こんにちは!
暑い日が続いていたと思いきや、あっという間に涼しくなってきましたね。
マジック界の”秋”と言えば、新セットの加入とローテーション!スタンダード的には、環境が大激変する1番面白い時期です。
新しいカードの登場に胸を躍らせるのも一興ですが、残念ながら『戦乱のゼンディカー』の加入と同時に『テーロス』ブロックと『マジック基本セット2015』のカードはスタンダードを去ってしまいます。
今回はスタンダードを去ってしまうカードをピックアップし、当時の環境も簡単に振り返ってみたいと思います。
それでは、思い出の『テーロス』ブロック・『マジック基本セット2015』10選をご覧ください。
■ 10位.《波使い》&《アスフォデルの灰色商人》
『テーロス』ブロックを象徴する「信心」システム。近頃では【白単信心】の登場も記憶に新しいですが、「信心」の恐ろしさを世に知らしめたデッキは、【青単信心】と【黒単信心】です。
端的に言って、このふたつのデッキは強すぎました。グランプリの優勝デッキが「青単信心」と「黒単信心」に埋め尽くされる時期もあったと記憶していますし、それだけにその主力であった《波使い》と《アスフォデルの灰色商人》の存在感は際立っていました。
「混成カード」が満載だった、『ラヴニカへの回帰』ブロックのローテーションとともに勢力を弱めた両デッキですが、間違いなく『テーロス』ブロックを代表するデッキでした。
■ 9位.《アーティファクトの魂込め》
《ダークスティールの城塞》とのコンボが極悪だったこのカード。【プロツアー『マジック・オリジン』】でも【青赤アーティファクトの魂込め】デッキで大活躍を見せましたが、個人的に最も感銘を受けたデッキはこのデッキでした。
環境末期に突如として現れた「青赤白ハサミバーン」。完全なるオリジナルデッキだと思われますが、このデッキの強さと楽しさは本物でした。
環境末期だったゆえに、使える期間が非常に短かったことだけが心残りですが、《アーティファクトの魂込め》とオリジナルデッキの可能性を追求した素晴らしき意欲作。
■ 8位.《歓楽者ゼナゴス》
このカードには大変苦しめられました。【緑信心】が現環境で一線級だったのは、このカードの力が大きいです。『タルキール覇王譚』が出る前はかなりお世話になっていたこともあり、今回ローテーションで去ってしまう「プレインズウォーカー」の中では2位にランクイン。
改めて見直してみても、「プレインズウォーカー」満載で楽しそうなリストですね。《歓楽者ゼナゴス》は基本的にクリーチャーを出す係だったものの、「+1」能力で何度となく《ミジウムの迫撃砲》を「超過」したのを覚えています。
■ 7位.《森の女人像》
一時期は緑のデッキであれば、ほとんどのデッキに採用されていた《森の女人像》。僕の大好きな「アブザン・コントロール」はもちろんのこと、Shahar Shenharが使用し、【世界選手権2014】を制したこのデッキでも使用されていました。
「アブザン・コントロール」に《対立の終結》が採用されるようになったり、コントロール系のデッキの増加により以前ほど見かけなくなりましたが、依然として【緑信心】では不動のマナ加速として活躍を続けています。
後述の《クルフィックスの狩猟者》とともに、この1年間多くの緑のデッキを支えた縁の下の力持ち。
■ 6位.《悲哀まみれ》
鉄板のサイドボードカードとして君臨した《悲哀まみれ》。主に【赤単】系のデッキ対策として活躍してくれ、特に《ドラゴンの餌》・《軍族童の突発》が多かったときには重宝しました。
■ 5位.《クルフィックスの狩猟者》
《ムル・ダヤの巫女》好きにはたまらない一品。《踏査》能力こそ付いていないものの、その代わりに付随された「ライフ回復」能力が、そしてタフネス4という屈強な肉体が、ビートダウンデッキにとって悪夢そのものでした。
《ドロモカの命令》が登場したために、以前よりもしょうもない死に方をすることが増えてしまいましたが、それを差し引いても優秀なクリーチャーでした。
このクリーチャーに回復してもらったライフを合計すると、余裕で1000点は超えていると思います(笑)
■ 4位.《思考囲い》
言わずとしれた万能手札破壊呪文。その強力な効果は、スタンダードどころかモダン環境でもレギュラーとして申し分のないほど。
【黒単ビートダウン】から【エスパー・ドラゴン】まで、黒いデッキであれば、必ずや採用を検討される1枚でした。
■ 3位.《英雄の破滅》
《思考囲い》が万能手札破壊呪文なら、《英雄の破滅》は万能除去呪文です。「黒でないクリーチャー」などの制限らしい制限がないどころか、クリーチャーのみならず「プレインズウォーカー」まで対処できる優れもの。
《払拭の光》のような弱点もありませんし、このカードの存在ゆえに、黒は「最高の除去色」の名を欲しいままにしていました。
■ 2位.《太陽の勇者、エルズペス》
『テーロス』ブロックで最も光り輝いた「プレインズウォーカー」と言えば、彼女をおいて他にいないでしょう。
圧倒的な制圧力を武器に多くのデッキで使用され、それこそ『テーロス』ブロック構築では禁止でも良かったのではないかと思ってしまうほど。近頃では【青白コントロール】での活躍が印象的でした。
白いデッキの天敵である《嵐の息吹のドラゴン》を対処できる点も秀逸でしたし、適当にトークンを出して「-7」するだけで勝ててしまうその雑さには世界が仰天。文字通り1枚でゲームを終わらせてくれる完璧超人。
■ 1位.占術ランド
信じられません。これからは要らない土地を下に送ることも、トップを見て安心することもできないなんて……。これら「占術ランド」が、どれだけの事故を未然に防いでいてくれていたことか。
「『占術ランド』があるから土地1枚でもキープキープ」と言って死んでしまったこともたくさんありましたが、それは完全に自己責任ですね(笑)
スタンダード環境に限って言えば、これ以上強い土地はしばらく出ないのではないかと思ってしまうほど。これまで本当にありがとうございました。
「最後の方デッキリストなかったけど手抜き?」と思ったそこのあなた!決して、断じてそんなことはありません!
実はトップ4に入ったカードを組み合わせると……?
先週使用した【ハンガーバック・アブザン】の完成です!
使用期間としては、《クルフィックスの狩猟者》が入った「アブザン・コントロール」の方が長かったのですが、いずれにせよ上位のカードには大変お世話になりました。
残念ながら、この記事でご紹介したカードはローテーションで去ってしまいますが、《包囲サイ》や《アブザンの魔除け》はまだまだ健在!僕の「アブザン道」は続きます。
以上が僕の選んだ思い出の10選になります。『テーロス』が発売された頃は、まだ学生だったのが信じられません。
『テーロス』ブロックはプロシーンに復帰したという意味でとても印象に残っていますが、その後の成績がダメダメだったので、『タルキール覇王譚』ブロックは良い思い出ができるようにがんばりたいと思います!
みなさんもぜひ思い出のカードをつぶやいてみてくださいね!それでは、また次回の連載で!
この記事内で掲載されたカード
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