こんにちは！
今回は【前回のブログ】の続きとなります。まずは問題からご覧ください。
・ゲーム3：先手
・自分のデッキ：【シャードレス・スゥルタイ】
・対戦相手のデッキ：【スゥルタイ・デルバー】
・サイドボーディング：
out 《Force of Will》×4
in 《ヴェンディリオン三人衆》×1、《見栄え損ない》×2、《Hymn to Tourach》×1
・自分のデッキ：【シャードレス・スゥルタイ】
・対戦相手のデッキ：【スゥルタイ・デルバー】
・サイドボーディング：
out 《Force of Will》×4
in 《ヴェンディリオン三人衆》×1、《見栄え損ない》×2、《Hymn to Tourach》×1
● 問1
あなたの初手は下記の通り。
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あなたはどの選択肢を選びますか？
● 問1・僕がとった行動
僕が選んだのは、【C】《思考囲い》をプレイです。
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こちらの手札には土地が多めですが、このマッチは《不毛の大地》を巡る攻防もあるので、【A】のマリガンはもったいないように思います。
【B】の《新緑の地下墓地》を置いてエンドにすれば、《渦まく知識》を構えておくことができますが、現状では除去を持っていないので、《秘密を掘り下げる者》を展開されると不安が残ります。
そのため、対戦相手の手札を確認するためにも、クロック(ダメージソース)を取り除くためにも、1ターン目は【C】《思考囲い》をプレイがいいのではないかと思いました。
● 問2
あなたは先ほどの問題で【C】《思考囲い》をプレイを選んだとします。
すると対戦相手の手札は下記の通りでした。
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さて、あなたは《思考囲い》で何を落としますか？
・【A】《秘密を掘り下げる者》を選んだ場合
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この場合、対戦相手は《思考囲い》を唱えるか、《不毛の大地》を起動するかの二択になります。
こちらの手札には土地が多めにあるため、一見《思考囲い》で《渦まく知識》を抜かれるのは厳しいように思えますが、対戦相手の手札に《不毛の大地》×2が控えていることを考慮すると、本来ならば過剰な土地も貴重なリソースと捉えることができるので、そこまでの痛手でもないと思います。
前述の通り土地はたくさんあるので、《不毛の大地》は起動されても問題ありません。
・【B】《タルモゴイフ》を選んだ場合
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対戦相手は《秘密を掘り下げる者》・《思考囲い》・《不毛の大地》の中から、好きなものを選べます。
この状況で2マナのカードを抜いてしまうと、対戦相手にたくさんの選択肢を与えてしまうこと、《タルモゴイフ》は返しのターンで《ヴェールのリリアナ》で打ち取りやすいことから、《タルモゴイフ》を落とす理由は少ないように思えます。
・【C】《思考囲い》を選んだ場合
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これは【A】と反対で、対戦相手は《秘密を掘り下げる者》か《不毛の大地》の二択となります。
対戦相手としては、おそらく先にクロックを設置したいと思うので、《秘密を掘り下げる者》から動いてくるでしょう。その場合は《渦まく知識》で除去を引けるかどうかに依存しますが、もしも引けなかった場合には《不毛の大地》連打の間にかなりのダメージを食らってしまいますし、《秘密を掘り下げる者》→《タルモゴイフ》と動かれた場合にも現状のリソースでは少し厳しいです。
また、《秘密を掘り下げる者》を設置されるとこちらの《不毛の大地》を起動しづらいこともあり、《秘密を掘り下げる者》よりも優先度が低いと判断しました。
・【D】《突然の衰微》を選んだ場合
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これは《タルモゴイフ》と同様の理由で却下して良いと思います。また、こちらとしては長期戦に持ち込みたいので、除去よりも能動的なカードを落としておいた方が良いでしょう。
● 問2・僕がとった行動
各カードを選ぶ理由はだいたいこんな感じで、それを加味して僕が選んだのは、【A】《秘密を掘り下げる者》でした。
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【あんちゃんの記事】で、「《思考囲い》や《強迫》は《陰謀団式療法》だと思ってキャストしましょう」と書いてありました(それくらい落としたいカードを明確にイメージしてからキャストすべきとのことです)が、僕は今回《秘密を掘り下げる者》を落とすつもりで《思考囲い》をキャストしました。
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こちらの手札で最も嫌な展開はクロックを連打されることなので、長期戦に持ち込むためにも、まずは1マナのクロックを排除したいと思ったからです。
《秘密を掘り下げる者》さえ抜いてしまえば、対戦相手の《不毛の大地》はそこまでの脅威ではなくなりますし、仮に対戦相手の手札に1マナのカードが《思考囲い》しかなかった場合、それを落とせば今後のゲーム展開が楽になります。
なお、実際のゲームは、
と推移し、その後対戦相手に土地を引かれて《Hymn to Tourach》と《不毛の大地》でぼこぼこにされました。
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2連発で色マナを引かれたことに加え、直後に《Hymn to Tourach》を打たれたのは多少不運だったかもしれませんが、自分が関与できなかった部分は置いておいて、自分に何かできなかったのかを考えてみましょう。
● 他の選択肢
この問題を出題後に、何人かのプレイヤーにお答えいただきましたが、多くの方は《思考囲い》をプレイして《秘密を掘り下げる者》を抜くと仰ってくれました。
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ただし、その中には1ターン目に《Underground Sea》ではなく《沼》をサーチして《思考囲い》をキャストした方がいい、という意見もありました。
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僕はこの手札なら《不毛の大地》に嵌まることはないだろうと思いましたし、次のターンに《渦まく知識》を打てるようにしたかったので《Underground Sea》をサーチしましたが、手札的に《ヴェールのリリアナ》を出せる態勢を整えることが非常に重要だったので、《沼》を持ってくるプランは検討すべきでした。
また、「《思考囲い》で《思考囲い》を落とし、次のターンに《渦まく知識》をキャストすべきだ」という意見もいただきました。
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このプランに関しては、対戦相手の手札に《不毛の大地》がなければそうしても良かったと思います。
ただし現状では《渦まく知識》で土地も戻したくないような状況なので、《不毛の大地》を考えると《秘密を掘り下げる者》を無視してまで《渦まく知識》を打つ必要はないと思いました。
試合中に考えていたことはこんな感じでしたが、《沼》をサーチするのを思い付けなかったりと、まだまだ、まだまだ精進が必要ですね。
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さて、そんなこんなでおそらくこれが今年最後のブログとなります。
今年は少しずつプロツアーの成績が良くなってきたものの、グランプリは相変わらずダメダメですし、プレイングも下手くそなままだと反省しきりだったので、来年はプレイング技術の向上とゴールドレベル(33点)到達を目標にがんばっていきたいと思います。
【津村健志のゴキゲン！MO生活】は12月28日(月)が年内最終日の予定です。
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まだ内容は決めておりませんが、最後にのんびりキューブドラフトするつもりです。
みなさまには今年も大変お世話になりました！来年もなにとぞよろしくお願いいたします。
それでは、良いお年を！
コガモ
この記事内で掲載されたカード
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Hareruya Pros所属。“コガモ”の愛称で知られる、日本で6人しかいないマジック・プロツアー殿堂者の1人。
PTトップ8入賞回数は実に6回を数え、こちらも同じく殿堂顕彰者である大礒 正嗣(東京)と並び日本最多タイである。
その明るい性格、マジックに対する真摯な姿勢と情熱により、世界中のプレイヤーに愛されている。
