コマンダー塚本の統率者最前線! vol.12 -文明なんてぶち壊せ!!-

塚本 樹詩


 オス、オラ原始人に限りなく近いIQの塚本です!


ゴリラのシャーマン


 今回のテーマは簡単&シンプル!見つけたアーティファクトを見境なく壊してしまおう!俺が《ゴリラのシャーマン》だ!

 統率者では、マナ基盤としてアーティファクトが常用されています。それらを《ヴィリジアンのシャーマン》のようなETB能力を持つクリーチャーで破壊していき、相手の展開を阻害しながら打点を確保していくことで勝利を……

 いや、単に「文明が憎いから!」

 アーティファクトとは人工物、つまりは「文明の利器」。こういうものがあるから、人類は調子に乗って地球を破滅に追い込むのです!このままでは地球の危険性が危険で危ない!No More 発展!ということで、今回はネイチャーツカモトが徹底的に文明を破壊します!!



■ 文明を破壊するメンバーを紹介するぜ!



ブリキ通りの悪党ウークタビー・オランウータン躁の蛮人


 戦場に出たときにアーティファクトを破壊する能力を持ったクリーチャーは、見た目はパワーに溢れていて、知性は見事に欠けてそうなのがいいですよね!

 基本的なデッキの戦略は、こういうイカした連中を次々と呼び出して、対戦相手のアーティファクトをとにかく破壊し続けることです。壊す際には実際に唸り声をあげて、文明に対する憎しみを伝えるのも大事ですが、マジックは基本的には紳士のゲームなので、このような蛮行に、彼らは結束して対抗してくるはずです。気の許せる仲間と遊ぶ際の演出程度に留めておいた方が良いでしょう!


ゴリラのシャーマンゴブリン修繕屋蛮行ゴブリン


 ETB能力で破壊するには、やはり限度があります。そこで、《ゴリラのシャーマン》のような「繰り返し使える起動型能力」を持ったクリーチャーも採用していきましょう。何度も何度もアーティファクトを壊せる優秀な能力を持っているのにも関わらず、彼らも全体的に知性の欠片も感じられない見た目をしていますね


溶融破壊放題汚損破


 時には彼らの手を借りずに、自分自身で行動を起こさないといけない場面もあります。文明のスピードに追い付けないよ!というときのために、アーティファクトをまとめて破壊できる呪文で鉄くずの塊にしてやりましょう!



■ 大変!急に文明レベルが上がって、街が機械都市に!?



マイコシンスの格子


 壊すアーティファクトがなくなった!と思った矢先に、突然謎の装置により街全体が機械化!もし仮に高田馬場も機械化してしまい、晴れる屋のみんなもアーティファクト・クリーチャーになったら、と思うとゾっとします。これにより、文明を破壊するしか能のないクリーチャーたちも、テンションアップ!全てがアーティファクトになったことで《ウークタビー・オランウータン》君(6歳♂、推定)を始めとした生粋のアーティファクト破壊軍団が、軽いクリーチャーでありながら《絶望の天使》相当の強さになり、都市をまるごと破壊することも現実レベルになってきました!


銀のゴーレム、カーン


 全てが機械化した、ということは《銀のゴーレム、カーン》の能力を使えば、土地のマナコストは「0」なので、0/0のクリーチャーとなり墓地に置かれます。

 1マナ払うだけで《石の雨》が連打できる!

 そう、僕はこのコンボが大好きなのです!このコンボを初めて長島くんに決められて、僕の土地が《ハルマゲドン》したとき、あまりの衝撃に僕のIQが0を下回って、その場でのたうち回ったことを今でも忘れていません。今思えば、発展し過ぎた文明が生み出したオーバーテクノロジーである《銀のゴーレム、カーン》が、やがては全ての文明を破壊していくという未来への警鐘だったのかもしれません。

 こうして、マナアーティファクトによる序盤の展開を阻害し、《マイコシンスの格子》《銀のゴーレム、カーン》のコンボで土地を破壊することで、ゲームの主導権を握るのが、この戦略の終着点です。こうなってしまえば、余程のことがない限り優位を保ち続けられるでしょう。


血染めの月ゴブリンの名手


 もちろん、アーティファクトを多用しないデッキも存在します。そのようなデッキに対しては《血染めの月》《灰からの再興》のようなカードで対抗していきましょう。また、マナを加速させる手段としてクリーチャーを多用するデッキもあるので、そんな相手にも対抗できるように《ゴブリンの名手》《梅澤の十手》を使用していきます。

 え?「思いっきり文明の利器を使ってるじゃないか」って?

 ……相手の文明を破壊するためには、ある程度なら自分も利用するのは当然なんです!試合が終わった後でちゃんと《ウークタビー・オランウータン》君(6歳♂、推定)が1個1個破壊しているので、きっと大丈夫です!

 このように、徹底的にマナ基盤を狙うことにより、相手のやりたいことをやらせない!という勝つための基本的なセオリーを抑えたコンセプトが決まりました。IQが低いと言いつつ、案外まともな気がしてきましたが、デッキ構築に移りましょう!



《自由なる者ルーリク・サー》

1《自由なる者ルーリク・サー》

-統率者(1)-

16《森》
6《山》
1《Taiga》
1《踏み鳴らされる地》
1《燃えがらの林間地》
1《乾燥台地》
1《血染めのぬかるみ》
1《霧深い雨林》
1《沸騰する小湖》
1《新緑の地下墓地》
1《吹きさらしの荒野》
1《樹木茂る山麓》
1《統率の塔》
1《カープルーザンの森》
1《ドライアドの東屋》
1《ガイアの揺籃の地》
1《ケッシグの狼の地》
1《ハンウィアーの要塞》

-土地 (38)-

1《極楽鳥》
1《苛性イモムシ》
1《ラノワールのエルフ》
1《東屋のエルフ》
1《蛮行ゴブリン》
1《ゴリラのシャーマン》
1《ゴブリン修繕屋》
1《ブリキ通りの悪党》
1《根の壁》
1《ウークタビー・オランウータン》
1《躁の蛮人》
1《再利用の賢者》
1《ヴィティアの背教者》
1《ヴィリジアンのシャーマン》
1《ゴブリンの名手》
1《月の大魔術師》
1《永遠の証人》
1《腐食バチ》
1《帝国の徴募兵》
1《二重詠唱の魔道士》
1《グリッサ・サンシーカー》
1《鏡割りのキキジキ》
1《士気溢れる徴集兵》
1《銀のゴーレム、カーン》
1《踏み吠えインドリク》
1《酸のスライム》
1《溜め込むドラゴン》
1《業火のタイタン》
1《ゼンディカーの報復者》
1《孔蹄のビヒモス》

-クリーチャー (30)-
1《緑の太陽の頂点》
1《俗世の教示者》
1《森の教示者》
1《溶融》
1《破壊放題》
1《汚損破》
1《双つ身の炎》
1《外殻貫通》
1《発展の代価》
1《古えの遺恨》
1《上機嫌の破壊》
1《粉々》
1《召喚の調べ》
1《異界の進化》
1《熱の陽炎》
1《Wheel of Fortune》
1《灰からの再興》
1《自然の秩序》
1《溶接の壺》
1《魔力の墓所》
1《師範の占い独楽》
1《液鋼の塗膜》
1《梅澤の十手》
1《スランの鍛錬器》
1《火と氷の剣》
1《出産の殻》
1《マイコシンスの格子》
1《森の知恵》
1《原基の印章》
1《不吉の月》
1《ヴィリジアンのお祭り騒ぎ》

-呪文 (31)-
hareruya



■ 地球の自然を守る後続たち!



自由なる者ルーリク・サー


 統率者は《自由なる者ルーリク・サー》!マナ基盤を攻めにくく、呪文を多用をしてくるようなデッキが苦手なので、統率者に設定して対抗しましょう!


鏡割りのキキジキ孔蹄のビヒモス


 ETB能力を持つクリーチャーと相性の良い《鏡割りのキキジキ》は、デッキの長所を伸ばすだけでなく《士気溢れる徴集兵》と組み合わせた「お手軽無限トークンコンボ」にもなるので、採用してみました。クリーチャーをたくさん並べて《孔蹄のビヒモス》で全体を強化して勝つのも、非常に良いアプローチだと思います。


双つ身の炎熱の陽炎


 《双つ身の炎》《熱の陽炎》でETB能力を再利用する動きは、もちろん強力です。アーティファクト破壊だけでなく、《二重詠唱の魔道士》によってコピーすることで全ての工程をすっ飛ばし、無限トークンで勝つこともできますよ!このパッケージは《鏡割りのキキジキ》《士気溢れる徴集兵》のコンボと並ぶ「2大お手軽無限コンボ」として様々なデッキに組みやすいので、赤を含むデッキを使っていてパンチ力が足りないかな?と感じたら、チョイ足ししてみてください!その際、自分のデッキの内容を見て、呪文が多いデッキなら《二重詠唱の魔道士》のコンボ、クリーチャーが多いなら《鏡割りのキキジキ》のコンボ、と分けて使うと、単体で引いた場合もデッキと噛み合いやすくなるのでお勧めです!



 さて、今回は「地球を救えキャンペーン」の一環として皆さんに文明の危険を訴えてみましたが、そんなことを忘れるくらい、発売を間近に控えている『コンスピラシー:王位争奪』の内容がヤバそうです!

 今回は、既にカードギャラリーで公開されているカードの中から1枚を紹介して終わりにしたいと思います。




 《地底の揺れ》は統率者戦においてかなりのインパクトを与えるカードです。初めてテキストを読んだとき、驚きのあまり、思わず声が出てしまいました!全体除去、《粉砕の嵐》、そしてファッティーの役割を1枚で担ってくれるので、これからの統率者戦では必須カードなのでは?今回のデッキに入れても、《マイコシンスの格子》を出した後にX=8でキャストすることで、パーマネントを全て破壊した後に、8/8のトカゲ・トークンだけが戦場に残るので、圧倒的有利になれますよ!

 それでは、また次回!


この記事内で掲載されたカード


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