齋藤友晴のGPリヨン2015☆トップ4☆レポート

齋藤 友晴


フランスのリヨンまで片道16時間かけ、【リミテGPに参戦】してきました!

結果から言うと3位でフィニッシュ!




【GP北京の敗戦】のあまりの悔しさに、直前で強引に時間を作って合計1日程度Magic Onlineで練習しました。(8回やって3-0は1回だけ^^;)

練習の戦績は芳しくなかったけど、それは色々なアーキタイプの経験値を貯めるために試したいことに挑戦したから。

【GP】【PT】を経てさらに練習を積んだので、正直自信はかなりありました!



■ グランプリ・リヨン2015・初日



さて初日のシールドデッキはこれ。


齋藤 友晴「青黒タッチ赤」
グランプリ・リヨン2015 シールドデッキ1

6 《島》
4 《山》
3 《沼》
1 《大草原の川》
1 《燻る湿地》
1 《進化する未開地》
1 《亡骸のぬかるみ》
1 《荒廃した瀑布》

-土地(18)-

1 《泥這い》
2 《淘汰ドローン》
1 《霧の侵入者》
2 《ヴァラクートの発動者》
1 《空中生成エルドラージ》
1 《破滅を導くもの》
2 《精神を掻き寄せるもの》
1 《ウラモグの失却させるもの》
1 《霞の徘徊者》
1 《風乗りの巡回兵》
1 《波翼の精霊》
1 《絶え間ない飢餓、ウラモグ》

-クリーチャー(15)-
1 《昇華者の突撃》
1 《墓の出産》
2 《乱動魔道士の計略》
1 《悪魔の掌握》
1 《うねる撃ちこみ》
1 《巻き締め付け》

-呪文(7)-
hareruya




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青黒タッチ赤で組んだこてこてのコントロール。プールを見てまず目に入ったのが《絶え間ない飢餓、ウラモグ》


絶え間ない飢餓、ウラモグ


このカードがプールにあるときは、まずコントロールを組めないかどうかを検討する。それくらいパワーのある最強のフィニッシャー。

もう一つ候補に挙がったのがこちら。


齋藤 友晴「赤白同盟者」
グランプリ・リヨン2015 シールドデッキ2

8 《平地》
7 《山》
1 《進化する未開地》
1 《そびえる尖頂》

-土地(17)-

1 《絶壁の見張り》
1 《マキンディの滑り駆け》
1 《命知らずの群勢》
1 《物静かな使用人》
1 《コーの刃振り》
1 《コーの懲罰者》
2 《ヴァラクートの発動者》
1 《影の滑空者》
1 《ヴァラクートの捕食者》
1 《マキンディの巡回兵》
1 《グリフィンの急使》
1 《待ち伏せ隊長、ムンダ》
1 《オンドゥの勇者》
1 《毅然たる刃の達人》
1 《髑髏砕きの補充兵》

-クリーチャー(16)-
1 《石術師の焦点》
1 《二人戦術》
1 《確実な一撃》
1 《ギデオンの叱責》
1 《とどろく雷鳴》
1 《うねる撃ちこみ》
1 《停滞の罠》

-呪文(7)-
hareruya




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赤白同盟者ビート。

それなりに強いけど、あまりに直線的だなというのが第一印象。強い同盟者を引けてないときに痩せたカードが多いので、リスキーだと感じた。

今回はコントロールデッキ向きの《ヴァラクートの発動者》が2枚あったのと、そもそも環境が遅め、そしてGP初日という大会の特性を考えてビートダウンはサイドプラン用にした。

GPの、特に初日は組み間違えている人が多く、ただでさえ遅い環境がさらに長引きやすくなる。かなり悩んだけど、ロングゲームで負けにくい形をチョイスすることに。

サイド後のプランとしては優秀で、先手を取れるときに使う&相手が対コントロールにシフトした後だとビートダウンしやすい、という作戦が功を奏して初日は8-1で終了。



■ グランプリ・リヨン2015・2日目



そして1stドラフトのデッキはこちら。


齋藤 友晴「白黒」
グランプリ・リヨン2015 1stドラフト

8 《平地》
8 《沼》
1 《乱脈な気孔》

-土地(17)-

1 《帆凧の斥候》
1 《ズーラポートの殺し屋》
2 《マラキールの使い魔》
2 《ニルカーナの暗殺者》
1 《影の滑空者》
2 《音無く飛ぶもの》
2 《グリフィンの急使》
1 《オンドゥの大角》
1 《血の絆の吸血鬼》
1 《幽霊の歩哨》
1 《カラストリアの夜警》

-クリーチャー(15)-
2 《二人戦術》
1 《完全無視》
2 《鼓舞する突撃》
1 《悪魔の掌握》
1 《荒廃の一掴み》
1 《停滞の罠》

-呪文(8)-
hareruya




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あまり強くないと感じた方が多いと思うけど、その通り!どちらかというと弱い(笑)

でも同卓した全員が口をそろえて言うくらいカードプール自体が弱くて、そんな中で相対的な強さがあったので楽々3-0(笑)

よく言われる通り飛行が強い環境+除去が強いので相手が弱ければ結構いける♪


ここまで1敗、2勝すればトップ8に進める2ndドラフト。


齋藤 友晴「緑白青」
グランプリ・リヨン2015 2ndドラフト

7 《森》
4 《島》
4 《平地》
2 《肥沃な茂み》

-土地(17)-

2 《噛み付きナーリッド》
2 《オラン=リーフの発動者》
2 《空乗りのエルフ》
1 《獣呼びの学者》
3 《生命湧きのドルイド》
1 《タジュールの重鎮》
1 《大カマキリ》
2 《領地のベイロス》
1 《幽霊の歩哨》
1 《希望を溺れさせるもの》

-クリーチャー(16)-
2 《オンドゥの蜂起》
1 《ギデオンの叱責》
1 《次元の激高》
2 《巻き締め付け》
1 《面晶体の記録庫》

-呪文(7)-
hareruya




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【Hareruya Pros】の仲間たちにドラフトの相談をしてるとき、ヤソとはまちゃんが緑多色を推していたのでMO練習でもチャレンジした結果、悪くない感触。

ドラフトには手応えを感じたけど、初戦でグレートなデッキに当たって敗北!もう負けられない状況に追い込まれたものの、2戦目は危なげなく勝利!


そして迎えたトップ8賭けのバブルマッチの相手はマルドゥカラーのデッキ。

1ゲーム目で除去連打から《絶え間ない飢餓、ウラモグ》という負け方をしてしまうも、クリーチャーは弱いカードばかりだったので、序盤からなるべく攻めることも意識してサイドボーディング。

《停滞の罠》《乱脈な気孔》を見たことと、《絶え間ない飢餓、ウラモグ》への警戒を強める意味でサイドインした《回収蔦》が刺さって残りの2本は勝利!


回収蔦


スイスラウンドを3位で通過!

良い順位なので先手がもらいやすいニヤニヤと思いきや……。ランダムテーブルの結果、対面の1位通過した選手とマッチアップすることが確定^^;

さらにその次の準決勝も2位のプレイヤーが勝ってくると先手がもらえないという渋い席順(完全ランダム)


決勝ドラフトのデッキはこちら。


齋藤 友晴「緑赤黒」
グランプリ・リヨン2015 決勝ドラフト

8 《森》
5 《山》
4 《沼》

-土地(17)-

2 《ヴァラクートの発動者》
1 《巡礼者の目》
1 《生命湧きのドルイド》
1 《虚空の従者》
1 《地下墓地の選別者》
2 《目なしの見張り》
2 《血統絶やしのワーム》
1 《大カマキリ》
1 《コジレックの媒介者》
1 《荒廃を招くもの》
1 《血統の観察者》
1 《怒りの座、オムナス》
1 《荒廃の双子》

-クリーチャー(16)-
2 《骨の粉砕》
1 《未開地の捜索》
1 《沸き立つ大地》
1 《自然の繋がり》
1 《荒廃の一掴み》
1 《吸血の儀式》

-呪文(7)-
hareruya




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この環境で一番やりたいと思っているのは黒緑。完成型が最も強いのは青黒や青赤だけど、青という色が強すぎるので一番人気になりやすいのに対して、黒緑は強さに対して人気が低い。

このドラフトは《タジュールの戦呼び》から入って黒緑路線を本線に受けた結果、緑多色になった。一見、重いカードばかりで弱そうに見えるけど、ゲームが長引けばこっちのもの。すごく強くはないけどグッドデッキ。

試合の方はというと、準々決勝は《吸血の儀式》《怒りの座、オムナス》のほぼ毎ターン3点+1ドロー+1点回復という、トキメキコンボで脳汁垂らしつつ危なげなく勝利して準決勝へ。


吸血の儀式怒りの座、オムナス


2位通過の選手が勝利してきたのでまたも後手(泣)

飛行クリーチャー無限おかわりにより《ヴァラクートの発動者》が追い付かず負けからの、2ゲーム目はマナ加速→《ヴァラクートの発動者》マウントでコントロールしきれそうな展開だったけど、相手のナイスサイドイン《存在の一掃》で除去られ二没で終了><


存在の一掃


最終結果は3位。賞金1,500ドルとプロポイント5点ゲット!


これでプロポイントの上乗せあと4点で来シーズンはゴールドレベルプロという好条件になりつつ、【今期のグランプリ獲得プロポイントランキング】も2位まで浮上して、【特殊枠での世界選手権招待】も目指せる位置☆

ひとまず今期は全部のGPに出るのが目標で、肩慣らししつつ来年はGP 3Byeのプレーヤーになってから世界選手権を目指そうなんて考えてましたが、せっかくなんでこのまま突っ走ります♪

しかし、こうして振り返ってみるとすごく良い結果だけど、この環境はかなり経験値が貯まっていて、初日1敗の時点で優勝するつもりだったので、正直なところ感情的にはそこまで喜べませんでした^^;

次は【レガシーのGPシアトル】に参加して、その次はまた『戦乱のゼンディカー』リミテッドの【GPアトランタ】に参加予定なので……。


今度こそ優勝します!!!


最後に、現環境のドラフトで実行している3つの戦略を解説します!


● 戦略1:弱い色をやらない

この環境でやりたくない色の組み合わせは、弱い順に白緑→赤白→赤緑→緑青→黒赤

これらの色をなるべくやらないようにしています。赤緑と黒赤は人気がなかったら強いけど、わかりやすいアーキタイプなので強さに対しての人気が高く、できればやりたくありません。



● 戦略2:ふくよかなドラフトを心がける

上記の組み合わせ以外は、流れによりますが、全部やりたいと言える色。
その上で意識していることは、この環境では多くの人がカードを取り合う中で、完璧なビートダウンは完成しにくいということ。

中長期戦を強く意識して、痩せてないカードを集めます。



● 戦略3:流れに左右されにくいドラフト

ボムや除去といった、他のカードとのシナジーに左右されにくいカードを優先的にピックして、カードの出方や流れにデッキの強さを左右されにくくすること。

または、序盤は2種類以上のアーキタイプで使えるカードを優先することで受けを広く取ります。自分の環境把握が進めば進むほど、受けの広いドラフトはいつも通りオススメ!

逆に自信がないなら強い色、得意な色を優先して取るのももちろんアリです♪





そんなわけで、調子に乗っていつもより多めに書いちゃった気もしますが、今回はここまでとさせていただきます。

今週末は、【初日全勝からトップ8を逃したGPリール】以来のレガシーGP。(編注:このブログは11/6金に執筆されました)

スケジュール的に今回も全然準備時間が取れませんでしたが、今の自分にできるベストな立ち回りで頑張ります☆



トモハル



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