『マジック・オリジン』でスタンダード3分クッキング

伊藤 敦

伊藤 敦



 『マジック・オリジン』発売までいよいよあと2日。

 きっと日本中のマジックプレイヤーたちが【カードギャラリー】を見ながら発売を心待ちにしていることだろう。

 かくいう私もその一人だ。それどころか、『マジック・オリジン』のカードを使って既にデッキをいくつか作ってしまった。

 ただし、3分で。

 もちろんここで言う「3分」とは、実際に「3分しかかけていないこと」を意味しているわけではない。

 ただ、デッキのクオリティが3分レベルということだ。

 そんなデッキ載せる意味あるの?と思われるかもしれない。

 だが歴史を変えるような新たな発見は、往々にして既知のアイデアの組み合わせだったりするものだ。

 ならば、「既知のアイデア」をそもそも増やしておくことにも価値はあるはずだ。


 そんなわけで今回は、私が『マジック・オリジン』のカードを使って作り上げた3分クオリティのデッキをいくつか紹介しよう。



■ 1. 青単信心

 『マジック・オリジン』が発売されたら、一番やってみたいドラフトがある。





 《フェアリーの悪党》を集めまくって気持ちよくなりたい。

 そんな《フェアリーの悪党》を構築で使うなら、やはりこのアーキタイプになるだろう。



「青単信心」

21 《島》
1 《ニクスの祭殿、ニクソス》

-土地(22)-

4 《フェアリーの悪党》
4 《惑乱のセイレーン》
4 《グドゥルの闇潜み》
4 《潮流の先駆け》
2 《層雲の踊り手》
2 《前兆語り》
4 《海の神、タッサ》
4 《岸砕きの精霊》
4 《波使い》

-クリーチャー(32)-
3 《鐘音の一撃》
1 《軍事情報》
2 《凱旋の間》

-呪文(6)-
hareruya



 ついに帰ってきた青単信心。《変わり谷》《急速混成》が抜けた穴は大きいが、デッキにならないというほどでもない。

 それに代わりに手に入れたものもある。《潮流の先駆け》はダメージレースにおいて非常に強力で、ついに活躍の舞台を手に入れた《岸砕きの精霊》と合わせて地上のコンバットを支えてくれる。

 《波使い》が最後に一花咲かせることができるか。要注目のアーキタイプだ。

 ちなみにここまで書いてから【やまけんが選ぶ『マジック・オリジン』トップ5】に載っていた「青信心タッチ緑」を見て「あ、こっちの方がクオリティ高い」と思ったことは秘密だ。



■ 2. エルフカンパニー

 おそらく世界中の人間が「緑で、3マナ以下で、伝説じゃないクリーチャー」で検索したであろうこのカードの、一番簡単な使い方がこれだ。





 《森林の怒声吠え》から《群れのシャーマン》を持ってくれば、対戦相手に大ダメージを与えることも期待できる。そんな雑なアイデアから生まれたデッキを紹介しよう。



「エルフカンパニー」

3 《森》
1 《山》
4 《樹木茂る山麓》
4 《マナの合流点》
4 《ラノワールの荒原》

-土地(16)-

4 《エルフの神秘家》
4 《節くれ根の罠師》
4 《葉光らせ》
4 《ドゥイネンの精鋭》
4 《エルフの幻想家》
1 《発生器の召使い》
4 《群れのシャーマン》
2 《失われた業の巫師》
1 《クルフィックスの狩猟者》
1 《森の伝書使》
1 《ティムールの剣歯虎》
4 《森林の怒声吠え》

-クリーチャー(34)-
4 《召喚の調べ》
4 《集合した中隊》
2 《バネ葉の太鼓》

-呪文(10)-
hareruya



 『マジック基本セット2015』にエルフが3体しかいなかったときは「終わった」と思ったが、そこからこねくりまわして何とかこの形まで漕ぎつけた。

 《集合した中隊》から、《召喚の調べ》から、《森林の怒声吠え》から、ありとあらゆる手段で《群れのシャーマン》をサーチする。その他のカードは、ぶっちゃけただのおまけだ。

 とはいえ、8枚のダメランと《節くれ根の罠師》で自分のライフもマッハなので、《光り葉の将帥、ドゥイネン》先生にライフ維持をお願いした方がいいかもしれない。



■ 3. 赤単ゴブリン

 これについてはあまり語ることがない。





 こんだけ「作れ」って言われたらまあ作るよ!!!



「赤単ゴブリン」

21 《山》

-土地(21)-

4 《鋳造所通りの住人》
4 《ゴブリンの栄光追い》
4 《激情のゴブリン》
2 《鐘突きのズルゴ》
4 《ゴブリンの群衆追い》
1 《マルドゥの斥候》
4 《ゴブリンの熟練扇動者》
1 《ゴブリンの踵裂き》

-クリーチャー(24)-
3 《乱撃斬》
4 《稲妻の一撃》
3 《ドラゴンの餌》
4 《かき立てる炎》
1 《凱旋の間》

-呪文(15)-
hareruya



 しかし誰でも思いつくだけに、どのような形の赤単が最善なのかは判定しがたい。

 《軍族童の突発》《アタルカの命令》《ウルドのオベリスク》など、可能性はいくらでも思いつく。

 もしかしたら《槌手》《伝染性渇血症》《ゴブリンの群衆追い》に「速攻」を持たせてブチ切れてみるのもあり……かも!?



■ 4. 赤白ヒロイック

 すごいカードを発見した。





 +3/+2トランプル!?スーパー《怨恨》じゃん!!!



「赤白ヒロイック」

4 《山》
4 《平地》
4 《マナの合流点》
4 《凱旋の神殿》
4 《戦場の鍛冶場》

-土地(20)-

4 《恩寵の重装歩兵》
4 《サテュロスの重装歩兵》
4 《ラゴンナ団の先駆者》

-クリーチャー(12)-
4 《タイタンの力》
4 《神々の思し召し》
4 《果敢な一撃》
4 《ティムールの激闘》
4 《魂の基点》
4 《ドラゴンのマントル》
4 《満月の呼び声》

-呪文(28)-
hareruya



 よし、《ティムールの激闘》だ。以上。

 1ターン目《恩寵の重装歩兵》《サテュロスの重装歩兵》
→2ターン目に《満月の呼び声》をつけてアタック (5点)
→3ターン目にアタックして《果敢な一撃》《ティムールの激闘》 (16点)

 で3キルできるので、あながち馬鹿にしたものでもない。




 今回の記事には斬新なアイデアや突飛な発想はほとんど含まれていないが、それにしても皆さんがこの記事を読むのに3分以上はかかっていないであろうことを踏まえると、その割には得たものがあったのではないかと思うのだが、どうだろうか。

 というわけで、この記事が新しくデッキを作る際の時間の節約になれば幸いだ。


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