例によって前回同様に参加者たちのデッキリストの中から面白そうなものをピックアップしてお届けする。
4 《森》 2 《平地》 1 《島》 4 《吹きさらしの荒野》 2 《溢れかえる岸辺》 4 《豊潤の神殿》 3 《神秘の神殿》 2 《花咲く砂地》 2 《マナの合流点》 -土地(24)- 4 《エルフの神秘家》 4 《羊毛鬣のライオン》 4 《荒野の後継者》 4 《加護のサテュロス》 3 《オレスコスの王、ブリマーズ》 3 《風番いのロック》 -クリーチャー(22)- |
2 《神々の思し召し》 3 《軽蔑的な一撃》 2 《今わの際》 1 《難局》 3 《払拭の光》 1 《ヘリオッドの槍》 2 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 -呪文(14)- |
3 《狩人狩り》 2 《静翼のグリフ》 2 《再利用の賢者》 2 《否認》 2 《異端の輝き》 1 《復仇》 1 《軽蔑的な一撃》 1 《英雄の導師、アジャニ》 1 《太陽の勇者、エルズペス》 -サイドボード(15)- |
まず1つ目はラヴニカ環境からやってきたのかと問いたくなる、氏族の壁を超越したバントカラーのクロックパーミッション。
緑白青という色の特性上相手のパーマネントに触りづらいところを多めの《払拭の光》でカバーしている。
氏族の3色土地がないためマナベースに若干の不安はあるが、ぶん回ったときは相手に本当に何もさせずに勝つこともありそうだ。
そして極めつけは《難局》。インスタントである上に後半役割を失いがちなマナクリーチャーを4/4飛行に変換できるので、対戦相手の意表をつくこと請け合いだ。
5 《森》 1 《沼》 4 《華やかな宮殿》 4 《ジャングルのうろ穴》 4 《茨森の滝》 3 《陰鬱な僻地》 1 《ラノワールの荒原》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(23)- 3 《エルフの神秘家》 4 《サテュロスの道探し》 1 《荒野の後継者》 1 《爪鳴らしの神秘家》 1 《脳蛆》 3 《ニクスの織り手》 2 《クルフィックスの狩猟者》 2 《夜の咆哮獣》 1 《再利用の賢者》 1 《苦悶の神、ファリカ》 1 《海の神、タッサ》 4 《血の暴君、シディシ》 1 《開花の幻霊》 1 《破滅喚起の巨人》 1 《イニストラードの魂》 1 《サグのやっかいもの》 2 《女王スズメバチ》 -クリーチャー(30)- |
3 《召喚の調べ》 1 《残忍な切断》 3 《エレボスの鞭》 -呪文(7)- |
3 《残忍な切断》 2 《スズメバチの巣》 2 《否認》 2 《悲哀まみれ》 1 《ファイレクシアの破棄者》 1 《再利用の賢者》 1 《ナイレアの信奉者》 1 《破滅喚起の巨人》 1 《サグのやっかいもの》 1 《女王スズメバチ》 -サイドボード(15)- |
ただのシディシウィップ……ではない。
《召喚の調べ》で最適なクリーチャーをタイミングに応じてサーチできる、新世代のシディシウィップなのだ。
《血の暴君、シディシ》を出すとサーチしたいカードが墓地に落ちてしまうのではないか?という疑惑もあるが、そこは3枚と多めに積まれた《ニクスの織り手》がカバーしている。
同型相手に《女王スズメバチ》を出されたとしても《夜の咆哮獣》『授与』からの《海の神、タッサ》でワンショットキルが狙えるのも魅力的だ。
3 《森》 2 《沼》 2 《島》 2 《平地》 4 《華やかな宮殿》 4 《砂草原の城塞》 4 《神秘の神殿》 1 《疾病の神殿》 1 《豊潤の神殿》 -土地(23)- 4 《サテュロスの道探し》 4 《森の女人像》 4 《クルフィックスの狩猟者》 4 《包囲サイ》 4 《血の暴君、シディシ》 3 《女王スズメバチ》 2 《灰燼の乗り手》 -クリーチャー(25)- |
2 《悪逆な富》 4 《ニッサの探検》 1 《死の国からの救出》 1 《終わりなき従順》 3 《エレボスの鞭》 1 《リリアナ・ヴェス》 -呪文(12)- |
4 《霧裂きのハイドラ》 3 《悲哀まみれ》 2 《起源のハイドラ》 2 《再利用の賢者》 2 《荒ぶる波濤、キオーラ》 1 《破滅喚起の巨人》 1 《世界を目覚めさせる者、ニッサ》 -サイドボード(15)- |
こちらもシディシウィップの亜種で、《包囲サイ》をタッチしたバージョン。
だがそれだけではなく、マナブーストから伸ばしたマナを《灰燼の乗り手》や《悪逆な富》につなげる欲張りランプな動きも兼ね備えている。
『4マナ→7マナ』か『5マナ→8マナ』という驚異のマナブーストを担うのが《ニッサの探検》。仕事を終えた《サテュロスの道探し》をさらに「召集」で再利用する地球にやさしい構成。
《終わりなき従順》など、同型に対する殺意が伝わってきてとても良いデッキである。
3 《森》 2 《平地》 4 《遊牧民の前哨地》 2 《悪意の神殿》 2 《奔放の神殿》 2 《マナの合流点》 4 《ラノワールの荒原》 3 《コイロスの洞窟》 1 《ヨーグモスの墳墓、アーボーグ》 -土地(23)- 4 《森の女人像》 4 《先頭に立つもの、アナフェンザ》 3 《クルフィックスの狩猟者》 3 《包囲サイ》 2 《軍族の解体者》 2 《歓楽の神、ゼナゴス》 -クリーチャー(18)- |
1 《跳ね返す掌》 3 《英雄の破滅》 3 《悲哀まみれ》 2 《アブザンの魔除け》 2 《完全なる終わり》 2 《ティムールの隆盛》 2 《エレボスの鞭》 2 《英雄の導師、アジャニ》 2 《太陽の勇者、エルズペス》 -呪文(19)- |
3 《再利用の賢者》 2 《アブザンの鷹匠》 2 《通行の神、エイスリオス》 2 《風番いのロック》 2 《胆汁病》 2 《リリアナ・ヴェス》 1 《砂塵破》 1 《真面目な訪問者、ソリン》 -サイドボード(15)- |
自由。
その一言に全てが集約される。
《ティムールの隆盛》から《包囲サイ》を走らせようとは、いくらTravis Wooでも考えはしないはずだ。
かくいう私も、このデッキを見た瞬間に己のデッキビルダーとしての未熟さを痛感させられた。
だが、ある意味これこそが『タルキール覇王譚』を最も満喫しているデッキと言えるのかもしれない。