例によって前回同様に参加者たちのデッキリストの中から面白そうなものをピックアップしてお届けする。
なおこのシリーズ、デッキ名はこちらで勝手に付けさせてもらっている。
7 《山》 2 《平地》 4 《聖なる鋳造所》 4 《乾燥台地》 3 《断崖の避難所》 1 《岩だらけの大草原》 2 《魂の洞窟》 -土地(23)- 4 《戦隊の鷹》 2 《オーリオックのチャンピオン》 1 《呪文滑り》 4 《大爆発の魔道士》 2 《村の鐘鳴らし》 4 《修復の天使》 3 《なだれ乗り》 3 《目覚ましヒバリ》 2 《鏡割りのキキジキ》 -クリーチャー(25)- |
4 《信仰無き物あさり》 4 《稲妻》 2 《稲妻のらせん》 2 《ボロスの魔除け》 -呪文(12)- |
4 《スレイベンの守護者、サリア》 3 《仕組まれた爆薬》 2 《焼却》 2 《摩耗+損耗》 2 《神々の憤怒》 1 《盲従》 1 《血染めの月》 -サイドボード(15)- |
GAPPO!GAPPOじゃないか!
『赤白GAPPO』といえばプロツアー京都09でメタゲームの中心にあったアーキタイプだが、このデッキはその系譜に連なるものだ。
肝は《戦隊の鷹》で水増しした手札を《信仰無き物あさり》で有効活用し、《大爆発の魔道士》や《なだれ乗り》で相手の妨害をしながら、《目覚ましヒバリ》で蓋をすることで相手のやる気を奪いにいく。
それだけでなく、トッププロの1人であるStanislav Cifkaがグランプリで使用した赤白双子の要素もハイブリッドしてある。《村の鐘鳴らし》はさながら白い《詐欺師の総督》だ。
実に野心的な構築なので、是非更なる研究を重ねて欲しい。
2 《沼》 1 《森》 1 《山》 1 《平地》 2 《血の墓所》 2 《踏み鳴らされる地》 1 《神無き祭殿》 1 《草むした墓》 1 《寺院の庭》 3 《血染めのぬかるみ》 2 《樹木茂る山麓》 2 《吹きさらしの荒野》 2 《偶像の石塚》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 1 《樹上の村》 1 《怒り狂う山峡》 -土地(24)- 4 《若き紅蓮術士》 4 《聖遺の騎士》 -クリーチャー(8)- |
4 《信仰無き物あさり》 3 《カラスの罪》 3 《コジレックの審問》 1 《炎の突き》 3 《壌土からの生命》 2 《忌まわしい回収》 3 《小悪疫》 3 《未練ある魂》 1 《吸命》 2 《化膿》 1 《屈辱》 2 《突撃の地鳴り》 -呪文(28)- |
2 《外科的摘出》 2 《古えの遺恨》 2 《神々の憤怒》 2 《真髄の針》 2 《倦怠の宝珠》 1 《吸命》 1 《屈辱》 1 《塩まき》 1 《罠の橋》 1 《幽霊街》 -サイドボード(15)- |
三原 槙仁が作り上げた『CAL』と言えば我々の世代のプレイヤーにとってはまさしくデッキビルダーの夢そのものだった。
それ以降《壌土からの生命》を使用した『ローム』デッキはメタゲームの隙間を縫っては活躍したが、次々と増える墓地対策カードを前に、段々とプレイヤーの記憶から忘れ去られていった。
しかし、今こうして蘇ることができたのだ。
《突撃の地鳴り》を貼ってニヤニヤしながら《壌土からの生命》を『発掘』する、あの快感をもう一度。
3 《島》 3 《沼》 1 《山》 2 《血の墓所》 2 《湿った墓》 3 《血染めのぬかるみ》 3 《汚染された三角州》 4 《宝石の洞窟》 -土地(21)- 4 《猿人の指導霊》 4 《セドラクシスの死霊》 -クリーチャー(8)- |
4 《燃え立つ調査》 4 《呪文貫き》 3 《撤廃》 2 《カラスの罪》 1 《燃焼》 4 《差し戻し》 4 《小悪疫》 3 《悲しげな考え》 4 《無駄省き》 2 《リリアナの愛撫》 -呪文(31)- |
3 《呪文嵌め》 2 《残響する真実》 2 《神々の憤怒》 1 《月の大魔術師》 1 《根絶》 1 《ハーキルの召還術》 1 《集団疾病》 1 《血染めの月》 1 《虚空の力線》 1 《大祖始の遺産》 1 《倦怠の宝珠》 -サイドボード(15)- |
カードがマニアックすぎて一見して何のデッキだかわからないかもしれないが、これは《無駄省き》を中心にしたコンボデッキである。
そういえばrizer先生も挑戦していた。
@WanderingOnes @kakao9 @matsugan
先生! この子を大人にしてあげてください! pic.twitter.com/0x3FDMlmt8
— rizer (@rizer1891) 2014, 8月 19
いずれの形にも共通するのは、《燃え立つ調査》。相手の手札がたとえ0枚からでも3枚ディスカードさせることができるこのカードと《無駄省き》との相性は抜群だ。
4枚入った《宝石の洞窟》からして、もしかするとダイスで勝っても後手を取る気でいるのかもしれない。漢気溢れる構築である。
1 《平地》 4 《パルンズの柱》 4 《古代の聖塔》 2 《宝石鉱山》 4 《地平線の梢》 2 《闇滑りの岸》 1 《金属海の沿岸》 4 《魂の洞窟》 2 《反射池》 -土地(24)- 4 《教区の勇者》 4 《貴族の教主》 4 《翻弄する魔道士》 3 《スレイベンの守護者、サリア》 3 《爪鳴らしの神秘家》 3 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 3 《リーヴの空騎士》 4 《カマキリの乗り手》 4 《包囲サイ》 4 《ファルケンラスの貴種》 -クリーチャー(36)- |
-呪文(0)- |
4 《罪の収集者》 3 《クァーサルの群れ魔道士》 2 《呪文滑り》 2 《イゼットの静電術師》 2 《第10管区のラヴィニア》 1 《ヴィティアの背教者》 1 《オルゾフの司教》 -サイドボード(15)- |
最後は最近モダンDEで4-0したことが話題となった5色人間。
しかしこのデッキはそこからさらに改良を施し、《貴族の教主》《爪鳴らしの神秘家》という2種のマナクリーチャーを搭載して3~4マナ域へのジャンプアップを目論んでいる。
そう、《爪鳴らしの神秘家》も『人間』なのだ。《カマキリの乗り手》も《リーヴの空騎士》も『人間』だし、サイドボードの《ヴィティアの背教者》や《イゼットの静電術師》《罪の収集者》もみんな『人間』。人間の可能性は無限大なのである。
『クリーチャー36枚、スペル0枚』という一見冗談みたいな構成だが、最近の性能が高いクリーチャーばかりなだけあって見た目以上に強力なデッキなので、一度試してみることをオススメする。
※編注:記事内の画像は、以下のサイトより引用させて頂きました。
『Twitter: @rizer1891』
https://twitter.com/rizer1891