熊猫杯レガシー準決勝ダイジェスト

晴れる屋

By Kazuya Hirabayashi


さて残すラウンドは2回。
あと2マッチ。

それを勝ち抜くことが出来たなら、たっぷりと用意された賞品を手中に収めることが出来る。

だがそのためには1/4、ざっくり25%を潜り抜けねばならない。


そして奇しくもデルバー系とそれ以外に分かたれた準々決勝、何とデルバー系以外が駆逐されてしまった!?

・・・・これがレガシーか。


では誰が一番《秘密を掘り下げる者》を上手く使えるか、それを見せてもらおうじゃないか。


まずは最後の佐藤対決からだ。



佐藤 慎也(チームアメリカ) vs 佐藤 秋彦(トリコトラフト)

Game 1

慎也の《思考囲い》が秋彦の《石鍛冶の神秘家》を崩す。

だが手札破壊を受けても受けても、秋彦の除去とクロックのドローが止まらない。




二体の《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》が迅速に慎也のライフを削り取った。

佐藤(慎也) 0-1 佐藤(秋彦)


Game 2

ワンマリガン後若干重い手札をキープした慎也。

《真の名の宿敵》
《タルモゴイフ》
《ヴェールのリリアナ》
フェッチランド
《不毛の大地》
《秘密を掘り下げる者》

《Underground Sea》を持ってきて《秘密を掘り下げる者》からゲームを始めることに。
マナ基盤に不安はあるが、マリガン後だけに仕方がない。




佐藤 慎也


そして慎也はこれ以降色マナに巡り合えなかった。


佐藤(慎也) 0-2 佐藤(秋彦)



宗石 英明(パトリオット)vs 見波 大輝(RUGデルバー)

Game 1

見波の《敏捷なマングース》を宗石が《Force of Will》
《秘密を掘り下げる者》で攻め立てる。

見波のそれには《稲妻》を。


だが見波から立て続けに繰り出される《タルモゴイフ》がつらい。

それでも《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》に触れられない限り、ターン数的にはぎりぎり足りるはずだったが。

チャンプブロック用の《石鍛冶の神秘家》《稲妻》で捌くと、見波はライフ1でぎりぎり耐え凌ぐことに成功する。

宗石 0-1 見波


Game 2

これもデルバーの宿命か。

《不毛の大地》により完全なマナスクリューに陥った見波は、《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》によりライフが0になるまで《不毛の大地》一枚しか引くことが出来なかった。

宗石 1-1 見波


この時点で決勝の相手は決まった。
トリコトラフトを使う佐藤秋彦だ。



Game 3

最後のゲームは見波の《Volcanic Island》サーチ、《秘密を掘り下げる者》から始まる。

ここには宗石が《剣を鍬に》を合わせるものの、しっかりと《目くらまし》
さすがはデルバー、これぞデルバー。
ここ一番でベストムーブ、これぞデルバー使いの鑑!(言い過ぎ)

そして《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》には変身しなかったものの追加の《秘密を掘り下げる者》が。
先手後手の有利をしっかりと捉えたデルバーの必殺マウントだ。


 宗石 英明


とはいえ宗石は一体を《紅蓮破》、遅まきながら《秘密を掘り下げる者》で追い縋ろうとする。


だがこれにも《二股の稲妻》
《Tundra》《不毛の大地》

全速力の三波。
《もみ消し》による妨害も含め、ここまで宗石にほとんど何もさせていない。


通常ここまで《秘密を掘り下げる者》が盤面に生存している場合、ゲームの大半はRUGデルバー側のものだろう。




しかし大きな問題が。


この間5回の誘発チェックを《秘密を掘り下げる者》が潜り抜けていた。



そうこうしているうちに宗石の場に《真の名の宿敵》が登場。

だがライフという貴重なリソースを失っている宗石、動くことが出来ない。


時間が与えられたなら。

否が応でも変身する《秘密を掘り下げる者》


そして《昆虫の逸脱者/Insectile Aberration》を止めることは《真の名の宿敵》にも出来ないのだ。


宗石 1-2 見波