こんにちは!統率者戦大好き大塚です!
今回も早速、『イニストラードを覆う影』の統率者戦注目カードをピックアップしていきたいと思います!
……の前に、【前回】も触れたマリガンルール変更の影響について少しだけお話ししたいと思います。
■ 統率者戦におけるマリガンルール変更の影響
前回はルール変更から時間が余りなかったため、簡単な考察になっていました。前回から3ヶ月間、いろいろなデッキと対戦してみてわかったことをまとめさせていただきます。
1. 統率者を中心とする安定したデッキの強化
従来のマリガン方法ではマナ加速が多いならコンボパーツを、マナが足りなければ土地やマナ加速を探せましたが、今回の変更ではそれができなくなり、《むかつき》など一部のカードに頼ったデッキや、重いカードや
最速を目指すコンボデッキも最適な初手をキープしづらくなったので、キルターンも遅くなっています。
相対的に強くなったのが、いつでも使える有用カードが多く入っているデッキや、軽量ドローまたはマナ加速中心の統率者がメインに活躍できるデッキです。
純粋に攻撃を主体としたビートダウンデッキ、《苦痛の命令》などのリセットや、《停滞》などロックで盤面を固めたいデッキもコンボ速度の低下により相対的に強化されましたね。
「すぐコンボでゲームが終わって楽しめない!」という人には嬉しい環境になったと思います。
2. 土地の枚数を大幅に増やす必要はなし
もともと土地枚数が25~30枚前後のデッキは、マリガンで土地を探せなくなるのでルール変更後に10枚くらい土地枚数を増やす必要があるのでは? と思っていたんですが、そこまで増やす必要はなさそうです。
2,3枚増やして、マナクリーチャーやマナ・アーティファクトを含めて50枚くらいあれば大抵のデッキは運用できるのではないでしょうか。
自分の《面晶体の掘削者、ザダ》デッキを例に上げると、元々は土地28枚でしたが、今は31枚でほぼ事故らずに運用できています。好みの問題になりますが、土地ばっかり引いて何もできないのはつまらないので、土地の増やしすぎは禁物ですね。
※編注:大塚 航の《面晶体の掘削者、ザダ》デッキについてはこちらをご覧ください。
- 2015/10/09
- 『戦乱のゼンディカー』で「統率者戦」の注目カード5選!
- 大塚 航
3. 軽いカードの重要性UP
序盤に安定してマナを増やす、コンボの準備を進めるといった動きはいつでも重要です。自分のやりたいことをするためには、まずは準備が大切。
デッキに戻せないので、初手にずっとあるわりに何もしないような重いカードは使いづらくなっているので、枚数は抑えたほうが良さそうです。
マリガンルールの変更についてはこんな感じですね。様々な影響がありますが、自分がやりたいことをなるべく実現できるように工夫するのも面白いですよ!
さて、それではお待たせしました!統率者戦でも注目の『イニストラードを覆う影』収録カードをご紹介!!
■1. 《武器庫の開放》
装備品カードのサーチと言えば《石鍛冶の神秘家》&《鋼打ちの贈り物》ですが、それに準ずるサーチカード。
《頭蓋骨絞め》や《火と氷の剣》を始めとした装備品が強力なのはもちろんですが、更にオーラも探せてしまいます!
オーラも探せるというのは意外に大事で、エンチャント(クリーチャー)だけでなく、エンチャント(土地)のカードも探せるため、マナ加速をしたい時には《はびこり》や《繁茂》などもサーチできます。
他にもヤバイ置物としては、除去したいなら《ドライアドの歌》、コントロールを得たいなら《不実》、《ガイアの揺籃の地》や《The Tabernacle at Pendrell Vale》を対処したいなら《広がりゆく海》など、実はオーラでも万能に対処できちゃうんです!
統率者視点では《雪花石を率いる者、ブルーナ》のために《エルドラージの徴兵》を持ってくるのに便利ですね!
状況に合わせて使いやすいカードなので、ぜひ使ってみてください!
■2. 《氷の中の存在》
構築でも強力だと発表当時から話題の1枚。統率者戦でも、やはり2マナで置いておける全体バウンスは強力です。
相手のクリーチャー展開に対する抑止力にもなりますし、インスタントタイミングで「変身」できるのが何よりも優秀。クリーチャー系コンボを始めるなら、まずはコイツから対処しなきゃならないという状況にも多く遭遇するでしょう。
■ 3.《精神病棟の訪問者》
ターンプレイヤーの手札が0ならその都度1ドロー!そのままだとあまり誘発しなさそうですが、手札を捨てさせるカードと併用しましょう。
個人的な一押しカードはこれ!
《精神を刻むもの》が死亡したときの効果で全員ハンデスすることになりますが、自分だけはマッドネス効果のおかげで場に出ることができます! しかも全員手札がない状態なのでたくさんドローも可能!
他にも相性が良さそうなカードを簡単に列挙しておきます。
■4. 《闇告げカラス》《精神壊しの悪魔》
墓地肥やし飛行軍団。飛んでいる統率者に大してブロッカーになりますし、《闇告げカラス》は死んでもおいしい。
《汚らわしき者バルソー》、《幽霊の酋長、カラドール》にはピッタリの1枚です!
え?《精神壊しの悪魔》は「昂揚」できなかったら4点が痛いって?
……君たちいつも《森の知恵》で毎ターン8点払ってるでしょ!
■5. 《戦墓の巨人》
このカード、《墓所這い》とすごく相性がイイ!
《墓所這い》+《ファイレクシアの供犠台》で無限トークン生成できます!
実際のところ3枚コンボなのでなかなか成立は難しいですが、どれも無理なく採用できるカードなので、《死体生まれのグリムグリン》などのゾンビデッキを組むなら絶対外せない1枚です!!
■ デッキ紹介:《ギトラグの怪物》
さて今回はこちらのカエルくんでデッキを作ってみたいと思います。
土地が落ちたら1ドロー。しかも領域を問わないのでライブラリーからでもOK!
ということは…これらのカードと相性が抜群!!
そう、「発掘」。
《ギトラグの怪物》が場にいれば、「発掘」→土地が落ちる→別のカードを「発掘」→土地が落ちる…という動きが可能!《野生の雑種犬》などの共鳴者と合わせて、土地が落ちなくなるまで延々と発掘できます!
「発掘」で墓地が肥えるとなれば、もちろんリアニメイトするのにも最適です。
そんな「発掘」をテーマに作ったデッキがこちら!
今回採用したのは墓地コンボ御用達、《壊死のウーズ》!
できるだけ早く《ギトラグの怪物》を出す→ドロー効果でパーツを探しつつ「発掘」で墓地肥やし→《壊死のウーズ》を《戦慄の復活》の「フラッシュバック」、または手札のリアニメイト呪文で釣り上げてコンボし、WIN!
これが今回のコンセプトです。《隠遁ドルイド》と組み合わせるのもいいのですが、カエルくんの能力の性質上土地を多めにしたいので、基本土地がないとフェッチランドからのサーチ先がすぐ尽きてマナ基盤が非常に不安定になってしまいます。
代わりに妨害カードを増やして、対応力を高くしたデッキにしました。土地が墓地に落ちるだけでドローできるので、対策カードもかなり引きやすくなっています。
《無のロッド》などのアーティファクト対策はもちろんですが、特筆すべきは《Chains of Mephistopheles》。
ドローを「発掘」に置換すればデメリットを軽減できちゃいます! 他にも《ヴォルラスの地下牢》なんかも採用してもいいですね!
仮に墓地を封じられても、《ギトラグの怪物》自体が6/6接死と非常に戦闘能力が高いので積極的に攻撃できますし、ブロッカーとしても頼りがいがあります。
また、今回は採用していないですが相性が良いカードを列挙しておきます。悪用できるカードめっちゃ多い!
などなど、ここには上げていない相性のいいカードもたくさん!
いろいろな形のデッキが考えられるので、ぜひぜひ自分だけの統率者デッキを組み上げてみてください!
今回はこんなところです。『イニストラードを覆う影』でぜひ楽しい統率者戦ライフを!
また『異界月』でお会いしましょう!
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