アリストクラッツは意識されたら減りやすい、負けやすいタイプのデッキだと考えた。あとはマナベースとサイドボードを若干変えたのみ。
結果は11-4でプロポイント2点。
《大天使アヴァシン》を抜いて《不屈の追跡者》を4枚にしたのは正解だと感じ、命令に関しては《ドロモカの命令》3枚、《オジュタイの命令》2枚が最適だったと感じた。フィールドには黒緑アリストクラッツが予想より多く、2回当たって片方は負けもした。
グランプリレース1位のファブリジオもバントカンパニーを使用して3点取っていて、更に差が開いてしまった。
3、4度目となるトロントは夜景が綺麗で飯も美味かった。かなり好きな場所。
■ グランプリ・東京2016
19 《沼》 4 《見捨てられた神々の神殿》 3 《荒廃した湿原》 -土地 (26)- 4 《搭載歩行機械》 3 《忘却蒔き》 2 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》 -クリーチャー (9)- |
4 《強迫》 4 《闇の掌握》 2 《精神背信》 4 《骨読み》 4 《破滅の道》 4 《衰滅》 3 《灯の再覚醒、オブ・ニクシリス》 -呪文 (25)- |
3 《ゲトの裏切り者、カリタス》 3 《現実を砕くもの》 3 《究極の価格》 2 《精神背信》 2 《鞭打つ触手》 2 《悪性の疫病》 -サイドボード (15)- |
結論から言うと、
わけがわからんデッキで出て、なす術なく負けた><
練習でかなり手応えを感じて出たものの、幻だった。大事なイベントに新しいデッキで出るのはかなり勇気がいることだと思う。どれだけ手応えがあったとしても、実績がないデッキの根拠は低い。
勇気があるというのは自分の長所だと思うから、臆病になろうとは思わない。目先のリターンばかりを追うのでなければ勇気を持って踏み込むのはいいことだ。茨の道をくぐった先に絶景が待っているのはよくあること。
プロとして今回反省するべきは、「幻の手応え」。なぜこんなものを得てしまったのかを考える。
1つ目はデッキができるまでの経緯。
赤黒飛行→黒タッチ赤アグロ→黒単ミッドレンジ→黒単コントロール→黒単エルドラージコン
上記の4段階進化を経てできたデッキだったため、進化を重ねたことによる手応えがあった。ヤジロベーが4段階進化して自信がついたからといって、悟空のベースに勝てるとは限らない。とんだ落とし穴だ。
2つ目はデッキタイプによる加点が少なかったこと。
3ターン目《ゼンディカーの代弁者、ニッサ》。4ターン目《集合した中隊》。それから5ターン目《ゴブリンの闇住まい》のような、パワフルなハメパターンの少ない対応型のデッキであるため、カード構成や結果はメタゲームに依存する要素が高い。
もともと多様な環境であったことに加えて3000人規模のグランプリなのだから、捌けないデッキや展開に遭遇する可能性はいくらでもある。この点に関してもっと厳しい目で見るべきだった。素のデッキパワーは低いし、総合的に考えた場合のデッキ点数も低かった。
3つ目はダブルチェックがなかったこと。
なぜ誰にも見せなかったのか。悔やまれる。結果これで出るにしても、少なくとも《面晶体の記録庫》を入れたほうがよかったと敗北中に感じたことは友人の目から見ても明らかだった。
また、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》の2枚目は《闇の誓願》のほうがよかった。たまたま「おお兄弟……」なデッキが【グランプリ・ニューヨーク2016カバレージのデッキテク】に上がっていたけど、両方採用されていた。
真剣に打ち込んではいたけど、気が付けば視野が狭くなっていた。
上記が主なところ。
また、グランプリレースで大逆転しなければならないことで「イチかバチか」を受け入れる深層心理になっていて、普段以上に勇気が出てしまったのではないかとも考えている。
その結果、9点差に追いやられてしまった。
会場では「ポイントレース頑張ってください、応援してます!」や「トモハルグランプリ頑張ってよ^^」などたくさんの人に言ってもらえて嬉しかっただけに、もの凄く不甲斐ないと感じる結果。
だけども、同日開催を除く全部のグランプリに出るというそもそものシーズン目標達成もあるから引き続き全部行くし、出るからにはまだまだ諦めずに狙っていく。
今回みたいにピエロになる可能性があろうとも、目標達成のためにホームランを狙っていくことでこれからの糧にもしていきたい。逆転不可能な差になった場合は、まずは安打の練習に力を入れそうですが(笑)
なんにせよ、リミテッドに寄せてやってきた期間が長かったぶん、改めて構築戦と真摯に向き合っていきます。
そうそう、グランプリ終了後に開催させてもらった「帰ってきた不特定マジック人飲み会」は100人とはいかなかったけど、60人ぐらいで笑顔で飲めてハッピーでした!
日々に追われるなか、しばらくぶりとなった飲み会主催でしたが、多くの人に喜んでもらえて嬉しかったのでまた近いうちに飲み会開催します!
☆みんなマジックの仲間☆
をテーマにこれからたくさんの人と一緒に盛り上っていけたらと思います^^
そんではまた♪
トモハル
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