「『ANT』の化身」こと斎藤悠が、遂にフィーチャーエリアに登場だ。使用するデッキはもちろん『ANT』。《神秘の教示者》の退場以降、ドローに不安を抱えるが、斎藤は《思案》と《師範の占い独楽》でのライブラリー操作で、安定度をキープしている。
一方の山下が駆るのは、会場最大勢力とも噂されるマーフォーク。コロンバス以降メジャーとなったタッチ黒とは違った、オーソドックスな形の青単色だ。
Game 1
先手を取った山下がまずは《霊気の薬瓶》からスタートを切る。一方の斎藤の初手はドローに繋がりそうなカードはないが、妨害手段とマナ加速が多い。《もみ消し》を考慮して自身のメインターンにフェッチランドを起動する。
することが限られた山下は《銀エラの達人》と《変わり谷》でアタックし、《霊気の薬瓶》から《アトランティスの王》を送り込んでサイズアップ。斎藤は《銀エラの達人》を《蒸気の連鎖》で手札に戻し、ダメージを抑える。《不毛の大地》が斎藤の《Underground Sea》を割り、最善を尽くす。
だが、斎藤は《水晶鉱脈》と《水蓮の花びら》からマナを出して《むかつき》。これで大量のマナとカードを得た斎藤は、幾度となく行ってきたであろう手順を経て、山下に20点の《苦悶の触手》を叩きこんだ。
斎藤 1-0 山下
斎藤は《沈黙》を減らし、《思考囲い》をサイドインする。
Game 2
《島》から《呪い捕らえ》スタートの山下。斎藤はセットランドののち、《水蓮の花びら》、《思案》と続ける。
2体の《呪い捕らえ》がクロックを刻むだけの静かなターンが1ターンが過ぎ、斎藤の仕掛ける《思案》に対して、山下は《呪文貫き》。斎藤は《水蓮の花びら》を使って2マナを出してこれを支払う。山下は少考するが、《呪い捕らえ》は温存しておく。
まだ土地が1枚の山下に対し、斎藤の《思考囲い》が刺さり、2枚の《目くらまし》を1枚に減らす。《暗黒の儀式》をプレイし、山下に《目くらまし》と《呪い捕らえ》を使わせたところでターンを返す。
山下は未だにランドを引けない。安全なターンが帰ってきた斎藤は、手札に残った《暗黒の儀式》と《陰謀団の儀式》を全力で使いきって《冥府の教示者》から《不正利得》。更にマナを増やしたうえで《冥府の教示者》から《冥府の契約》を持って来てストームを稼ぎ、最後にサーチしたのはもちろん《苦悶の触手》。
斎藤 2-0 山下