赤単 サンプルリスト
デッキの動き
赤単は、1~3マナの軽量クリーチャーをマナカーブに沿って展開し、火力でブロッカーを対処しながら早期に20点を削りきるアグロデッキです。スタンダードでもお馴染みのデッキですが、各種パーツがアップデートされています。
《熊野と渇苛斬の対峙》はこのデッキを代表する1枚であり、1マナ域を埋めつつ後続強化、ダメージ源と複数の役割を持っています。
《叫ぶ宿敵》は攻防で活躍するクリーチャーであり、その常在型能力により巨大なブロッカーが立っている状況でも躊躇せずに攻撃へと向かえます。《砕骨の巨人》は複数のモードを持つ使い勝手の良いカードです。相手のクリーチャーを除去したり、ライフを削ったりしながら、クリーチャーとしても使えます。
展開力に傾倒しているのみならず、中~長期戦に備えて複数の直接ダメージ源を持ち合わせています。《陽背骨のオオヤマネコ》は特殊土地の多いパイオニアにはフィットした1枚です。ゲームを締めくくるのに最適なクリーチャーです。
《ラムナプの遺跡》は土地カードでありながらダメージ源となり、最後の数点を削りきる助けとなります。
序盤
序盤はマナカーブに沿って《熊野と渇苛斬の対峙》や《心火の英雄》を展開していきます。《熊野と渇苛斬の対峙》はⅡ章で後続のクリーチャーを強化できるため、最優先でプレイしたい1枚。
《心火の英雄》は後述する《多様な鼠》とセットで運用したいクリーチャーです。
2マナ域に採用されているのは《熾火心の挑戦者》《多様な鼠》と、スタンダードでもお馴染みの2種類のハツカネズミ。
《心火の英雄》から《多様な鼠》の動きが決まれば二段攻撃を付与することで「雄姿」が誘発し、2ターン目にして4点ダメージ!この2枚だけで淡々と、それでいて圧倒的なダメージを稼げます。実質2ターンキル!
中盤
中盤は速攻を持つクリーチャーをいかしてライフを攻めていきます。《叫ぶ宿敵》はブロックを躊躇させるダメージ反射能力を有しており、相手のクリーチャーのサイズを無視して淡々と攻撃へ向かえます。
《光砕く者、テルサ》は手札を最適化しつつ、即座に攻撃できます。後半では無作為ながらカードアドバンテージ源としても活躍が期待できます。
邪魔なブロッカーは各種火力で排除しましょう。《砕骨の巨人》は「出来事」として使った後は、クリーチャーとして戦場に出せます。
終盤
赤単アグロの速度を考えれば、ここまででライフを削りきれている場合も十分にあります。相手の土地がタップアウト(すべてタップ状態)の隙を突いて、《巨怪の怒り》で一気にライフをつめきりましょう。
しかしながら、ときにはゲームが長引き消耗戦へともつれ込むことも。そんなときは先ほど紹介した《光砕く者、テルサ》のアドバンテージ能力や《多様な鼠》の「新生」で対抗します。
また、単色、多色問わず、長期戦では《陽背骨のオオヤマネコ》が活躍してくれます。重ね引くことでプレイヤーへ4点5点と直接ダメージを与えて、ライフを削りきります。サイズ感も良く、このデッキのフィニッシャーにあたります。
手札がない場合も諦めるのは早計です。このデッキには能力付きの土地カードが多数採用されており、残る数点のライフを詰めるために活きてきます。
《岩面村》は引いたばかりのハツカネズミへ速攻を付与でき、各種「雄姿」を誘発させることもできます。
《変わり谷》と《バグベアの居住地》はマナ効率の優れたアタッカー。特に《変わり谷》はすべてのクリーチャー・タイプを持つため、《多様な鼠》や《岩面村》とのシナジーを期待できます。
このように赤単アグロはクリーチャーから土地にいたるまで、まったく無駄のない構築になっているのが魅力です。