ここまで5戦全勝の二人。ここで勝つと大きくベスト8に近づくマッチとあり、真剣な空気を放っている。
そして……なんとこの二人のデッキには、両方とも《引き裂かれし永劫、エムラクール》が入っているのだ。《実物提示教育》からの高速降臨を目論む大久保と、《セラの聖域》からの膨大なマナから通常プレイを目指す白緑エンチャントレスの太田。レガシーだからこその怪獣大戦争を制するのははたしてどちらなのか。
Game1
まずは太田が《森》から《楽園の拡散》。マナ加速でもありコンボパーツにもなりうる重要なパーツだ。一方の大久保は《島》を追く静かなスタートだ。
大久保は《古えの墳墓》を置き、3マナから《実物提示教育》!
太田の場に《森》が増えたのに対し、大久保の場には《大祖始》が2ターン目にして登場する。
しかし、太田は《エレファント・グラス》を盤面に設置。黒いクリーチャーである《大祖始》のアタックが封じられる。
が、大久保はエンドに《直観》か《引き裂かれし永劫、エムラクール》を3枚サーチ。
このサーチの仕方はもちろん、大久保の手に握られている2枚目の《実物提示教育》を示している。
太田も2枚目の《エレファント・グラス》を場に置くのだが、大久保は4マナを払い、ゆっくりと《引き裂かれし永劫、エムラクール》をレッドゾーンに送り込んだ。
太田 0-1 大久保
Game 2
太田は見るなりマリガン。大久保は渋い顔を見せるが、7枚でキープ。そして6枚を手に取った太田は「……今度は土地がないや」と呟き、再びライブラリーに手をかけた。
《森》1枚でしばらく止まってしまった太田。大久保は《Tundra》からスタートして、太田のエンドに《渦まく知識》をプレイし手札を整えていく。
太田は何とか2枚目の土地にたどり着き、《アルゴスの女魔術師》を通す。が、大久保はこのエンドに《直観》から《引き裂かれし永劫、エムラクール》を3枚公開し、1枚を手札に加える。
と、ここまで青いカードしか見せていないはずの大久保だが、なぜか《山》が場にある。《思案》で見つけた4枚目の土地も《Volcanic Island》だ。
その理由は、大久保の《実物提示教育》が解決されたときに判明する。
《騙し討ち》。
滅殺6が、大久保の全てのパーマネントを吹き飛ばした。
太田 0-2 大久保