こんにちは。井川です。
8-9月に参加した【GP広州】、【GP京都】ともにあまりふるわなかったので、細かく振り返ることはせず、未来を見据えることにしました。
どうしても僕の成績が気になる
さて今日は待ちに待った『カラデシュ』発売日!
ということで、まだまだ荒削りですし大した練習・調整はできていませんが「少しでも参考になれば!」ということで僕が今触っている「白赤機体」をご紹介したいと思います。
6 《平地》 5 《山》 4 《感動的な眺望所》 4 《鋭い突端》 4 《霊気拠点》 1 《秘密の中庭》 -土地(24)- 4 《模範的な造り手》 4 《スレイベンの検査官》 4 《発明者の見習い》 3 《屑鉄場のたかり屋》 2 《ピア・ナラー》 2 《模範操縦士、デパラ》 -クリーチャー(19)- |
3 《蓄霊稲妻》 2 《停滞の罠》 2 《発明者のゴーグル》 4 《密輸人の回転翼機》 2 《高速警備車》 4 《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》 -呪文(17)- |
《ボーマットの急使》 《異端聖戦士、サリア》 《真鍮の災い魔》 《改革派の貨物車》 《発明の天使》 《領事の旗艦、スカイソブリン》 -その他の候補- |
ボロスカラーのビートダウンと聞くだけで心躍る体質なので、とりあえずこのデッキからスタートしました。
さて、このデッキは『カラデシュ』で登場した新しい《野生のナカティル》である《模範的な造り手》、生まれ変わった《密林の猿人》である《発明者の見習い》という超強力な2種類の1マナ域から始まる、典型的なビートダウンデッキです。
これまでにも【らっしゅの記事】にサンプルデッキが掲載されたり、【プレ裏スタンダード】で8名中2名(菅谷さん、加茂さん)が使用していたことなどもあり、リストを見たことがある方も多いかもしれませんが、環境の最初期ですので1枚ずつ解説していきます。
☆採用カード解説
◎《模範的な造り手》《発明者の見習い》
このデッキを作るスタートラインともいえる2種類の低マナクリーチャー。当然両方4枚です。
常時修正を受ける《発明者の見習い》と異なり、《模範的な造り手》は戦闘時にしか強くならないので、《最後の望み、リリアナ》に弱いのが玉に瑕。
◎《スレイベンの検査官》
1マナのクリーチャーであり、かつ《模範的な造り手》《発明者の見習い》のためのアーティファクトを供給してくれる優良生物。
白単人間やバント人間では《サリアの副官》の加護を受けて戦闘に参加していましたが、このデッキでは《密輸人の回転翼機》に乗り込んで戦うこととなります。
◎《屑鉄場のたかり屋》
墓地から帰ってくる条件が緩く、かつ2マナ3/2のアーティファクトクリーチャーと文句なし。
ただし、最高のアクションである「1+1+1」の動きに絡まないこと、そしてプレイの優先順位が《密輸人の回転翼機》よりも下であることから、2枚引きたくない=手札に腐りやすいカードであると判断し、3枚に抑えました。
「《スレイベンの検査官》4枚・《屑鉄場のたかり屋》3枚・《密輸人の回転翼機》4枚・《発明者のゴーグル》2」=2マナ以下のアーティファクトが計13枚と、必要枚数は担保できています。
◎《ピア・ナラー》
貴重な飛行クロックを形成し、かつアーティファクトカウントにもなる。そしてこの1枚で《密輸人の回転翼機》《高速警備車》の両方に乗れる!
お母様、素敵です。
◎《模範操縦士、デパラ》
《異端聖戦士、サリア》との二択ですが、除去に強く(タフネスが3=《コジレックの帰還》で生き残る)、アドバンテージを稼げる《模範操縦士、デパラ》を優先しました。
もし今後ミラーマッチが多いようでしたら、パワー3+先制攻撃が光輝くので《異端聖戦士、サリア》を優先します。
◎《蓄霊稲妻》
2マナインスタント除去。《霊気拠点》のサポートだったり2枚目だったりすると、4点以上打ち込むことも可能です。
間違いなく今後の定番除去となるでしょう。
◎《停滞の罠》
《ドロモカの命令》がいなくなったので我が世の春。
このカードも、今後採用率が上がるでしょう。
◎《発明者のゴーグル》
「軽いアーティファクト」が必要であり、「工匠」を複数枚採用しているこのデッキに非常にマッチしています。
複数枚引くと嵩張るので、2枚ぐらいが適正なカードだと思います。
◎《密輸人の回転翼機》
こういった殴るルーター能力は「プレイヤーに戦闘ダメージを与えたとき」なのが世の常だったのに、こいつはその常識を軽く打ち破ってくれました。
使えば使うほど強さを実感できる1枚です。自身の能力で2枚目が腐ることもないので、採用するならば間違いなく4枚です。
◎《高速警備車》
4マナ5/3トランプル!まさに《スキジック》だ!!!
と最初は手放しに喜んでいましたが、「機体」という特性上「機体を複数枚引くと少しダブつく」「後手で弱い」という2点があり、さらにこのデッキの場合は《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》という大エースが4枚いるので、枚数は控えめにしました。
今後の調整で、まだまだ枚数が上下するかもしれません。最適な枚数バランスを見つけたいところ。
◎《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》
そして、1マナ域2種と同じくこのデッキを使う理由がこの《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》です。《集合した中隊》なき今、4マナ域の最高峰として、『戦乱のゼンディカー』が存在する限り使われることになるでしょう。
《破滅の道》では《高速警備車》を殺せず、《闇の掌握》《殺害》では《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》を殺せず。そんな不自由な二択を相手に迫りましょう。
☆その他の候補について
◎《ボーマットの急使》
1マナアーティファクトということで必要条件を満たし、かつ擬似的にアドバンテージを稼いでくれます。
ですが単体としては《怒り狂うゴブリン》であり、そこまで殴れなさそうなのでとりあえずは採用見送り。
赤黒マッドネスバーンで使った方が強そう。
◎《真鍮の災い魔》
帰ってきた《ボガートの突撃隊》!
(赤)(赤)というダブルシンボルのため、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》と同居させるのは危険でしょう。
赤単や赤緑で使いたい1枚。
◎《改革派の貨物車》
プレリやドラフトで先手3ターン目に出されて一瞬で負けました。3マナ5/4、まさに帰ってきた《長毛のソクター》!
「機体」であるがゆえのデメリットもありますが、3マナのアクションとしての打点はナンバーワンなので、もしかしたら使うかもしれません。
◎《発明の天使》《領事の旗艦、スカイソブリン》
どちらもデッキには噛み合っていますが、5マナという重さを嫌って今回は見送り。
ただ、そこまで超高速環境になるかは怪しいので、最終的にはどちらかを1-2枚ほど入れる形に落ち着きそうな気がしています。
デッキ的には《大天使アヴァシン》よりもこの2種がオススメです。
☆マナベースについて
《屑鉄場のたかり屋》をある程度採用する都合上、白黒ランドである《秘密の中庭》はたくさん採用したくなってしまいます。
ですが、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》《高速警備車》という超強力な2種類の4マナアクションをこのデッキは擁していますので、4ターン目のタップインは致命的です。
《感動的な眺望所》《鋭い突端》が8枚確定な上に、《秘密の中庭》まで4枚入れると、土地24枚中12枚が4ターン目以降は確定タップインとなってしまうため、採用枚数には十分気をつけましょう。
☆サイドボード候補について
まだ環境が分からない段階ですが、今週末大会に出るならこのあたりのカードを採用すると良いのではないでしょうか。
・《溶岩の地割れ》
地上が堅い、黒緑系や白緑トークンのようなデッキに。最大2枚。
・《空中対応員》or《折れた刃、ギセラ》
ミラーマッチや赤単色系に。3-4枚。
・《領事の旗艦、スカイソブリン》
地上が硬いデッキ用にその2。最大2枚。
・《反逆の先導者、チャンドラ》
コントロール用に。《前哨地の包囲》と同等以上の働きをしてくれるはず!2-3枚。
・《断片化》
《霊気池の驚異》デッキ用、あとお守りに。2-3枚。
・《蓄霊稲妻》《停滞の罠》《石の宣告》のような除去
クリーチャーデッキ全般に。1-2枚。
・《永存確約》
《模範的な造り手》や《密輸人の回転翼機》を軽量火力から守りましょう。0-2枚。
◎サイドボード構築のポイント
対戦相手は「軽量除去」「壁クリーチャー」「ライフゲイン」といった対策をしてくるのが常なので、「攻める」という姿勢を維持しながらも、長期戦でも戦えるように組むと良いでしょう。ビートvsビートも、ビートvsコントロールも、サイド後はゲームが長引きやすいので、PWや少し重いクリーチャーのように「1枚のカードパワーが高いカード」があると有利に運べます。
ミラーマッチが多いと思う場合は、先手後手を返せる軽量除去や、《空中対応員》《折れた刃、ギセラ》のような絆魂持ちがGood。
以上、簡単ですがデッキ紹介でした。
新環境のスタンダードでどんなデッキが活躍するのか、今から楽しみですね!
それでは。
井川
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