ポーカーとMTG

森 勝洋


ご無沙汰してます & あけましておめでとうございます。

今回は “ポーカーを本格的に始めたきっかけ” と、 “MTGとポーカーの似ている部分” について書かせていただきます!

一見MTGとポーカーは全く関係のない世界に見えるかもしれませんが、海外にはMTGからポーカーに転向したプレイヤーも多く、MTGはそこまで強かった印象のない人でもポーカーで何億も稼いでるなんてことも結構あって、以前からすごく興味は持っていました。

15年間カードゲームのプロとして生きてきて、 いつかMTGで培ったものをポーカーで生かす日がくるかもしれない。

心の片隅でそんなことを思っていました。



■ ポーカーを本格的に始めたきっかけ


僕がポーカーに真剣に取り組むことになったきっかけは、新宿歌舞伎町一番街にある【ネコカジ】さんにふらっと立ち寄ったときのことでした。

お店に入り簡単に説明を受けてから常連さん達とポーカーをしていると、その中に「チャンピオン」と呼ばれている方がいました。



※画像は【カジノバー・ポーカールーム情報!BarHENRY】より引用させていただきました。


その方は日本で2人目、ノーリミットホールデム (※注1) の大会では日本人の中で一番大きい賞金を獲得した中井 (孝浩) さん (※注2) でした。


※注1:参加費1500ドルで優勝賞金は約5600万円。
※注2:初参加で2500人の大会を優勝したプレイヤー。


日本で2人しかいない世界チャンピオンということは少なくとも日本でトップ10クラスの実力があると思うし、実績では一番と言っても過言ではありません。

MTGと同じで自分よりも上手いプレイヤーがいる環境はポーカーを始めるにあたってとても恵まれていて、僕にとって最適だと思い ついにこの時がきた のかなと段々とポーカーにハマっていきました。

その日からネコカジで本格的にポーカーをする日々が続きました。



■ ポーカーとMTGの共通点


突然ですがMTGにおいてブラフはどれくらいあるでしょうか?

おそらく構築戦よりもリミテッドの方がブラフをするタイミングは多いと思います。

例えばこっちの場に2/2のクリーチャーしかいない場面で、対戦相手が強いレアクリーチャーをキャストしてきたとします。こちらの手札には除去がなく、 このままいくと敗戦濃厚なのでとりあえず攻撃する といった場面は多々あると思います。


歓待する構築物永遠の造り手、ラシュミ


この場面では多くのプレイヤーがせっかくの強いレアを倒されたくないので、 コンバットトリックがないと薄々わかっていても攻撃を通すことが多い です。

僕も敗戦濃厚ならブラフでもなんでも相手のライフを削っていきたいと思いますし、普通のプレイでは無理だと判断したなら少しでもそれを覆すためにブラフをします。

また、別の場面での話になりますが、相手のライフが10でこっちに3/3が2体いたとします。


秘蔵の縫合体秘蔵の縫合体


相手のデッキは速攻クリーチャーと火力が入った赤単で手札は0。こっちのライフが1だとします。


僧院の速槍ゴブリンの先達稲妻


この場面で、


・2体で攻撃して次何も引かれなければすぐに勝てる場面に持ち込むのか?
・それとも火力さえひかれなければ勝てるように1体ブロッカーをたててじっくりいくのか?


みなさんはどちらの選択をするでしょうか。

実際に相手のライブラリーのトップが何かはわかりませんが、どちらにも裏目がありますし、まさにセンスとカンが問われる場面です。

ポーカーでも、次にどのカードがめくれるかを考慮して統計的に正しいプレイを模索します。

確率を計算して期待値の高い選択肢を選ぶこと。それが不完全情報ゲームで勝つためのコツであり、MTGとポーカーの共通点だと思います。


確率+結末


僕はMTGでは 相手の思考速度で、相手の手札やどれくらいこのゲームに勝機を見出しているのかを感じ取ってプランを練ります が、ポーカーでも相手のプレイの思考速度、目線、雰囲気などを総合的に捉えてどうするかを判断します。

多くのMTGプレイヤーがポーカーに転向して結果を出しているのは、 このふたつのゲームに似通った要素が含まれているから だと思います。



■ 初めての世界大会とそこで学んだ教訓


ポーカーに打ち込み始めて3~4か月が経過し、中井さん達と毎年一回ラスベガスで行われるポーカーの世界大会・WSOPのトーナメントに参加してきました。

そこで今が旬のスーパースターと対峙する機会があったんですが、プレイの差もあり完敗。 今振り返ってみても、 負けるべくして負けたんだと納得 しています。

ポーカーでは “ティルト” と呼ばれる冷静ではなくなってしまう心理状態に陥ってしまうことがありますが、MTGでもひとつのミスからどんどんミスを重ねてしまい、同じ状態になってしまうことがあると思います。

トーナメントで戦うにあたって目の前のゲームは通過点でしかありませんし、短期的な視点で一喜一憂するのは損だと思います。

勝ち負けよりも、常に納得のいく奥の深いプレイや判断ができたのなら勝ち負けはその結果にすぎません。

MTGでもポーカーでも全てが自分の思う通りにいくわけがなく、ときに苦しい状況に陥るのはとても自然なことです。 常に冷静に自分の力を信じて対応する しかありません。

勝負事は思わぬところに落とし穴があるし、終わるまでは気を抜かずに平常心を保つ。 勝利の一歩手前が一番危険 だということを学びました。

今回の経験を生かし、今後人生を懸けて海外のトーナメントに挑戦していきたいと思います。


難題への挑戦


【僕がMTGで世界チャンピオンになれた】のは、運があって人より練習して、人よりその大会に懸ける気持ちが強かった。これに尽きると思います。

MTGで得たカードゲームの経験と情熱をもって、 ポーカーでも絶対に世界一の選手になります!



■ おわりに


僕の練習場所であるネコカジさんは「晴れる屋」さんのように初心者の方にも丁寧に教えてくれる環境があってキャストの子たちも元気で気さくな子達ばかりです。

ポーカーに少しでも興味がある方はぜひ一度足を運んでいただけたらと思います。

僕も週2回くらいは出没しています!

僕が「情〇大陸」に出るまでの過程をつぶやかせていただきます (笑) ので、ぜひ【Twitter】のフォローお願いします!

【僕のニコ生】【ネコカジさんのTwitter】もぜひぜひ^^



最後にイベントの宣伝です!

1月21日 (土) 12:00~僕とネコカジのポーカーコラボイベント、 “ハヤトが如く” を開催します。

詳細は後日僕とネコカジさんのTwitterで発表しますので、お時間の合う方はぜひご参加ください!

※ハヤトっていうのは僕のポーカーのニックネームです。

今年のMTGのトーナメントはグランプリ・静岡2017と京都で開催されるプロツアーには参加予定ですので、そちらの方も応援よろしくお願いします!


モリカツ


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