現在12点と13点の二人。仙波は勝てばベスト8確定、渡辺は勝ってワンチャンスあれば、といったところだ。
渡辺のデッキは『発掘』、仙波はRound3でもお伝えした通り『Ad Storm』。開始前から相性の悪さを嘆く渡辺。スピード勝負では『Ad Storm』に分があるが、渡辺にはエクステンデッドで『発掘』を使い続けてきた経験がある。POYの意地にかけて、ここは勝ちたいところだ。
Game 1
ダイスロールで勝利して先手は渡辺。この先手は大きいが、初手の7枚に土地が無く、それ以外はテンパイだがキープできない。結局初手は6枚に。対する仙波は7枚でキープする。
《朽ちゆくインプ》と上々のスタートの渡辺に対し、仙波は1ターン目からいきなり考え出す。
渡辺 「え、ひょっとして俺もう死んだ?」
仙波 「いや、俺が死ぬ前にどうやって倒すかを考えてた」
考えた結果《思考囲い》で《打開》をディスカードさせる。続けて《金属モックス》に《思案》を刻印。
渡辺はアップキープに《ゴルガリの墓トロール》をディスカードして発掘をするも、落ちたカードが弱く、このターンではとても決まりそうにない。《恐血鬼》が墓地から蘇るだけだ。
仙波はこのターン終了時に《神秘の教示者》から《むかつき》を積み込み、自分のターンで《水蓮の花びら》《暗黒の儀式》から《むかつき》をプレイ。
溢れてゆく手札と削れてゆくライフを眺め、次の動きをシュミレーションしつつ、ライフが3になったところでストップ。《暗黒の儀式》からマナを出して、余った《強迫》でストームを稼ぎつつ、《冥府の教示者》で《冥府の教示者》をつないで最後のストームを稼ぎ、《苦悶の触手》で20点をちょうど削ってみせた。
渡辺 0-1 仙波
『Ad Storm』相手に有効な《精神壊しの罠》をサイドインする渡辺。墓地対策とマナアーティファクトを両方封じる《無のロッド》も2枚追加する。
Game 2
渡辺は初手の7枚を見て長考。《ナルコメーバ》《陰謀団式療法》《黄泉からの橋》《朽ちゆくインプ》《打開》《セファリッドの円形競技場》《知られざる楽園》という7枚を悩んで悩んでキープする。
《知られざる楽園》からの《陰謀団式処置》で《暗黒の儀式》をヒットさせるスタートの渡辺。2ターン目は《真鍮の都》から《朽ちゆくインプ》を送り込んで、発掘の準備を進める。
エンドに仙波は《渦まく知識》で手札を整える。
仙波 「ちょっとごめん、考えます」
渡辺 「悩むってことは、選択肢がいっぱいあるってことだよね」
仙波 「まあそうだね」
渡辺 「(2キルが)決まったら知らねーよ」
仙波 「いや、俺も(決まるか)どうか分かんない」
その仙波の2ターン目。《水蓮の花びら》《陰謀団の儀式》《ライオンの瞳のダイアモンド》《冥府の教示者》から《むかつき》を手札に加えて、マナをすべて使い切ってこれをプレイ。めくれ方も良く、新たな《水蓮の花びら》から《暗黒の儀式》でマナを増やして《強迫》でハンドに《精神壊しの罠》がないことを確認。
大量の《ライオンの瞳のダイアモンド》と《金属モックス》からマナを増やし、《冥府の教示者》から《苦悶の触手》を提示すると、渡辺は場に並んだ2枚のカードを片付けた。
渡辺 0-2 仙波
2ターンキルを2連続で決めて、仙波 恒太郎がベスト8をほぼ確定!
仙波 恒太郎 Win!