5/6-5/8
【グランプリ・東京2016】に参加。デッキはバントカンパニー。
4 《森》 3 《平地》 1 《島》 1 《荒地》 3 《梢の眺望》 3 《大草原の川》 4 《進化する未開地》 4 《ヤヴィマヤの沿岸》 2 《伐採地の滝》 -土地 (25)- 4 《ヴリンの神童、ジェイス》 4 《薄暮見の徴募兵》 4 《森の代言者》 4 《反射魔道士》 4 《不屈の追跡者》 4 《変位エルドラージ》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 -クリーチャー (26)- |
3 《ドロモカの命令》 4 《集合した中隊》 2 《オジュタイの命令》 -呪文 (9)- |
4 《否認》 3 《石の宣告》 2 《ラムホルトの平和主義者》 2 《ランタンの斥候》 2 《翼切り》 1 《苛性イモムシ》 1 《シディシの信者》 -サイドボード (15)- |
今大会の仮想敵は以下の通り。 (上から順に多いと予想したデッキ)
・白緑トークン
・グリクシスコントロール
・白単人間
・緑黒ハスク
・4色カンパニー
・バントカンパニー
・赤緑ランプ
・エルドラージ系 (青赤・白黒)
・黒緑+aコントロール
・エスパードラゴン
・グリクシスコントロール
・白単人間
・緑黒ハスク
・4色カンパニー
・バントカンパニー
・赤緑ランプ
・エルドラージ系 (青赤・白黒)
・黒緑+aコントロール
・エスパードラゴン
単体のカード性能と高い安定性から白緑トークンが最大勢力と予想。
「それなら白緑トークンに弱いバントカンパニーを使うのは間違いでは?」と思われるかも知れないが、マジックオンラインでの練習では勝率が良く、その他のデッキに対してもプランが持てていたため引き続きバントカンパニーを使用した。
■ バントカンパニーは白緑トークンに弱い?
【プロツアー『イニストラードを覆う影』の決勝戦】で白緑の圧勝とも言える試合展開になったバントカンパニー対白緑トークン。
序盤のプレインズウォーカーや《大天使アヴァシン》などバント側が対処しづらいカードが多く、バント側が苦しいイメージを持たれているだろう。
しかし練習では、苦戦にはなるものの最終的には《変位エルドラージ》が活躍して勝つことが多く、《変位エルドラージ》の有無で勝率が全く変わることを実感した。
《変位エルドラージ》は《搭載歩行機械》とトークンの両方を無効化し、《反射魔道士》と組み合わされば《大天使アヴァシン》も手玉に取ることができる。
また、白緑はメイン戦だと《集合した中隊》に対して根本的な回答 (打ち消しや全体除去) を持たないため、たとえ不利な盤面になっても《集合した中隊》から盤面を立て直しやすい。《束縛なきテレパス、ジェイス》から《集合した中隊》を連打し、《反射魔道士》《変位エルドラージ》を揃えれば勝てるゲームだ。
マナの使い道はいくらでもあるため、長期戦に持ち込むことができればバントの方が後半に強いデッキ構成なのだ。
序盤にプレインズウォーカーを攻撃できるよう展開し、後半は《変位エルドラージ》による盤面支配。クリーチャーやインスタントタイミングなど、ミスがそのまま負けにつながるほど難しいデッキだが、それでも使いこなせれば白緑トークンは倒せる!そう判断した。
■ 無限のアドバンテージ
「トップメタの白緑トークンを倒せる」ことに加えて、バントカンパニーを使ったもう一つの理由は「長期戦に強い」ことだ。
《薄暮見の徴募兵》《不屈の追跡者》はマナフラッドしている状態でもリソースを増やせるし、《ヴリンの神童、ジェイス》《巨森の予見者、ニッサ》2種のプレインズウォーカーでコントロールデッキのような動きもできる。
デッキ内のすべてのクリーチャーがボーナス能力を持っており、2マナや3マナでありながら後半でも弱くなりにくく、カードアドバンテージを取れるものばかり。この点がコントロールデッキに対して非常に強く、クリーチャーと除去の1対1交換を繰り返して行くと自然とリソース差がついている。
《衰滅》《炎呼び、チャンドラ》といった全体除去は苦手ではあるが、「《森の代言者》を4/5になるまで出さない」、「3体以上クリーチャーを並べない」など、プレイである程度回避することができる。
GP直前で黒緑コントロールやグリクシスコントロールが台頭していたこともあり、「コントロールに対して有利」なことは非常に魅力的だった。
なお、一般的なリストと違って私のリストには《大天使アヴァシン》が入っていない。
これはコントロールデッキに対して《闇の掌握》《究極の価格》で1対1交換されやすいことと、白単人間・赤緑ランプの両方に対してあまり強くないこと、無色マナも必要なデッキなため<白><白>のマナコストが出にくいことが理由だ。
その代わりに相手の《大天使アヴァシン》を対処しやすく対コントロールデッキに強い、《オジュタイの命令》を採用している。
■ バントカンパニーの弱点
ここまでは長所ばかりを挙げてきたが、もちろん弱点もある。
マナ加速からの《世界を壊すもの》《龍王アタルカ》という動きは《反射魔道士》が効きづらいため、赤緑ランプは天敵だ。
またタップイン土地が多いため序盤でもたつきやすく、極端に早いビートダウンの白単人間も苦手だ。そのためサイドはその2種対策を厚く取っている。
《否認》は白緑トークン、ランプの両方に対して強く、練習を重ねるにつれどんどん枚数が増えていき4枚になった。
■ サイドインアウトについて
《集合した中隊》を使うデッキ全般に言えることだが、クリーチャーをサイドアウトしすぎると中隊のヒット率が下がるため、サイド後でもクリーチャーは24枚以上キープしたい。そのため主にスペル枠を相手に合わせて入れ替えることになる。
● 白緑トークン
・Out
・In
● グリクシスコントロール
・Out
・In
● 白単人間
・Out
・In
● 緑黒ハスク / 4色カンパニー / バントカンパニー
・Out
・In
● 赤緑ランプ/黒緑+aコントロール
・Out
・In
● エルドラージ系 (青赤・白黒)
・Out
・In
● エスパードラゴン
・Out
・In
※《苛性イモムシ》は《紅蓮術師のゴーグル》専用のサイド。
■ グランプリ・東京2016本戦
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 1 | BYE | |
Round 2 | BYE | |
Round 3 | 白緑トークン | ×〇× |
Round 4 | 白黒エルドラージ | 〇〇 |
Round 5 | 青白ビート | 〇〇 |
Round 6 | 白緑トークン | 〇×〇 |
Round 7 | 青赤エルドラージ | 〇〇 |
Round 8 | バントカンパニー | 〇×〇 |
Round 9 | 白緑トークン | 〇〇 |
開幕に白緑トークンに負けてしまうものの、その後は調子が良く8-1で2日目へ。
ラウンド | 対戦デッキ | 勝敗 |
Round 10 | 白黒エルドラージ | 〇〇 |
Round 11 | 緑黒ハスク | 〇×× |
Round 12 | 4色カンパニー | 〇〇 |
Round 13 | バントカンパニー (1ゲームで50分かかった!) | 〇 |
Round 14 | 白黒エルドラージ | ×〇〇 |
Round 15 | グリクシスコントロール | 〇〇 |
2戦目の緑黒ハスク相手に、《ヴリンの神童、ジェイス》のディスカードミスで負けてしまった。
4ターン目で「土地・土地・《森の代言者》」という手札だったのだが、そこで《森の代言者》を捨ててしまったところドローが5ターン連続で土地!
《森の代言者》だったら勝てていただけに悔やまれる。
最終成績13-2。13位で1000$とプロポイント4点獲得!
このプロポイント獲得によりプロポイントが30点となり、プロツアー『異界月』の権利は持っているため参加点と合わせてプロレベル・ゴールドが確定。
目標達成!ただ【強いプレイヤーと戦うのは大好き】なため、GP参戦は継続していく予定。
来月の【グランプリ・台北2016】にも参加予定だ。
ではまた。
高橋優太
この記事内で掲載されたカード
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