こんにちは、Martin Mullerです。これから晴れる屋で記事を書いていく予定ですので、よろしくお願いいたします。
本日は僕たちのチーム「EUreka」が【プロツアー『異界月』】に向けて構築し、僕個人が8勝1敗1分の成績を収めた「ジャンド昂揚」についてお話しさせていただきたいと思います。
6 《森》 4 《沼》 1 《山》 4 《燻る湿地》 1 《燃えがらの林間地》 4 《進化する未開地》 4 《ラノワールの荒原》 -土地 (24)- 2 《巡礼者の目》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 2 《精神壊しの悪魔》 3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 2 《膨らんだ意識曲げ》 1 《約束された終末、エムラクール》 -クリーチャー (12)- |
4 《焦熱の衝動》 3 《ウルヴェンワルド横断》 4 《過去との取り組み》 1 《究極の価格》 3 《コジレックの帰還》 3 《衰滅》 3 《発生の器》 3 《最後の望み、リリアナ》 -呪文 (24)- |
3 《ナヒリの怒り》 2 《棲み家の防御者》 2 《精神背信》 2 《知恵の拝借》 2 《餌食》 1 《竜使いののけ者》 1 《約束された終末、エムラクール》 1 《究極の価格》 1 《衰滅》 -サイドボード (15)- |
僕たちがどのようにしてこのデッキにたどり着いたかについてはあまり深くは触れませんが、それでも細かいカード選択や各カードの枚数がなぜそのようになっているのかについては十分にお伝えできると思います。
このデッキは、最初は《地下墓地の選別者》と《憑依された死体》、そして《膨らんだ意識曲げ》を4枚ずつ採用した、より「現出」に注力したアプローチからスタートしました。
調整の初期段階で明らかになったことは、《膨らんだ意識曲げ》と《コジレックの帰還》の組み合わせがいかに強力かということです。対戦相手の手札を2枚奪い去りつつ、全体に5点のダメージを与える動きは単純に強力無比でした。
しかしながら、それと同時に明らかになったことは、このデッキの動きがとても不安定だったことです。そこで僕たちはカードパワーを多少犠牲にしてでも、より堅実な形を目指すことにしました。プロツアーで使用したリストは、理想通りの形に落ち着いたと思います。
このデッキの主なゲームプランは、《精神壊しの悪魔》、《発生の器》や《過去との取り組み》を駆使して墓地を肥やしていき、《膨らんだ意識曲げ》か《約束された終末、エムラクール》をキャストして《コジレックの帰還》を誘発させられるようになるまで、ゲームを長引かせることです。
軽い除去や全体除去はその助けとなりますし、《墓後家蜘蛛、イシュカナ》も非常に重要な役割を担います。
もしもこのデッキを使ってみたい、またはすでに使用されているプレイヤーは、終盤のビッグアクションに備えて墓地を肥やす間に、ライフをできるだけ高い水準で保つことを意識しながらプレイしてみてください。
「現出」パッケージを最低限に抑えることで享受できるメリットは、例えあなたが《膨らんだ意識曲げ》を持っておらずとも、対戦相手は《巡礼者の目》や《巨森の予見者、ニッサ》を対処せざるをえないことです。そのため、《巡礼者の目》は3枚目の採用を検討すべきです。
プロツアー以降、メタゲームは大きく変化しており、「白緑トークン」は著しく数を減らし、「青赤バーン」デッキが勢力を伸ばしています。「青赤バーン」デッキに対しては、少なくともサイドボードで何かしらの策を講じる必要があるでしょう。
僕は《ムラーサの胎動》があまり好きではありませんが、使用可能なカードの中で最も「青赤バーン」に効果的な1枚です。2枚の《強迫》も主に「青赤バーン」デッキへの敬意を表しての採用です。
また、《最後の望み、リリアナ》を使ったデッキがあちこちにいるので、《餌食》はメインボードに移したいと思います。
《竜使いののけ者》は多角的な攻撃手段としてとても優秀で、《最後の望み、リリアナ》の入ったデッキ相手にすらサイドインします。
僕たちはプロツアーで《苛性イモムシ》を採用していませんでしたが、これはプロツアーの時点では重要なエンチャントやアーティファクトの入ったデッキがいると予想していなかったからです。しかしながら、《熱病の幻視》が加わった今のメタゲームであれば、サイドボードの枠を割くに値するでしょう。
上記変更点を加え、改良を施したリストがこちらです。
6 《森》 4 《沼》 1 《山》 4 《燻る湿地》 1 《燃えがらの林間地》 4 《進化する未開地》 4 《ラノワールの荒原》 -土地 (24)- 3 《巡礼者の目》 2 《巨森の予見者、ニッサ》 1 《精神壊しの悪魔》 3 《墓後家蜘蛛、イシュカナ》 2 《膨らんだ意識曲げ》 1 《約束された終末、エムラクール》 -クリーチャー (12)- |
3 《焦熱の衝動》 3 《ウルヴェンワルド横断》 4 《過去との取り組み》 3 《コジレックの帰還》 2 《餌食》 3 《衰滅》 3 《発生の器》 3 《最後の望み、リリアナ》 -呪文 (24)- |
3 《精神背信》 2 《棲み家の防御者》 2 《強迫》 2 《知恵の拝借》 2 《ムラーサの胎動》 1 《苛性イモムシ》 1 《竜使いののけ者》 1 《約束された終末、エムラクール》 1 《衰滅》 -サイドボード (15)- |
■ サイドボーディングガイド
● 「バントカンパニー」
・In (先手)
・Out (先手)
・In (後手)
・Out (後手)
● 「黒緑昂揚」
・In
・Out
● 「白黒コントロール」
・In
・Out
● 「青赤バーン」
・In
・Out
● 「ティムール現出」
・In
・Out
今回の記事は以上です。みなさんが「ジャンド昂揚」デッキを使う、または対戦するに際し、この記事がお役に立てば幸いです。
Martin Muller
この記事内で掲載されたカード
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